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核燃料再利用「15%」の謎 根拠 誰も知らない 原子力委員会も、経産省も 〔東京新聞〕 
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/686.html
投稿者 蓄電 日時 2012 年 6 月 24 日 15:15:00: TR/B2VKXCoTU6
 

〔東京新聞〕 核燃料再利用「15%」の謎 根拠 誰も知らない 原子力委員会も、経産省も
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012030390070301.html

 原子力委員会事務局が昨年十一月、政府のエネルギー・環境会議のコスト等検証委員会に、使用済み核燃料はどのくらい再利用できるかを示す重要な数字を、
根拠を確かめないまま提示していたことが分かった。

 この数字は、核燃料サイクル政策を続けるかどうか、コストや省資源の面から判断する重要な材料の一つ。
エネ環会議は夏にも新たなエネルギー政策の方向を打ち出すが、重要な数字の信ぴょう性が揺らいだことで、議論の行方にも影響が出そうだ。

 問題の数字は、「次世代燃料生成率(再生率)」。使用済み核燃料から取り出したプルトニウムなどが、どのくらい混合酸化物(MOX)燃料として再利用できるか、その割合を示す。
数字が高いほど、ウラン資源が有効活用でき、エネルギー確保も容易になるとされてきた。

 昨年十一月のコスト等検証委では、委員の大島堅一立命館大教授から二回にわたって再生率に関連する質問が出た。原子力委員会事務局が回答を示した。

 この中で、同事務局は重さ千キロの使用済み核燃料からは、十キロのプルトニウムと百四十キロのウランを回収し、百五十キロのMOX燃料が再生できる。
そのため、再生率は15%になると説明した。

 しかし、ここで再生に回るとされたウランは、再生が難しく、現在、利用する計画はない。実際には、外から別のウラン(劣化ウラン)を調達してMOX燃料を作るため、
千キロの使用済み核燃料のうち再利用されるのは、十キロのプルトニウムだけ。通常なら、再生率は1%になるはずだ。

 本紙の取材に、同事務局の山口嘉温(よしはる)上席政策調査員は「15%は二〇〇四年に経済産業省コスト等検討小委員会が出した数値を踏襲した」と説明。
「15%の根拠は調べたが、分からなかった」とも述べ、根拠が不明確なままだったことを認めた。

 一方、経産省は「15%がどう決まったかが分かる資料は現在見当たらない」(担当者)と話している。

◆裏切られた思い

 コスト等検証委の大島堅一立命館大教授(経済学)の話 原子力の専門家には敬意を払って会議に参加しており、科学的な数値は信用していた。
根拠がなかったとは驚くし、裏切られた思い。

数値を守ろうとした揚げ句、訳が分からなくなったのではないか。


コスト等検証委は「聖域なき検証」をうたっていたが、費用計算全体が疑わしくなった。再計算が必要だろう。  

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コメント
 
01. 2012年6月25日 01:13:42 : Dthf2HPmUM
日本の核燃料サイクル政策見直し要請

1日に経済産業省を訪れたのは、核物質の拡散防止を目的とする物理学者らのグループ『IPFM=国際核分裂性物質パネル』の
フランク・フォンヒッペル博士で、核燃料の再処理中止を促す要請書を野田総理や経済産業大臣あてに提出しました。
 日本は核燃料サイクルについて「使用済み核燃料をすべて再処理して、取り出したプルトニウムを再利用する」という方針を掲げています。
しかし、専門家グループは、このプルトニウムについて、テロリストの手に渡る危険も懸念されると指摘しています。
 また、核燃料サイクルの計画の中心となる高速増殖炉『もんじゅ』は、莫大な資金をつぎ込みながらも実用化のメドが立たないなど問題が山積みで、
今後、核燃料サイクルをこれまで通り進めるかどうかが議論の焦点となっています。
 「現在、(多くの国で)核燃料の再処理が断念されているのは、コストが見合わない上、使用済み核燃料の処理問題も簡素化できないからです」
(IPFM=国際核分裂性物質パネル フランク・フォンヒッペル博士)  要請書では、核燃料の再処理を中止すること、
使用済み核燃料についてはプールの水で冷却保存はプールの水で冷却保存するのではなく、より安全な『空冷式』の容器で中間貯蔵すること、
すでに取り出されたプルトニウムは早めに処分すること、『高速増殖炉』の計画を中止することなどを提案し、日本の従来の政策を変更するよう求めています。


02. 2012年6月25日 10:14:37 : b6CmyMKkEI
原発再考 2919トン 収容限界「核のゴミ」 それでも「六ケ所村」は動かない 産経新聞 6月24日(日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120624-00000518-san-soci

安全性や電力の安定供給に加えて、原発にはもうひとつ早期に解決すべき課題がある。使用済み燃料の後処理の方策が定まっていないのだ。

原発の再稼働は使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、再利用する「核燃料サイクル」とのセットで考えなければ、増え続ける“核のゴミ”に悩まされることになる。

 青森県六ケ所村。日本原燃の使用済み核燃料貯蔵施設内で、青く光る燃料プール(27×11×12メートル)に原発の燃料棒を束ねた「燃料集合体」が沈められている。

 この施設では使用済み核燃料中のウラン3千トンを貯蔵できる。だが、平成10年に始めた全国の原発からの受け入れで、今年3月末で2919トン分が埋まった。

 「再処理工場が動かなければ、使用済み燃料の出口がない」。日本原燃の担当者は焦りをみせる。今年度の受け入れを19トンに抑えたが、もはや余力はない。

 建設中の再処理工場は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出し「プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料」に加工する。稼働すれば、年800トンを処理できる。
しかし、廃液処理施設でのトラブルが続き、さらに東日本大震災で工事は中断。今年4月に再開したが、操業開始は当初予定の平成9年から15年以上も遅れている。

 東京電力福島第1原発事故を受けた国の核燃料サイクル見直しも、計画に影を落とす。
国は使用済み燃料を全量再処理するという従来の方針に、「再処理を断念して地中に埋設」「再処理と埋設を併存」を選択肢に加えた。

 再処理がなくなれば、日本原燃の再処理工場が稼働することはない。同社は地元と青森県を最終処分地にしないとする取り決めを交わしており、
「政策変更で使用済み燃料が返送されれば、管理可能な量を上回った原発は運転を停止せざるをえない」と川井吉彦社長は厳しい表情をみせる。


03. 2012年6月27日 12:59:52 : uitaSQ38pk
「東電値上げなら給与3割削減を」消費者庁検討チーム
http://www.asahi.com/politics/update/0627/TKY201206270166.html

東京電力が経済産業省に申請している家庭向け電気料金の値上げについて、
消費者庁の検討チームは27日、料金算定の基礎になる「原価」に盛り込む
社員の給与・賞与を少なくとも30%程度削減すべきだ、などとする意見を
まとめた。

同庁には、経産省の査定が妥当かどうかを、消費者側の視点から検証する
役割がある。消費者団体代表や有識者による検討チームを立ち上げ、
約40のチェック項目を作った。

社員の給与・賞与水準について東電は管理職25%、社員20%の削減幅で
申請し、経産省の審査専門委員会も容認する方向だが、
消費者庁の検討チームでは、過去に公的資金が投入された企業の例を踏まえ、
最低30%程度は削減すべきだとの考えで一致した。
競争入札の比率についても、東電が目標値としている30%の2倍にあたる
60%までは拡大すべきだとした。


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