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究極の自然エネルギー、地熱発電のすすめ
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投稿者 taked4700 日時 2012 年 3 月 24 日 23:03:18: 9XFNe/BiX575U
 

http://midori1kwh.de/2012/02/05/1250

究極の自然エネルギー、地熱発電のすすめ
じゅん / 2012年2月5日

福島第1原発の事故による放射能被害がますます深刻になっている。それでも、再生可能な自然エネルギーへの転換を強力に押し進めるという国の方針や、社会をあげてのエネルギーに関する白熱した議論が日本から伝わって来ないのはどうしてだろうか。最近も朝日新聞の一面トップに「原発運転最長60年」という見出しを見つけて、びっくり仰天した。結局は原発の運転期間を「原則40年」に制限し、20年延長は例外とする原子力安全改革法案が今国会に提出されることになったようだが、人類の歴史始まって以来最悪の原子力事故を起こしてしまった日本で、事故から1年近く経った今も何故自然エネルギーに関する議論が盛り上がらないのかと不思議な気がする。今後の日本にとって生死にかかわる問題だと思うのだが。それにつけても思い出すのは、福島原発事故から1カ月も経たない時にドイツの新聞に載った、地熱発電の推進を日本に勧めるいくつかの記事だった。

温泉に入って気持良さそうな猿の写真(雪の降る長野の公園で温泉に入る猿については、ドイツのテレビで何回も紹介されているので、かなり有名)が目を引いたのは去年4月4日の南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)の記事だった。「東京のための太陽光パネル」という見出しのこの記事には「日本は長年原子力以外に可能性がないかのように振る舞ってきたが、実際には自然エネルギー源が日本には豊富に存在する」という小見出しも付いている。

「資源のない日本は原子力に頼る以外に道がない」と繰り返し主張されてきたが、「日本政府は原子力エネルギーをクリーンエネルギーと見なし、再生可能なエネルギーをこれまでないがしろにしてきた、あるいはまったく無視してきたと言うのが正しい」こう書き出したクリストフ・ナイトハルト(Christoph Neidhart)記者は、日本の政治家、経済界、学会、マスコミを網羅する“原子力村“ や高級公務員の“天下り”など、核エネルギーをめぐる日本独特の事情を説明した後、これまでほとんど顧みられなかった日本の自然エネルギー事情について、簡単ながら具体的に説明している。

例えば風力エネルギー、世界平均では現在電力の2%が風力発電によるが、風が吹くことの多い日本ではその割合はわずか0. 4%に過ぎない。三菱は世界で最初に風力発電のタービンを生産した企業のひとつに数えられるにもかかわらず、現在の日本の風力発電はアメリカの後塵を拝している。シャープ、日立、サンヨーは、太陽発電のパイオニアで、1980年には2800万uのソーラー・パネルが取り付けられたが、2005年にはその数は10分の1に減ってしまった。東京の再生可能エネルギー研究所の関係者は、それを“政治災害“のためと見なしている。日本の太陽パネル・メーカーは、もう何年も前から国内では需要がないため、外国に製品を輸出している。また、日本には3000以上のダムがあるが、ほとんどは洪水防止や飲料水確保のためにつくられたもので、発電に利用されているのはごく僅かである。すでに存在しているダムを、小水力発電に利用する可能性は大きい。

このように書いたナイトハルト記者は、日本で利用されない自然エネルギーの中でもっとも重要なのは、地熱だと強調する。

日本には100以上の火山と1万以上の温泉がある。決して枯れることのないこうした地熱を発電に利用できる。地熱発電所は地下から高温の蒸気を取り出して発電タービンをまわすという簡単な仕組み。日本では1973年のオイル危機の頃から1999年までに19の地熱発電所がつくられたが、その後はストップ。新規に建設されない理由は、核エネルギーに比べ2倍の費用がかかるためとされたが、実際には原発が核廃棄物の処理費用などを含めると非常に高いものにつくことが明らかになっている。「清潔で効率の良い地熱発電がストップしたのは、地熱発電にまったく関心を持たなかった政府のせいだ。地熱は各村の小さな発電に適している」と、東北大学の新妻弘明教授は2年前にこう指摘した。

