04. 2012年8月29日 01:48:40
: MiyuLkP4N2
シリコン太陽電池の世界記録、SunPowerが効率24%品の量産開始 - @IT MONOist http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1203/28/news080.html研究室で高い変換効率を達成後、量産プロセスに落とし込む。太陽電池開発の歴史は常にこの流れに沿っている。米SunPowerは、変換効率24%の太陽電池セルの研究開発を完了し、量産を開始した。 2012年内には販売店で購入できるようになる。 米SunPowerは2012年3月27日(現地時間)、変換効率が24%と高い単結晶Si(シリコン)太陽電池セルの研究開発段階を終え、量産を開始したと発表した。同社によれば結晶Si太陽電池セルとして最も変換効率が高いという。 量産を開始するのは同社が「Maxeon」と呼ぶ太陽電池セルの第三世代品(図1)。変換効率を高めるため、セル表面の開口率を改善した。表面電極を裏面に配置するバックコンタクト方式を用いて、受光面積を確保した。 発表資料の中で、同社のプレジデント兼CEOであるトム・ワーナー(Tom Werner)氏は「変換効率の世界記録を達成した太陽電池セルを研究室から量産へと移行できた。当社はMaxeonセルで引き続き太陽電池業界を主導する」と述べている。
同社は単結晶Si太陽電池に特化した企業。太陽電池セルの年間製造能力は約1GW。現在量産中の太陽電池セルの変換効率は、最大約23%である(同社の太陽電池セルを採用した例:「住宅用で最高変換効率、東芝が太陽電池モジュールを発売」)。 新セルを採用した太陽電池モジュールの出荷も2012年内に開始する。モジュール化した場合の変換効率は、モジュール表面の面積の全てをセルでは利用できないため、20%超になるという。同モジュールにはMaxeonセルを128枚搭載する。 なお、同社は変換効率が20.4%の太陽電池モジュール「E20/333」(96セルを使用)の販売を2011年6月に既に開始している。SunPowerによれば、太陽電池モジュールの変換効率が20%を超えたのは同製品が業界初だいう。 このとき採用したMaxeonセルの変換効率は22.9%である。 太陽電池の効率向上、First SolarがCdTeで新記録 - @IT MONOist http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1107/29/news090.html
米国の薄膜太陽電池モジュールメーカーであるFirst Solarは、CdTe(カドミウムテルル)薄膜太陽電池の最大変換効率を、2001年に達成した16.7%から、17.3%*1)に高めたと発表した 太陽電池の変換効率競争のなかでも、CdTe太陽電池の効率改善は大きな意味を持つ。なぜならCdTe太陽電池は安く、量産規模も大きいからだ。同社は太陽電池の出力1W当たりの製造コストを、他のメーカーに先駆けてはじめて1米ドル以下に引き下げた。
さらに同社は世界太陽電池市場におけるシェアを確実に伸ばしてきており、2008年には3位、2010年にはシェアトップ(8.4%)、生産規模1400MWに達している。 17.3%という変換効率は、現在生産量が最も多い多結晶Si(シリコン)太陽電池の変換効率と同水準であり、多結晶Siと競争しながら市場を広げていく力がある。同社によれば、今回17.3%を達成した太陽電池セルは、商業規模の設備と材料を利用して製造したものだという。なお、大型CdTe太陽電池モジュールの変換効率は最大13.5%に達している(NRELが測定)。 着実に変換効率を向上 量産中のCdTe太陽電池の変換効率も着実に伸びている。First Solarは、製造したCdTe太陽電池の平均変換効率を発表している。その数字によれば、2010年第1四半期が11.1%、2011年第1四半期が11.7%である。同社のロードマップによれば、2014年のモジュール効率の目標は、量産品で13.5〜14.5%である。 太陽電池の材料コストを低減するには、量産工場での製造プロセスの改善が重要だ。同社は既にガラスシートを生産ラインに投入後、2.5時間以内に完成品を搬出できる連続製造プロセスを確立したという。First Solarによれば、量産速度が高いことは、製造時に費やしたエネルギーを太陽電池の発電で回収するために必要な時間(エネルギーペイバックタイム)の削減や、CO2(二酸化炭素)排出量の低減にも役立っているという。 カドミウムはどうなるのか CdTe太陽電池は、人体に有害なカドミウムを含むために、Si太陽電池に比べて市場を選ぶ。例えば日本国内市場では受け入れられていない。同社は通常の利用に加えて、火災発生時などにもCdが漏出しないことを検証済みであり、回収プログラムにも力を入れている。 同社によれば、製品価格に太陽電池モジュールの回収費用が含まれているため、無償で太陽電池モジュールを回収できるという。回収した太陽電池モジュールの総重量の90%を再利用していることもうたう。 パナソニック、変換効率23%超の次世代太陽電池を量産:日刊工業新聞 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320120530aaaf.html @Nikkan_BizLineさんから パナソニックは2013年度内に光電変換効率23%以上の太陽電池セルを量産する。二色の浜工場(大阪市貝塚市)と島根工場(島根県雲南市)で量産中の既存の「HIT太陽電池」セルは変換効率21・6%が最高。 12月に稼働するマレーシア工場では同22%程度に高めたセルの生産を予定し、新技術を投入する同23%以上の“次世代HIT”は新工場または新ラインで生産する。15年度に12年度比65%増の38ギガワット(ギガは10億)と予測する太陽電池の世界市場で、販売量1・6ギガワットを目指す。 (12面に関連記事) パナソニックは世界最高水準の光電変換効率で太陽電池を競合と差別化し、設置スペースの限られる国内住宅用を重点的に攻略する戦略。グループ内の販路を有効活用するほか、リチウムイオン二次電池などと組み合わせたシステムも販売する。 パナソニック、変換効率23%超の次世代太陽電池を量産 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201205300014.html
パナソニックは2013年度内に光電変換効率23%以上の太陽電池セルを量産する。二色の浜工場(大阪市貝塚市)と島根工場(島根県雲南市)で量産中の既存の「HIT太陽電池」セルは変換効率21・6%が最高。12月に稼働するマレーシア工場では同22%程度に高めたセルの生産を予定し、新技術を投入する同23%以上の“次世代HIT”は新工場または新ラインで生産する。15年度に12年度比65%増の38ギガワット(ギガは10億)と予測する太陽電池の世界市場で、販売量1・6ギガワットを目指す。 (12面に関連記事) パナソニックは世界最高水準の光電変換効率で太陽電池を競合と差別化し、設置スペースの限られる国内住宅用を重点的に攻略する戦略。グループ内の販路を有効活用するほか、リチウムイオン二次電池などと組み合わせたシステムも販売する。国内では12年度に11年度比61%増の販売量450メガワット(メガは100万)と、国内シェア首位を目指している。 約450億円を投じるマレーシア工場の稼働後に全社の年産能力は900メガワットと現状の1・5倍に拡大する。ただ、15年度に1・6ギガワットを販売するには、さらに700メガワット分の太陽電池を確保する必要があり追加投資に迫られている。現在、国内2工場で生産している太陽電池セルは国内市場の拡大で生産がひっ迫している。公共・産業用では価格競争力のある多結晶シリコン型太陽電池を外部調達しているが、主軸の「HIT」で能力増強投資を進める。 太陽電池は最大市場の欧州での需要低迷や競争激化による価格下落で、各社の収益率は低下している。パナソニックはマレーシアで太陽電池のウエハーからセル、モジュールまでを一貫生産する体制を構築し、コストを低減した高効率製品を展開して収益性を向上させる。 |