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ドイツのエネルギー転換は成功するのか
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/650.html
投稿者 蓄電 日時 2012 年 4 月 15 日 14:49:03: TR/B2VKXCoTU6
 

「ドイツでの再生可能エネルギー増強の長期シナリオ及び戦略について」
http://www.erneuerbare-energien.de/files/pdfs/allgemein/application/pdf/leitstudie2011_bf.pdf


ドイツのエネルギー転換は成功するのか #BLOGOS http://blogos.com/article/36659/


ドイツ連邦環境・自然保護・原子炉安全省(Bundesministerium für Umwelt, Naturschutz und Reaktorsicherheit )の依頼をうけて、ドイツ航空宇宙飛行センター技術熱力学研究所システム分析及び技術評価部(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、Institut für Technische Thermodynamik, Abt. Systemanalyse und Technikbewertung) 、風力エネルギー及びエネルギーシステム技術フラウンホーファー研究所 (Fraunhofer Institut für Windenergie und Energiesystemtechnik)及び新エネルギーの技師オフィス(Ingenieurbüro für neue Energien)がエネルギー転換は成功するかどうかを調べて、調査にまとめました。
調査のタイトルは、「ドイツでの再生可能エネルギー増強の長期シナリオ及び戦略について」“Langfristszenarien und Strategien für den Ausbau der erneuerbaren Energien in Deutschland” であり、どういった条件で、2050年まで昨年決められた対策は実現できるかどうかと述べられています。

300以上のページの長物で、私も要約して読んでいません。

その要約をまとめますと、「成功します」。

いや、それだけではなく、数年後には再生エネルギーの電力料金は従来の電力の料金を下回る事が分かりました。中期・長期的に設定された目標は計画通りに達成されます。 

調査の中には三つのシナリオにてドイツのエネルギーの未来が描かれています。

全ての目標が達成されるもとには再生可能エネルギー法(Erneuerbare-Energien-Gesetz)があります。

再生可能エネルギーは2011年には20%を占めてましたが、2020年の目標値(35%)は簡単上回られて、40%もしめると予測されています。2050年には85−87%でさえ占めると三つのシナリオとも書いています。

モビリティー分野(電気自動車)では、自動車がガソリンではなく、電気で稼動されることを見込み、更に産業分野ではプロセス工程の廃熱は再利用されると見込まれています。(いずれかそうなるといいですね!)

風力発電所や太陽光発電所は電力を作りすぎる場合にはそれらは水素または合成メタンにかわり、貯蔵され、要求に応じて、電気に代わって送電されることも出来る将来が描かれています。(まだまだその技術はそこまでではないところですが、研究者に頑張ってほしいです。)

調査には経済的影響についてまで述べられています。現時点では再生可能エネルギーは石炭、石油、ガスより高いけれども、それらは近い将来に値上がりするに違いなく、再生可能エネルギー発電所の数も増え、その後者の価格は下がると調査が推測しています。

再生可能エネルギー施設の増強は安定且つ動的に行われている前提で、いずれには、「二酸化炭素の排出ガスは2050年まで8割も下げる事が出来る」んだそうです!

三百ページを全て読んだわけではあるませんが、三つのシナリオで色々な可能性を考えただけではなく、しっかり計算した印象です。三百ページ全て読む時間がある方、是非ご印象を教えて下さい。(ただ、ドイツ語ですから、ドイツ語が堪能ではなければ、大変つらいと思います・・・ ドイツ語は出来ない方、是非、ドイツ語の勉強を!)  

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コメント
 
01. 2012年4月15日 15:24:34 : EnaSY7H43w

http://www.sma.de/de/news-infos/pv-leistung-in-deutschland.html


ここ数日、好天気の続くドイツではPV発電出力が日中15-16GWを超えています。
全消費電力出力(日中のピークでおよそ50-60GW)の25%を超えている。すごいなあ。
今週末からのイースター休暇中は40%を超えるかも。
https://twitter.com/#!/murakamiatsushi/status/185362336788385793


02. 2012年4月18日 08:55:47 : YQX9xw9YPg
ドイツならやってくれるだろう。

03. taked4700 2012年4月20日 11:51:02 : 9XFNe/BiX575U : 2qtKXBACaU
ドイツも決して楽な道が開けているわけではありません。現状は弱いユーロと強いドイツの産業基盤があるためドイツ国内の景気がまあまあいいのです。それがあるので比較的高いソーラーとか風力で電力を起こしてもそれを負担する人々が多くいるのです。

すでに太陽光については買い取り価格引下げの動きが表面化しています。もともとドイツは冬の気候が太陽に恵まれていないので効率が悪いのです。

更に風力も北ドイツのオランダに近い地域以外はあまり効率がよくありません。

そのためドイツでも地熱開発が行われていて、4000メートルほどの井戸を掘ってそれでのバイナリー発電の実験がされています。地熱は安定した発電が出来るので、結局それしか産業用の発電方法はないのです。

日本は地熱資源の宝庫であるにもかかわらず何かと理屈をつけては踏み切らない。勇気がないのです。外圧に負けていて、他人任せ。この段階で日本の将来は暗いですよ。


04. 2012年4月27日 21:44:56 : BZZjZAt60A
天然ガス価格は暴落している。カルテルや投機では価格維持できないほどの大量の天然ガス埋蔵量が存在することが根本的な理由だろう。
もちろんロシア(だけではない、アメリカのシェールガスも)の天然ガスがその背景にある。
ガスコンバイドサイクル発電は、ドイツでも今後は主流の発電方式だろう。
風力や太陽光だけでは到底ドイツの産業界を支えられない。
ロシアからのガスパイプラインがある限り、その安価なガスを使ったコンバインドサイクル発電の効率性には、自然再生エネルギーは到底かなわない。
ドイツで自然再生エネルギーの比率が大きいのは、核爆弾開発の意図がない(ならば原発は無意味)、対ロシアへの安全保障(過度の依存は問題)の観点から見るべきと思う。

天然ガス・石油・石炭は人類がいくら使っても枯渇はしないし(これらは「化石燃料」ではない)、二酸化炭素による温暖化もない(二酸化炭素は植物が光合成で使うほかは、ほとんどが海に溶けて不活性な炭酸塩=石灰岩になる)。
人類の(穀物以外の)主要なエネルギー源は、遠い将来まで、燃料電池発電を含めて天然ガスが中心であると思う。

日本は、当面の天然ガス輸入の価格性から、ロシアからのガスパイプラインの建設を促進したら良い。
しかし本当は、日本周辺の天然ガスの開発を急ぐべきだ(メタンハイドレードではない)。表層のメタンハイドレードをみてもわかるが、日本の深層には世界有数の天然ガス(石油)埋蔵の可能性があり、輸出国になるのも夢ではない。


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