これに対して「地熱は原発の代わりになる可能性がある」という見出しの記事を早くも3月29日に掲載したのは、ベルリンの日刊新聞「ベルリーナー・モルゲンポスト(Berliner Morgenpost)」 である。導入部には 「日本の地熱の電力ポテンシャルは20ギガワットほどと予想され、これは原発の15基から20基に相当する」とも書かれている。ティル・ムンツェック(Till Mundzeck) 記者のこの記事は、まず地球全体が巨大な熱の貯蔵タンクのようなもので、摂氏100度以下の冷たい部分は地球の1000分の1以下に過ぎず、地殻の表面の4分の1が内蔵する熱だけで、現在の世界のエネルギー需要を20万年にわたって満たす潜在的能力があるという地球的視野の解説から始まる。

環太平洋火山帯
なかでも、環太平洋火山帯では地熱量が多く、原発国日本の潜在地熱量も電力20ギガワットにのぼると専門家は推定しているが、実際に利用されているのは、そのうちの約2.5%に過ぎない。日本の地熱発電所の現在の発電総量は、わずか536メガワットだが、それでも国際的な比較では世界8位にランクされている。国際地熱連盟によると、日本の地熱発電所の操業は、3月11日の地震のあと、自動的に一時停止されたが、その後は順調に操業が再開されたという。

こう書いたムンツェック記者は、地熱発電所の原理は地下のマグマから得られる蒸気が摂氏250度以上の場合は比較的単純で、その蒸気でタービンを廻せばいいが、温度の低い場合には少し複雑になると説明した後、100度以上の蒸気を得るために、地下4キロ以上掘らなければならないドイツに比べ、環太平洋火山帯では4キロまで掘らなくても200度から380度もの高温蒸気が得られるとし、同環火山帯に属するアメリカのサンフランシスコでは地熱利用が進んでいると指摘する。

同記者も地熱の利用が進まない理由として、初期の開発に費用と試掘のための時間がかかることをあげているが、いったん適切な井戸の採掘に成功すれば、昼夜を問わず蒸気を得ることができることや、原発のように危険な廃棄物や火力発電のようにCO2を出さないこと、太陽光や風力のように天候に左右されないこと、発電量が大きいことなど、地熱発電所のプラス面を強調している。

この記事には環太平洋火山帯に属する太平洋プレートやフィリピンプレートなどに囲まれた国々の地図と蒸気の温度が160度の場合と50度程度の場合の2種類の地熱発電所の構図が示されている。

日本の地熱の潜在能力が原発15基から20基に相当するという説が正しいかどうか、判断する能力は私にはないが、福島原発の事故に打ちのめされていた直後に、ドイツのジャーナリストが今後の日本のエネルギー政策について真剣に考えてくれたことに当時の私は感動し、勇気づけられた。

日本でも最近地熱利用を見直す動きが若干見られるようだ。学生時代に講義を聴いた覚えのある経済学者の伊東光晴・京都大学名誉教授は「世界」の去年11月号の「続・経済学から見た原子力発電」のなかで、「火山国である日本で地熱発電が起きないのはおかしい」と述べ、それを阻んでいるものは「自然公園法」であると指摘している。景観保持という理由でこの法律が適地の多い国立公園内での発電施設の立地を不可能にしているのだという。伊東名誉教授は日本の地熱発電メーカー3社で世界のシェアの70%を占める現実を指摘して、「太陽光発電メーカーを輸出産業に育てるよりも、(地熱発電は)すでに産業化しているのである」と述べている。
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カテゴリー: メディア拾い読み
One Response to 究極の自然エネルギー、地熱発電のすすめ

みづき says:
2012/02/08 at 23:23

とても励まされる記事ですね。

原発事故前は、電力会社は「原発は安い」という試算をあちことでしてみせて、
みんなそれを何となく信じ込んでいたわけですが、今になって出て来たいろんな
情報を見てみると、それらはかなり恣意的な計算によるものだったのだなあと
思います。

廃棄物を処理するコストとか、反対する立地自治体を黙らせるための
ワイロとか、「原子力は安全」を喧伝するための宣伝広告費とか、
いろんなものが、「原子力のコスト」としては外されていたわけですよね…。

温泉でくつろぐ猿の写真かわいいですね。
日本旅行の魅力を伝えるいい写真!
私は今までに、「日本に行きたい。行って、猿と一緒に温泉に入るのが夢なんだ」
という外国人に何人か会ったことがあります。
 

