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福島県内の太陽光発電認定出力のうち、稼動開始分は5.6%(全国平均の約1/3)に留まる
http://news-of-photovoltaic.sblo.jp/article/81882145.html
福島県内の太陽光発電認定出力のうち、稼動開始分は5.6%(全国平均の約1/3)に留まる
ニュース記事[1]で、福島県内での太陽光発電の導入状況について報じられていました。
これによると、同県では
FITの認定を受けた計画出力:約126万kW(北海道、茨城県に次いで国内3位)
2013年7月末時点で稼動済みの出力:約7万1000kW(計画出力の5.6%)
と、認定出力に対する稼動出力の割合が、全国平均(17.3%)と比べて特に小さいとのこと。
その要因として、下記の状況が挙げられています。
全国的な太陽光発電計画の増加:
・機器(太陽電池パネル等)の不足
・電力会社との接続協議に要する時間の増加
・建設労働力の不足
東日本大震災や福島第一原発事故の影響:
・予定地が除染廃棄物の仮置き場になった
・国による直轄除染の遅れ
・地権者の避難により、用地取得が困難
手厚い補助:住宅用補助金、ふくしま産業復興企業立地補助金、震災被災県限定の国の補助制度など
企業意識の変化:再生可能エネルギー事業での雇用創出などによる、被災地復興への寄与を志向する動き
土地の広さや発電環境(日照など)の面で、特別に太陽光発電に向いているとは思われない福島県が、認定出力で全国3位になっているのは非常に意外でしたが、未曾有の震災と原発事故を経験した(今もその影響下にある)ことで、エネルギー供給に対する関心が(他の都府県に比べて)格段に高まっていることの表れと推測します。
そのことが現状では、格別な稼動割合の小ささにもつながっていると思われますが、機器(パネルやパワコン等)の供給不足はいずれ解消されるとして、例えば北海道では既にメガソーラー計画の系統連係保留が起こっているだけに、福島県でも電力系統の容量不足により、同様の状況がこれから起こらないか、というのは気になるところです。
ただ一方で、それらの課題を乗り越えることができれば、東北地方に位置する福島県が、国内トップクラスの太陽光発電導入先進県になる可能性もあるのでは、と考えます。
- 鳥取県が県有施設の「屋根貸し」 太陽光発電事業者を募集 「環境ビジネス」 蓄電 2014/1/16 11:51:30
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