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日本に在日コリアンが約50万人存在する理由は、アジア太平洋戦争の戦前戦中において旧日本帝国が朝鮮を植民地支配したことにある。
植民地支配により、日本人と同等の日本臣民とされた朝鮮半島の人々が当時労働力不足だった日本に大量に移住してきた。
現在彼らは日本に生活の拠点を築き、すでに3世、4世が育ち、日本人との混血も進んでおり、母国に生活の拠点は存在しない。
在日コリアンが日本に帰化するかしないかは彼らが自分で決めることであり、他人からとやかく言われる筋合いのものではない。
自らの出自にまつわる民族的アイデンティティに価値を見いだす人が帰化しないことを選択することは何人も侵害することのできない権利である。
日本人の中には、帰化しない在日コリアンの人に対して「帰化しないなら朝鮮に帰れ」と悪罵を投げつける者がいる。
しかしながら、旧日本帝国による植民地支配の結果として日本に生活の拠点を持つことに至った在日コリアンの人たちには、朝鮮に生活の拠点は存在しない。
そのような人に対して「朝鮮に帰れ」という者は、自らの日本人としての歴史的責任を自覚することができていないということを暴露しているに過ぎない。