http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/987.html
Tweet |
全文
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0605speech.html
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201306/05naigai.html
(1)多様なエネルギービジネス
《環境アセスメントの運用見直し》
資源小国・日本の歩み。これは、あらゆるイノベーションを取り込んできた歴史でありました。その日本で生まれた、世界最高水準の発電技術。高効率の石炭火力発電です。
コストの安い石炭火力へのニーズは、世界で高まっています。世界の安定成長と地球温暖化対策に貢献する鍵は、石炭火力の高効率化にかかっています。
アメリカ、中国、インドにある石炭火力発電所が、日本の現在の技術に置き換わるだけで、日本一国分を超える二酸化炭素が削減されます。さらに、将来は、二酸化炭素を封じ込める技術へとつながる「可能性」を秘めています。
まさに、世界の二酸化炭素を削減する近道は、石炭火力発電のイノベーションを促すことなのです。
日本の石炭火力発電の高効率化をさらに進め、世界に展開をしてまいります。そのために、国内でも、世界最先端の技術を導入する石炭火力発電であれば、新規の建設ができる。環境アセスメントの運用を見直しました。
もちろん、風力発電や地熱発電などの再生可能エネルギーの発電施設についても、アセスメント期間を大幅に短縮し、さらに投資を加速させます。
あらゆるエネルギー技術を、国内で投資することで伸ばし、そして世界に展開する。これこそが、資源小国・日本の唯一の生きる道です。
今後10年間の日本の電力関係投資は、過去10年間の実績の1.5倍である、30兆円規模に拡大できると考えています。
《電力システム改革》
そのための「電力システム改革」です。
戦後60年にわたって、地域に1社の巨大電力会社が、発電から送電、小売までを独占してきました。
しかし、数々のイノベーションが融合することで、時代は大きく変わりつつあります。
大分で見た、湯けむり発電。「さすが、小規模事業者」というアイデア。温泉町ならではの発想でもあります。エネルギーも、地産地消です。
燃料電池や蓄電池の登場により、消費者が自ら電気をつくり、賢く使う時代です。
さらには、エコ料金メニューによる再生可能エネルギーの拡大、ガスや通信サービスとセットで販売することで電力を安く販売するビジネスの登場。
小売の全面自由化と、発送電の分離によって、こうしたイノベーションの「可能性」を存分に引き出します。
他方で、供給源が多様化すればするほど、安定した電力の供給は難しくなる。電力の安定供給を確保する仕事は、並大抵なことではありません。
だからこそ、もっとイノベーションを起こさねばならないと考えます。経験豊かな電力会社の皆さんに、真の「プロ」として活躍いただき、さらなるイノベーションの創造者となっていただきたい。そう願います。
コスト高、供給不安、環境制約。電力システムを取り巻く課題は、山積です。これらを同時に解決する、ダイナミックで、壮大な、エネルギー市場の創造に向けて、誰もがチャレンジできる環境をつくりあげます。
その恩恵は、国民生活や国内の産業活動だけには、とどまりません。16兆円もの国内市場から生み出される、多様な電力ビジネスは、世界を席巻することもできる。そう確信しています。
現在、電力システム改革に向けた法案を、国会に提出しています。安倍内閣として、この法案は、是が非でも成立させていただきたい。そう考えています。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。