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12月28日午前0時から午前4時まで、NHKで”解説スタジアムスペシャル「2014 どうする日本」”があった。
半分寝ていたので、自分が聞いていない部分で地熱発電についての言及があったかもしれない。しかし、番組の最後の部分で再生可能エネルギー、原発代替えエネルギーについて話がされ、その時に地熱発電が取り上げられていなかったのは確かだ。
番組の中では、次のようなことが話された。
石炭火力は二酸化炭素排出量が多い。天然ガスの2倍程度になる。
天然ガスは高い。中部電力は天然ガスの中東依存度が高い。
太陽光や風力は既に原発20基分程度の建設が決まっているが、実際に電力供給できるのは設備の発電容量の数パーセント程度。
つまり、石炭や石油、天然ガスは、どれも価格や温暖化などの面で問題があり、かと言って太陽光や風力では原発代替えにならないことをNHK解説委員の方たちは明確に理解されているのだ。
そして、地熱は安定電源であるため、原発代替えができ、しかも温暖化を促す二酸化炭素ガスなどを排出せず、また、純国産電源であるため貿易赤字などの問題もない。また地熱発電を一定規模以上で開発すれば相当にコスト低減ができ、確実に現在の電気代を下げることが出来る。
地熱発電の有利さについても、NHKの解説委員の方たちは実際ははっきり分かっているのだと思う。
しかし、地熱発電についての言及がない。
確か、2011年の暮れごろにエネルギー問題の特集番組があり、いわゆるエネルギーの専門家の方たちが出演されていたのだが、この時も地熱発電についてほとんど言及がなかった。興味深いことに、いわゆる素人として出席されていた方から、地熱は安定電源であるのだから太陽光や風力よりもいいという発言がされたことだ。
アメリカでは地熱発電がどんどん進められている。地熱層が地下5000メートルよりもより深いところにしかないドイツのような国でさえも地熱発電所の建設を実際にやり研究を進めている。
ところが、地熱資源量世界第3位の日本で専門家やマスコミが腰が引けていて、なかなか地熱発電をやろうと言えない。
論理性、科学性が欠けている。背後にあるのは脅しなのだろう。しかし、専門家とかマスコミの、それもリーダー格のNHKの解説委員の方たちがこういった討論番組で地熱発電のことをほとんどまったく取り上げないのはある意味亡国の兆しだ。
人類の最も優れた点はその論理性、科学性であり、そういったものを放棄したら人間社会は存在しえない。
日本は火山国であり、かなりの場所で地熱発電可能なほどの熱が地下2000メートル程度のところにある。また3000メートル程度まで掘れば、国土の半分程度の地域で地熱発電が可能だと思われる。また、地熱発電は非常に技術発展の余地がある分野であり、将来的にはマグマ発電とか、熱電対発電が可能になるとされている。おまけに、地熱発電機器、つまり、タービンなどは世界シェアトップが日本企業だ。
今地熱発電を広げないと、日本は急激に衰退するだろう。衰退どころか、エイズが猛威を振るった時期のアフリカや東南アジアの国々のようになってしまうと思う。実際、日本で太陽光や風力をいくらやっても原発代替えにはならず、ただただ電気代を高騰させるばかりだ。地熱発電なら確実に原発代替えになるし、電気代も下げられる。
エネルギーの専門家やマスコミの方たち、そして何よりも政治家の方たちには地熱発電の良さをもっと認識して、地熱発電の開発に向けて世論喚起をしていただきたい。
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