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2009年08月29日11時00分 / 提供:日刊サイゾー
http://news.livedoor.com/article/detail/4321811/
合成麻薬MDMAの使用で逮捕・起訴された俳優の押尾学。マスコミでは同時期に摘発された酒井法子事件ばかりが取り上げられ、押尾事件の報道は不自然なほどに少ないが、その裏で、押尾を逮捕した麻布署に圧力がかかり、真相が隠蔽されているのではないか? とも思える動きが出始めている。
押尾が逮捕され、ホステスKさんの変死体が発見された直後、麻布署は飛騨の高山から駆けつけたTさんの母親に「事件性はない」と言い切り、「早く、遺体を引き取ってください」と告げていたという。母親が「娘は携帯電話を持っているはず。返してください」と言っても、「探せばあるはず」と曖昧な態度に終始。そのため、マスコミ関係者は事件発覚当初から「麻布署は捜査を本気でする気がないのでは?」と疑っていた。
その後、麻布署は一転して「事件性がある」と前言を翻し、「携帯電話は捜査上、預かっている」と言い出す。ところが、Tさんが勤めていたクラブ関係者への事情聴取で、Tさんの変死事件についてはほとんど聞かれなかったという。
「それより、押尾を店に連れてきた山本英俊(パチンコ・パチスロ機器大手『フィールズ』)会長や野口美佳社長が、ほかに誰を連れてきていたのか、ということばかり聞かれましたよ。『ジャニーズ事務所のタレントと来たか?』とね。野口社長は、ジャニーズではベテランのH。山本会長は、若手のTを連れてきていました。それと、ジャニーズではないですが、ミュージシャンのGですね。でもそれが、Tさんの事件と何の関係があるんですかね」(クラブ関係者)
実はそれ以前に、野口の別の"ヤリ部屋"にジャニーズHやミュージシャンGが出入りしている写真を、麻布署が入手したという情報を筆者は別ルートから入手した。この写真の存在により、麻布署の捜査方針はいつの間にか「Tさん変死事件」の真相解明から「ジャニーズタレントの疑惑」へとスライドしていったという。
さらにこのルートの情報から名前が浮かんできたのが、芸能界の実力者Cである。CはジャニーズHとともに"ヤリ部屋"に入り浸っていたとされる元スポーツ選手に直接電話をかけて事実関係を問いただすと、ブレーンを使って麻布署にジャニーズ関連情報を流し、捜査の方向性を変えて押尾を助けるような動きを見せ始めたという。
Cは、警察官僚の天下り先とも言われる「日本リスクコントロール社」のA社長と昵懇であり、C自身もリスク社の顧客である。警察に顔が利くリスク社が、Cの関係で事件をもみ消してきた話は、これまでにも数限りなくあった。筆者は、今回もCがリスク社を通じて麻布署に圧力をかけたと見ている。
しかし、Cは自分の傘下である矢田亜希子が押尾と結婚した当時、猛反対した人物でもある。今回の件で矢田が押尾と離婚し、ほくそ笑んでいても不思議ではない。そんなCがなぜ、押尾を助けるような動きに出たのか。
実は、押尾をTさんの店に連れて行った人物がもうひとりいる。押尾をエイベックスにねじ込んだと目される、投資家のXという男だ。Xはパチンコ・パチスロ業界のみならず、格闘技界の黒幕とも言われている人物。先のリスク社A社長は、くしくも、Xが牛耳るパチンコ業界団体の専務理事を務めている。さらに、自民党の警察OBの大物議員も、Xとはつながりが深い。Xがこの議員を使って、麻布署に圧力をかけたとしても決して不思議ではないのだ。
押尾をかわいがっていた2つの勢力──「野口&フィールズ山本」ラインと、「投資家X」ライン。そして投資家Xと関係の深いのが、自民党の警察OB議員、リスク社A社長、芸能界の大物C。このCがジャニーズ情報をリークすることによって「野口&山本潰し」とも取れる動きを見せた背景には、いったいどんな闇が存在するのか......。
いずれにしろ、一部の利権のために"変死事件"の真相が葬られることだけはあってはならないだろう。"隠蔽疑惑"が持たれる麻布署には、その名誉のためにも、変死事件の徹底捜査と、それに関与した人物たちへの公平な捜査を期待したい。
(文=本多圭)
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