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コメント
 
01. 2012年3月25日 13:59:36 : 4TyeJv5weX
 その地域から放熱される地熱はバランスしているのであり、余剰の地熱がどれくらいあり、その内のどれくらい集めることができるのかを調べる必要がある。熱を強制的に集め規模を大きくして経済性を追求すれば、温泉の枯渇など自然環境の破壊になってしまう。その地域のかなり綿密なヒートバランスの調査が必要なのである。また、間接加熱なら問題は少なくなるが、直接熱水を取り出す場合は水のバランスや抜き出しの際随伴される有毒ガス(亜硫酸ガス、硫化水素等)や有毒物質(ヒ素、カドミニウム、鉛等)の有無と処置が問題となる。

02. 通りすがりの名無し 2012年3月29日 08:39:52 : aDlAbt58wH3GU : UxbUcAau1k

『究極の自然エネルギー、地熱発電のすすめ』の記事を読ませて頂いて

一言、日本がどれだけ自然エネルギー発電に対して有益な情報を掴めていないか、また、日本は自然エネルギー経済国家としてこれから方向転換を示す必要があるという事、また、近い将来において現実問題として解決するべき問題として『地熱発電』は、自然環境の中においてクリーンで自然なエネルギーとして発電可能な方法であるという事、現実で大いに発展する可能性を秘めていると言う事を、ここで改めて気付かされた様な気がします。


すごく理解出来る文章である事と『地熱発電』が如何にポテンシャルの高さを秘めているか,自然エネルギー分野に於いて自然エネルギー国家として先進国と成りつつある『ドイツ』には、敬意を払うべきであるという事、今の日本に於いて『地熱発電』が正にこれから必要とされるべきだろうと言う事を改めて実感したと思います。


付け加えますが、『イエローケーキ(放射性廃棄物)』と言う世界で最大の負の遺産をこれ以上増やしてはいけないと言う点でも、


自然エネルギー発電における『地熱発電』を一番に『太陽光発電,潮力発電,揚水発電』も、やがては推進していく日本のこの国の大きな力と成るかもしれません。


またマスメディア(新聞情報媒体)も、自然エネルギーに対する知識や見識について国民に啓発を行うべき改善の余地が大いに在ると思います。

『ここから下の文章は上記の論題文に付け加えて、私自身の自然エネルギー発電(メモ)に対する私的な意見文の掲載です。』


電力供給における問題解決とクリーンエネルギーの電力供給と発電方法の両方の問題を解決し得る事が出来る、

今の日本に於いて、最も導入されるべき可能性の在る、効率性と機能性、或いは地震被害に伴って津波被害の多い火山性造山帯が列挙する日本アルプスの連なる日本国だからこそ尚更、

これから予想だにしない天変地異の様な寒冷化や猛暑化による天候不順に伴って需要供給のバランスを保つ事が難しくなる可能性が在る事や、

高度成長期における自然環境破壊及び情報社会化に伴う電力供給量の消費が爆発的に増加の一途を辿って来ている理由からも、

また、著しく電力供給が火力発電及び原子力発電に片偏面のみに未だに依存し、必要な電力エネルギー供給を欠いている点を踏まえても、

現段階に於いては、地震発生回数が世界で一、二を争う程の地震大国でも在るこの国だからこそ

今の日本において『自然を対象にした発電方法の中で実用実現』の有効性を持つ最もらしい、

現段階に於いて、今の現代時代だからこそ、最低限度の現代社会の秩序を、如何なる自然災害被害や人為的な突然の事故や緊急事態に陥ったとしても、

ただし、一つだけ『火山噴火に伴う自然災害被害により崩壊、或いは制御不能の自体に陥る事態』等に遭遇しない場合を除いて、

今の社会に必要とされている電力供給量の不足問題と自然エネルギー開発の発展と実施を推進する、素晴らしい、大量電力消費社会の真っ只中の日本に相応しいと言える、解決案の一つだと、

上記の『天然ガス(LNG)』輸入における自然ガス資源の輸出入外交政策の手段と政策面の脆弱性の問題を指摘している、『究極の自然エネルギー、地熱発電のすすめ』の論題文を拝見させて頂いた事からも、私も等しく投稿者 じゅん氏のまとめて頂いた紹介文と多くの貴重な情報について明確に示して頂いた事、で意見に賛同したいと思う。


