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【酒井法子逮捕状】切迫感?時間稼ぎ?失意一転…どこへ
2009.8.7 22:26
失意の失踪(しっそう)ではなく逃亡の疑いが強まった。酒井法子容疑者の消息が途絶えてから7日で5日目。自分にも捜査の手が及ぶことを察知し逃げたのか。それとも、覚醒剤反応の検査を逃れるための“時間稼ぎ”なのか。元トップアイドルを巡る事件は異例の展開をたどっている。
「絶対に嫌…」
酒井容疑者の夫で自称プロサーファーの高相祐一容疑者は3日未明、東京都渋谷区の路上で職務質問を受け、微量の覚醒剤が入ったきんちゃく袋を下着の内側に隠していたため現行犯逮捕された。
警視庁によると、酒井容疑者は高相容疑者が職務質問を受けた直後に、電話で呼び出された。酒井容疑者はこの際、高相容疑者が隠し持っていた袋の中身について警察官に問われると、「下半身の薬だからみせられない」と説明。簡易検査で袋の中身が覚醒剤と判明すると、その場で泣き崩れたという。現場には高相容疑者が呼び出した「社長」と呼ばれる男性もいた。
警察官は、酒井容疑者の尿検査を求めたが、「絶対に嫌です」と拒否。さらに参考人聴取するため、「(路上から)場所を変えましょう」と渋谷署へ任意同行を求めたが、酒井容疑者は「子供を(知人に)預けているので、あとで行きます」と言い残し知人男性の車で立ち去った。
この後、酒井容疑者は高相容疑者の母親に電話し「どうしたらいいか分からない」と伝え、消息を絶った。
知人と車で…」
酒井容疑者の足取りが最後に確認されたのは4日午後。山梨県身延(みのぶ)町で携帯電話の微弱電波が検知された。その後は携帯の電源が切られているとみられ、足跡は途絶えている。酒井容疑者は福岡市出身だが、平成元年に山梨県大月市内の中央道で交通事故死した実父が甲斐市(当時は竜王町)に居住していた。同市には現在も親戚(しんせき)が住んでおり、山梨にはゆかりがある。
聖学院大学客員教授(犯罪心理学)の作田明氏は「土地勘があり逃げやすいと思ったのだろう」と山梨を選んだ理由を分析する。
酒井容疑者の自宅には車は置いたまま。身延町は都心から直通電車もなく人目にもつきやすい。どうやって逃走しているのか。捜査幹部は「知人男性と一緒に車で逃げている可能性がある」とみている。
「抜けるまで…」
長男を知人宅に預けて山梨へと向かった酒井容疑者。逮捕状が出された現在、どういった心境で逃走を続けているのだろうか。
作田氏は「夫が逮捕されたことで自分もすぐに逮捕されるだろうという危機感、切迫感に襲われ自宅内の覚醒剤を処理する余裕がなく逃げたのだろう」と分析する。
一方、覚醒剤は非常習者で4〜6日、常習者でも10日で体内から排泄(はいせつ)されるため、この期間を過ぎれば尿検査での検出が困難になる。ジャーナリストの大谷昭宏氏は「所持だけでなく使用もしていて、体から覚醒剤が抜けるまで姿をくらましているのではないか」とし、覚醒剤の「使用」容疑での立件は避けたいとの思惑が働いているとの見方を示した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090807/crm0908072227041-n2.htm
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