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シンガポールでは、外国人を受け入れるにしても、厳しく選別している。
真に国益を考えたら当然の行為だ。
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外国人参政権は「愛のテーマ」?
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諸外国を見ても、外国人参政権のせいで社会が分断状態になってしまった例も多い。たとえばオランダでは外国人地方参政権を実現した結果、もともと大量に入ってきていたイスラムの人たちが参政権をもつことになった。そして地方コミュニティがバラバラになり、異文化対立が先鋭化してしまいました。そういうことを知ってなお、外国人参政権に賛成する人がいるのでしょうか。
八木 だいたい、「かわいそうだ」ということから話が始まるのです。しかし、本当にそういう問題なのでしょうか。アメリカのある州では、外国籍の人には税金を多く課しているという話を聞いたことがあります。いわばスポーツクラブなどの「ビジター扱い」です。つまり、「インフラを整備し治安を維持するために、住民たちはこれまで多くのお金と汗を費やしてきた。それが出来上がったあとにやってきた外国人に『長年住んできた住民たちと同じように扱え』といわれても困る。メンバーとビジターは違うのだから、ビジターは余計にお金を払うべきだ」ということです。
「税金を払っているんだから、地方参政権ぐらい与えても」という理屈は成り立たないのです。
三橋 そもそも外国人というのは区別されるべき存在で、区別が要らないのならパスポートだって要らないわけです。たとえばシンガポールでは、女性が外国からシンガポールに働きに来て妊娠した場合、国外追放です。生まれてしまうと子供に国籍を与えなければならなくなるからです。
基本的に外国人が移民してきたり、あるいは働きに来るのは、その国に魅力があるということです。である以上、受け入れ側としては、無制限に流入しないように防衛する必要がある。シンガポールの話に私はかなりショックを受けたのですが、でもそれが世界的に見れば当たり前なのです。