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児玉清さんに別れ…キムタク「寂しい」
サンケイスポーツ 5月21日(土)7時51分配信
16日に胃がんのため亡くなった俳優、児玉清さん(享年77)の通夜が20日、東京・文京区の護国寺で営まれ、俳優の反町隆史(37)と女優の松嶋菜々子(37)夫妻や女優の松たか子(33)ら900人が参列した。2001年放送のフジテレビ系ドラマ「HERO」で共演したSMAPの木村拓哉(38)は斎場に姿を見せなかったが、「温かく接してくれたことが印象的でした」とコメントを寄せ故人を偲んだ。葬儀・告別式は、21日午前11時半から同所で行われる。
ドラマの撮影が重なり、通夜に参加できなかった木村は、この日夕、マスコミ各社にファクスを寄せ、「現場ではいつも周りのスタッフや共演者に気を配り、常に目線を下げて温かく接して下さったことが印象的です」と在りし日の故人を振り返った。
児玉さんが木村演じる検事の上司役で出演した「HERO」は、当時、俳優業に消極的だった故人にとって、再び俳優熱を燃やすきっかけとなる特別な作品だった。
児玉さんは同作の出演依頼も初めは断るつもりだった。が、当時マネジャーを務めていた長女、奈央子さん(02年に他界)から「木村さんはいま1番の人なんだから、通行人役でも出なさい」と説得された。胃がんに冒されていた娘の病状を知ったばかりだった児玉さんは、これは受けなければと決心。
児玉さんは当時、「この作品を機に、テレビ朝日系クイズ番組『アタック25』の司会者としてしか知らなかった若い世代に俳優として知られるようになった」と笑い、木村について「彼は、僕の人生のたそがれに、ある光を与えてくれた“HERO”ですよ」と語っていた。
現場では、木村の生き生きとした自然体の演技を賞賛していたといい、自ら「カメラや人の目は気にならないの?」と質問も。「演技のときは一切集中できます」と返した後輩を「若いのに見事な心構えだ」と褒めたこともあったという。
木村は現場でいつも優しい笑顔を返してくれた故人の穏和な人柄を振り返り、「寂しいですが、児玉さんお疲れ様でした。ゆっくりお休み下さい」と綴った。この日の通夜には、「HERO」でヒロインを演じた松も参列。温かかった“上司”の死を残念がった。
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