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週刊文春 10月22日号
押尾事件 エイベックスを守る「検事総長と警視総監」OB
今年八月二日、六本木ヒルズの一室で合成麻薬MDMAを使用し、麻薬取締法違反の罪で起訴されている押尾学被告(31)。保釈後は東京・多摩市にある両親のマンションに同居していたが、ヒルズでともにクスリを使用して亡くなったTさん(享年30)について、警視庁から再び任意で事情聴取を受けていたことが明らかになった。
警視庁担当記者が言う。
「警視庁は、押尾と一緒にいたTさんの容態に異変が起きてから押尾の知人が一一九番通報するまでの”空白の三時間”に注目しています。現場からはTさんの携帯電話もなくなっており、データの一部が消去されていた形跡もある。そのため、押尾や現場に居合わせた当時の所属事務所エイベックスのマネージャーらを複数回聴取し、保護責任者遺棄死罪や証拠隠滅罪などでの立件を目指して、捜査を続けています」
Tさんの携帯電話はその後、六本木ヒルズの植え込みから発見されているが、「携帯は押尾の元マネージャーが救急車を誘導する際に捨てた可能性が高い」(同前)という。
スポーツ紙記者が続ける。
「ところが、事件発覚前にいち早く解雇された押尾に続いて、その元マネージャーもいつの間にやらエイベックスを退社しています」 今回の事件に関してエイべックスからは、押尾と元マネージャーのほかにも、現場に駆け付けた別のマネージャーなども「警視庁から任意で聴取を受けている」(捜査関係者)。
だが、問題の”空白の三時間”の実情を知り得る立場にもかかわらず、いまだ記者会見すら開こうとしない。こうしたエイべックスの対応には大きな疑問の声が上がっているが、実は同社の法律顧問には錚々たる面々が名を連ねている。
「まず、九五年に地下鉄サリン事件に見舞われ、オウム真理教事件を陣頭指揮した井上幸彦元警視総監の名前があります。井上氏は警察庁警備課長時代、全斗煥元韓国大統領やチャールズ英皇太子夫妻来日を経験したいわば”警備のプロ”警視総監にまで上り詰めた人物が法律顧問にいることは警察に対しても少なからずプレッシャーになるはずです」(全国紙社会部記者) 警視総監だけではない。検事総長もいる。
「東京地検検事時代に連合赤軍事件やロッキード事件などの大型犯罪捜査を担当し、検事総長にまで上り詰め、退任後は弁護士として活動する松尾邦弘氏も法律顧問として鎮座しています。両氏の他にも東京と広島で二年間検事を務めたあと、弁護士として法律事務所を設立し、多数の企業合併・買収の舞台裏で活躍、”M&Aの守護神”とも呼ばれる牛島信氏を社外取締役として迎え入れています」(同前)
まさか、彼らの存在が今後の押尾事件の捜査の行方に影響を与えるとは思えないが、音楽・映像のコンテンツ制作を本業とする会社が迎え入れる人物としては、あまりに物々しい顔ぶれだ。これが浜崎あゆみや倖田来未など女性アーティストを看板にするエイべックスのもう一つの顔である。
亡くなったTさんの母親が憤る。
「エイべックスからはいまだに何の連絡もありません。娘の仏壇には今も大好きだった浜崎あゆみさんのCDが飾ってあるんです。それが、皮肉ですよね……。社会に夢を与える会社なんですから、辞めた人間に対して法律的には責任を負う義務はなくても道義的にはどうなんでしょうか。私たちはただ、娘が亡くなった経緯が知りたいんです。今は、警察、検察の捜査が事件の真相に追ってくれていることを信じています」
果たして、十月二十三日に行われる押尾被告の初公判までに、捜査に具体的な進展は見られるだろうか。