地熱発電を優先的に導入を進める事が、今日本が抱えている原発事故問題の例を挙げても現段階に於いて、確かに発電量を確保し易く、或いは、自然エネルギー産業の分野では揚水発電や潮力発電等における水力発電に並んで最も、安定した電気エネルギーを効率良く発電可能な発電方法かもしれないでしょう。


更に提議された問題に対して膾炙して付け加える様で申し訳ない事を踏まえた上で

ここで場を借りて、意見を述べさせて頂きますが、


開発に伴って『自然破壊,環境汚染,地域住民の文化・資源の破壊,施設の立地条件』等

諸問題を解決するべき点や日本は『他国には無い地理的な自然環境に恵まれた国で在る事』

日本の国土的な地理的要因、居住地帯・地域において人的被害を出さない為の工夫等


自然災害被害に弱い都市部を含めて持続的に、恒常的に、或いは、確実に自然エネルギーに乏しい、今の日本において必要な自然エネルギー供給に尽力していかなければ、いつか大きな戦争或いは厳しい自然の猛威を目の前に直面した時、

明日には日本という国家が国が消えてしまう事だけはこの国に住まう全ての国民の為にも日本に住む人々の笑顔を失くしてしまわない様にする為にも避けなければ成らないだろう。


原発に依存している日本は地熱発電を代表とする自然エネルギー発電に尽力した方が、原発事故問題における解決案の糸口を見つける為にも、国家の将来性や深刻なエネルギー不足の到来における懸念と地球規模の気候変動によるダイナミクス観点からも、

現段階に於いては、更なる自然エネルギー発電機構として、地域住民や社会に根ざした、次世代の自然エネルギー産業或いは付随して発展する下請け生産業における新たな革命的ビジネス発展にも貢献する可能性を秘めている点や、


『太陽光発電機構の仕組みの導入』を目指して、次世代の新たなクリーンエネルギー発電方法の実現化に向けて、地熱発電に於ける地熱発電所の建設と推進へ、私が改めて更に意見として記載する最善策として、ここで再び『地熱発電』に尽力されるべきだ。と記述したいと思う。 …最後までお読みになって下さった方は、付け加えてお礼を申し上げます。どうも有難う御座いました。


03. taked4700 2012年3月30日 07:56:22 : 9XFNe/BiX575U : nPIsHMu1Ww
>>02
通りすがりの名無し様、

 ひょっとして外国の方ですか。失礼ですが、日本語の使い方に少し不自然な感じがあります。

 地熱についてはアイスランドやニュージーランドなどが先進国です。両国とも原発はもちろんありませんし、火力発電もほとんど使っていません。地熱は将来的にエネルギー自立が出来、しかもものを燃やす必要がないので温暖化の影響がありません。燃料を貯蔵する必要ものないので大規模火災の危険性もありません。

 将来的に高温岩体発電 enhanced geothermal power generation が経済的に可能になれば、国土さえあれば発電できるのでエネルギー資源の奪い合いという問題を回避できるようになります。


04. 2012年4月02日 07:17:38 : qgSDHk4k7A
地熱発電は環境を破壊する。これは絶対抑えておいて欲しいポイントである。
環境省が抵抗している如く、多くの熱源が国立・国定公園内にある。ということは、日本に残された貴重な自然の中にあるということである。
熱源を開放すると言うことは、地域の熱環境を大きく変化させることになる。
地球温暖化にはならなくとも、局部的には温暖化が進むことにより、植生や河川生態系が大きく変わる。この影響は見きわめが難しい。
また温泉等の観光資源に与える影響も無視できない。泉源の枯渇や湯音低下・泉質変動などが起こるだろう。
また、需要地への距離が大きい場合が殆どで送電ロスも無視できないし、負荷変動に対する制御や蓄電なども技術は未開発である。
全体の効率を考えれば特に飛びつくほどの電源では無いと思う。
むしろメタンハイドレートのような国産天然ガスの開発を促進し、既存技術を活用して需要地のオンサイトで発電するのが望ましいと考える。

05. ももん爺 2012年4月03日 14:33:56 : QnfuyB5RKZq9U : FCVa9ymQs6
01さん、04さん、

自然エネルギーの利用といえば、地熱に限らず多少とも環境との相互作用に影響するのは分かりますが、地熱については温泉地での計画などで問題を感じておいでのように受け取りました。

問題があるなら、具体例を教えていただけますか?


