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「シェールガス」を集める施設から上がる炎=米ペンシルベニア州(ロイター)
ガス採掘が危ない!“人工地震”が増加中
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120526/dms1205261418001-n1.htm
2012.05.26 夕刊フジ
米国で生産が拡大している新型天然ガス「シェールガス」の採掘に関連するとみられる地震の報告が相次いでいる。採掘に伴って発生する大量の汚染水を廃棄するために、圧力をかけて地中深くに注入していることが原因とみられ、運用停止に追い込まれる注入井戸も出ている。
建物に被害が及ぶほどの大きな地震は起きないというのが多くの研究者の見方だが、今後利用が期待されている地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の地中貯留や、地中深くの熱を利用する新しいタイプの地熱発電も地震を誘発する可能性があるといい、さらなる研究が求められている。
米地質調査所(USGS)によると、1970年から2000年までに米大陸中部で起きたマグニチュード(M)3以上の地震は年平均21回だった。
だが同地域でシェールガスの採掘が活発になった09年ごろから急増。11年の発生数は120回以上に上ったという。
USGSのビル・リース博士は「自然が原因とは考えられない」と指摘。多くの採掘現場では、ガス井戸の採掘時に発生する汚染水の捨て場がないことから、高い圧力をかけて深さ数千メートルの地中に廃棄しているが、これが原因で近くにある断層の力のバランスが崩れ、地震が起きているとの見方を示した。
米国では1960年代にコロラド州で、兵器工場から出た廃液を地中に注入した後、M5クラスの地震が発生した事例があった。地中に注入した高圧の液体が地震を誘発することは、地震学者の間では、よく知られているという。
住民にも不安が広がっており、米メディアによると、アーカンソー州やオハイオ州の廃液用の井戸周辺で、頻発する地震の震源が井戸周辺にあることが示され、運用停止になった。
また、スイスでは地中深くに水を注入する新しいタイプの地熱発電所の建設中に地震が発生し、中止に追い込まれた例もある。
シェールガス採掘時に使う、高圧の水でガスを含む地層に割れ目を入れる「水圧破砕」という採掘技術が地震の原因ではないかという指摘もある。しかし、USGSのウイリアム・エルスワース博士は「水量が少なく、圧力をかける時間も短いため、起きてもM2程度。汚染水廃棄の影響の方が大きい」としている。
シェールガスは地中深くに分散して存在するため、かつては採掘が困難だったが、水圧破砕の普及により近年生産が急拡大している。豊富な埋蔵量が見込まれ、世界のエネルギー需給を大きく変える可能性もある。一方で水圧破砕という手法が大気汚染や地下水汚染を引き起こすとの批判もある。
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