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ロック歌手、矢沢永吉(62)のデビュー40周年記念公演が1日夜、横浜市の日産スタジアムで開催された。
【写真】革ジャンに袖を通す矢沢永吉
6万5000人の観客から「ウォーッ」と驚きの声が上がったのは中盤。デビューした時の伝説のバンド「キャロル」のギタリストだった内海利勝(59)がサプライズで登場した。
キャロルのメンバーとの共演は、1975年4月に東京・日比谷野外音楽堂で行った解散ライブ以来。当時と同じ黒い革ジャンにトレードマークだったビワ型のベースを弾きながら、内海のリードギターで出世作「ファンキー・モンキー・ベイビー」と、72年のデビュー曲「ルイジアンナ」を熱唱。一夜限りの“復活”に観客は総立ちで、矢沢も「ウッチャンと一緒にやれてホントうれしいです!」と感無量の表情を浮かべた。
キャロルの初ステージは72年8月、横浜の老舗キャバレー「ピーナッツ」で、酔客から投げつけられるビール瓶をよけながらの演奏だった。「僕は広島から来て、ずっとこの町でチャンスを狙ってました。あれから40年たって、またこの町で歌えてうれしいです。本当に幸せ者です」とファンへの感謝の思いを込め、頭を下げた。
日産スタジアムでのライブは99年以来。「アイ・ラヴ・ユー’OK」「時間よ止まれ」など代表曲ばかりの26曲。気球に乗るなどのド派手な演出のほか、突然場内が真っ暗になって演奏が止まり、マシンガンの発砲音がとどろく“ドッキリ”演出も。ステージが真っ赤なライトに染まりサイレンが鳴り響く様子は、ステージが炎上したキャロル伝説の解散ライブを想起させ、驚嘆と歓喜の声はやまなかった。
▽キャロル 矢沢がベース&ボーカル、ジョニー大倉がサイドギター&ボーカル、内海がリードギター、ユウ岡崎がドラムスを担当。矢沢が71年に内海と出会ったのがきっかけで結成。72年10月、フジテレビ「リブ・ヤング!」に出演したところ、ミッキー・カーチスの目に留まりデビュー決定。革ジャンにリーゼントでストレートなロックンロールを歌い、篠山紀信、山本寛斎両氏ら文化人からも注目された。解散ライブの炎上事故は、特殊効果用の火がセットに燃え移ったのが原因で、演出と思った観客も多かった。日比谷野音が「ロックのメッカ」になるきっかけとなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120902-00000003-spnannex-ent
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