06. 2012年4月04日 09:38:02 : qgSDHk4k7A
04です ももん爺さんへ

地熱開発は過去規制されてきましたから、具体的に環境破壊の例を挙げることが出来ません。もっとも私が知らないだけかもしれないのですが。以下例え話で説得力がないかもしれませんが、一般論で書いてみましょう。
地熱開発の影響は観光資源としての温泉への影響だけではありません。
温泉が枯渇して商売にならないと言うだけなら、むしろ経済合理性の範囲で割り切れるかもしれません。しかし環境はわれわれ人間が独占しているものではありません。
名も無い小さな池にさえその環境に適応した種が生存しています。微生物から高等魚類まで何種類もの生物がその環境でお互いに増えすぎないよう絶妙のバランスを保って、何百年・何千年も生き継いで来ているのです。
池の水温は地熱と周辺の大気とのバランスで保たれている訳ですから、地熱発電所にそのエネルギーを奪われることにより、水温が低下するかもしれません。水温が1〜2℃上下するだけで、特定の種が死滅、或いは大増殖を起こす可能性があります。死滅する種の中には希少種や未確認種が含まれる可能性があります。
蒸気の排出によって周辺気温が上昇すると、大気温の上昇により適応できなくなる植物種が出るでしょう。そしてその植物に依存している昆虫や動物も食物を失ってその地から居なくなってしまうかもしれません。
人類は生態系から食物・薬品等様々な恩恵を得ていますが、資源としての生物種が、未発見・未利用の中に喪失して仕舞うかも知れないのです。
一度破壊された生態系は元に戻ることはありません。
このことは地熱発電に限りません。
風力発電に適した地形は、渡り鳥のルートになっているかもしれません。波力発電によって海中生態系が変わるのをどうして確認・評価すればよいのでしょう。太陽光パネルを並べた草地に棲んでいた昆虫はどこへ行けばよいのでしょうか。
地球は人類だけのものではありません。自然エネルギーの利用は決して地球に優しくはないのだということをもう一度考えてみるべきではないでしょうか。


07. 2012年4月04日 18:24:04 : rXhnnuVrfs
>>06さんへ
考えに、矛盾を感じます。

>地球は人類だけのものではありません。自然エネルギーの利用は決して地球に優しくはないのだということをもう一度考えてみるべきではないでしょうか。

それを言うなら、化石燃料や、更に原子力等はもっての他に成りませんか?
上記以外にも、06の文中に??と思えるところばかりです。

化石燃料や、原子力等は容認して、自然エネルギーを否定するのには不自然さを感じます。

現文明の人間の存在を否定して、人工エネルギーを否定するのなら理解出来るが。


08. 2012年4月05日 07:58:16 : qgSDHk4k7A
07さんへ 06です

私は何も原子力を肯定するものではありませんし、人工エネルギーを否定するものでもありません。少し追加的に書いておきたいと思います。
廃棄物の管理に10万年単位の年月を要することだけを取り上げても、原発が人類の管理能力を超えているのは明らかです。廃棄物を安全に処理・管理する技術が確立するまで使用は停止すべきだと考えています。まして、事故時の対応もこの体たらくで原発再稼動なんて臍が茶を沸かすといってもいいでしょう。
化石燃料はオンサイトで発電できるメリットがあります。都市化が進んだ地域(発電以外の目的で既に環境破壊が進んでいる)に発電所を建設して、送電ロスも最小で需要変動にも対応できます。環境への影響についても把握されていますし、事故時の対応も現在の技術力の範囲です。
地球温暖化の原因とされるCО2(私は地球温暖化はCО2排出が原因ではないと考えていますが)も、天然ガス発電ならは石油・石炭火力に比べると遥かに少なくなります。
原発に対するコスト高論もなにやら業界の偽造のような臭いがしてきて、今後の技術向上によっては経済的にも原発に劣らないか、むしろ有利になるのではないかとさえ言われています。
次世代にどのエネルギー(原子力の再登場も含めて)が主役になる分りませんが、それまでのツナギとして使用するなら最も安定的に使用できるエネルギー源と言えます。
原発推進論者が化石燃料輸入の不安定性を理由にしますが、日本近海にはメタンハイドレートも含めて天然ガス田の有望地域が発見されています。これらの開発を行えば国産の化石燃料を入手することが可能です。
但し深海底の環境破壊が発生しますが・・・・
原発への反対から循環型エネルギーが脚光を浴びていますが、循環型エネルギーは万能ではなく、デメリットも含めた冷静な議論が必要だと考えています。


