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「ドイツでの再生可能エネルギー増強の長期シナリオ及び戦略について」
http://www.erneuerbare-energien.de/files/pdfs/allgemein/application/pdf/leitstudie2011_bf.pdf
ドイツのエネルギー転換は成功するのか #BLOGOS http://blogos.com/article/36659/
ドイツ連邦環境・自然保護・原子炉安全省(Bundesministerium für Umwelt, Naturschutz und Reaktorsicherheit )の依頼をうけて、ドイツ航空宇宙飛行センター技術熱力学研究所システム分析及び技術評価部(Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt、Institut für Technische Thermodynamik, Abt. Systemanalyse und Technikbewertung) 、風力エネルギー及びエネルギーシステム技術フラウンホーファー研究所 (Fraunhofer Institut für Windenergie und Energiesystemtechnik)及び新エネルギーの技師オフィス(Ingenieurbüro für neue Energien)がエネルギー転換は成功するかどうかを調べて、調査にまとめました。
調査のタイトルは、「ドイツでの再生可能エネルギー増強の長期シナリオ及び戦略について」“Langfristszenarien und Strategien für den Ausbau der erneuerbaren Energien in Deutschland” であり、どういった条件で、2050年まで昨年決められた対策は実現できるかどうかと述べられています。
300以上のページの長物で、私も要約して読んでいません。
その要約をまとめますと、「成功します」。
いや、それだけではなく、数年後には再生エネルギーの電力料金は従来の電力の料金を下回る事が分かりました。中期・長期的に設定された目標は計画通りに達成されます。
調査の中には三つのシナリオにてドイツのエネルギーの未来が描かれています。
全ての目標が達成されるもとには再生可能エネルギー法(Erneuerbare-Energien-Gesetz)があります。
再生可能エネルギーは2011年には20%を占めてましたが、2020年の目標値(35%)は簡単上回られて、40%もしめると予測されています。2050年には85−87%でさえ占めると三つのシナリオとも書いています。
モビリティー分野(電気自動車)では、自動車がガソリンではなく、電気で稼動されることを見込み、更に産業分野ではプロセス工程の廃熱は再利用されると見込まれています。(いずれかそうなるといいですね!)
風力発電所や太陽光発電所は電力を作りすぎる場合にはそれらは水素または合成メタンにかわり、貯蔵され、要求に応じて、電気に代わって送電されることも出来る将来が描かれています。(まだまだその技術はそこまでではないところですが、研究者に頑張ってほしいです。)
調査には経済的影響についてまで述べられています。現時点では再生可能エネルギーは石炭、石油、ガスより高いけれども、それらは近い将来に値上がりするに違いなく、再生可能エネルギー発電所の数も増え、その後者の価格は下がると調査が推測しています。
再生可能エネルギー施設の増強は安定且つ動的に行われている前提で、いずれには、「二酸化炭素の排出ガスは2050年まで8割も下げる事が出来る」んだそうです!
三百ページを全て読んだわけではあるませんが、三つのシナリオで色々な可能性を考えただけではなく、しっかり計算した印象です。三百ページ全て読む時間がある方、是非ご印象を教えて下さい。(ただ、ドイツ語ですから、ドイツ語が堪能ではなければ、大変つらいと思います・・・ ドイツ語は出来ない方、是非、ドイツ語の勉強を!)
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