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〈住まい私記〉地熱取り込み、窓にも「断熱」
2012年1月30日03時00分
写真・図版
松沢さん宅では窓の内側に引き戸を設けた。2枚の板の間に断熱材が入っている。
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松沢さん宅の温度計。1時間ごとに室温を測って記録している
■寒さ知らず:4
盆地で寒暖の差が大きい長野県松本市。会社経営の松沢章さん(50)は、7年前に自宅を建てたとき、自然エネルギーをうまく活用しようと「地熱住宅」を選んだ。窓に特製の引き戸をつけるなど、断熱にも工夫を凝らした。
前に住んでいた借家は、寝る時に自分の息が白く見えるほど寒かったんです。ファンヒーターを使っていましたが、灯油のポリタンク20リットルが1週間もちませんでした。だから家を建てるとき、妻と「暖かい家がいい」と話し合いました。エネルギーをたくさん使えば暖かくできますが、環境のことも考えたい。地元の建築士さんにいろいろ提案してもらい、その一つが「外断熱・高気密」の家で地中の熱を利用するシステムでした。
地中の温度は、冬は外気温より暖かく、夏は涼しい。床下から取り込んだ熱で、家の空気を暖めたり冷やしたりする仕組みです。床下と2階はパイプで結ばれていて、中の空気がファンの働きで上下に流れることで、家の中を循環しています。
地中1メートルと床下、1階、2階の4カ所には温度計があり、効果を測定しています。冬場はさすがに暖房は必要ですが、家の中はいたるところに空気が巡るつくりになっているので、お風呂から廊下に出たときに「寒い」と感じることはありません。玄関も暖かく、娘たちは帰宅すると、「あったかーい」と入ってきます。夏場はほとんど冷房なしで過ごせます。
オール電化住宅で光熱費は月平均2万5千円。天井裏に空気を循環させるためのファンがあるのですが、電気代はほとんどかからず、静かで気になりません。加湿器が動く音のほうが聞こえるくらいです。地熱を利用するシステムの導入費用は、約150万円。安くはありませんでしたが、家全体の快適さに満足しています。
このほかにも、居間や寝室の窓の内側に特製の「断熱戸」をつけました。張り合わせた2枚の板の間に断熱材が入った引き戸です。閉めると夏はさらに涼しく、冬は暖かい。地熱活用による省エネ効果も、いっそう高まります。
昨年、1階北側の窓サッシを断熱性能の高いものに入れ替えたら、効果てきめんでした。普通なら気にならない程度なのでしょうが、暖かいのが当たり前になって、寒さに敏感になってしまったようです。
(聞き手・見市紀世子)
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