09. taked4700 2012年4月20日 11:25:48 : 9XFNe/BiX575U : 2qtKXBACaU
>>06

>池の水温は地熱と周辺の大気とのバランスで保たれている訳ですから、地熱発電所にそのエネルギーを奪われることにより、水温が低下するかもしれません。水温が1〜2℃上下するだけで、特定の種が死滅、或いは大増殖を起こす可能性があります。死滅する種の中には希少種や未確認種が含まれる可能性があります。

 どうもほとんど地熱についての知識を得ないまま悪いイメージを描いているように見えますよ。

 地球の赤道半径が6000キロ以上あります。地熱は普通地下2000メートル程度の深さにある熱源を利用します。地表面にある池の温度と地下2000メートルにある地熱熱源とたとえそれが鉛直方向に同位置にあったとしてもどの程度の影響があるでしょうか。地熱を現在の規模の1000倍程度開発しても地球の温度に影響は与えません。ここでは計算を示すつもりはありませんが、比較的簡単な理屈です。つまり、地球の体積と岩石の平均の熱容量および温度で現在の地球の持っている熱エネルギーが大まかに見積もれます。それと現在の地熱開発されている熱容量の1000倍を比べてみればいいのです。1%にさえ遠く及ばないでしょう。

 現在地熱に反対をされている方は大まかに二つのグループがあると思います。一つは自分の持っている利権というか現状の利益にしがみついている人たちです。
 もう一つは原発とか石油と言った国際的なスキームの中に組み入れられていて、自分自身ではほとんど何が起こっているか考えていないにもかかわらず、上の連中から言われるままに反地熱の動きをする方です。

 どちらのグループにも共通するのは、現状を甘く見ていることです。
 一つには原発を使い続けることが日本にどれほど危ないことかを理解されていません。
 次に、化石燃料に頼ってエネルギーを得ることがすでに実質的に財政破綻している日本にはもう無理であると言うことをやはり理解されていません。

 野田政権は化石燃料に頼っていくことが財政的にもう無理だとは理解しているのですが、そのために却ってより危険性の大きい原発再稼動に突き進もうとしています。原発再稼動は短期的に見て、つまり5年とか10年程度を見たときアメリカ軍産複合体に好都合でしょうが、長期的、つまり20年とかそれ以上の期間を見たとき、明らかに人類とか地球上の生命そのものに大きな害悪になってしまいます。なぜなら、大規模な放射能汚染が起こり、地球環境全体がかなり汚染されてしまうからです。

 どう考えても、今の日本には地熱発電を大規模に進めていくしか選択肢はないのです。


10. 2012年4月22日 08:00:53 : YQX9xw9YPg
>09
まず2000mもの深部の地熱を実用化するのは経済的にペイしないので、もっと浅部のものを利用します。だから現在火山活動が見られる国定公園内での開発をどうするかが問題になっているのです。なにも東京のど真ん中で2000mのボーリングを実施すると言うのではありません。
次に地球規模のようなマクロ的に見れば多少の地熱を開放しても温暖化等には影響しないのはその通りです。しかしミクロ的に観れば地域の生態系に影響を及ぼすのは間違いがないと申し上げているのです。これは原発或いは火力発電所の排水により周辺海域の水温が上昇し、クラゲ等の熱帯性生物の繁殖を促している事例があります。
これとてもマクロで見れば何ほどの影響でもないのです。

>どう考えても、今の日本には地熱発電を大規模に進めていくしか選択肢はないのです

こういう風に突き詰めてお考えになっていることこそ、特定の思想に洗脳されているのかもしれませんよ。地熱教団にでも入信されているのでしょうかね(嗤)


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