http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/516.html
Tweet |
貸し出し端末と充電器を備えたオートリブのステーション
http://ambafrance-jp.org/spip.php?article4371
セルフサービス型レンタサイクルの成功に続いて、短時間利用の
電気自動車(EV)レンタカー「オートリブ」がフランス首都圏に導入されます。
今年10月から、最初のセルフサービス型EVレンタカーがパリの街中を走ります。
このシステムは複数の大都市や外国で、すでに真価を発揮しています。
これはヴェリブ(パリ市のセルフサービス型レンタサイクルシステム)のEV版です。今秋から、観光客やパリ市民はセルフサービス型EVレンタカーを短時間借りて、パリや郊外を走り回ることができます。利用者はヴェリブと同様に、車両を借りたステーションとは別のステーションに乗り捨て可能です。
パリ市が推進するこの計画の競争入札は、ボロレ・グループが落札しました。同市はパリと周辺約40都市に整備される約1,000カ所のステーションに3,000台のEVを配備する壮大な構想を描きました。この空前規模の実証実験計画は、パリ市民がマイカーの代わりに、エコで低料金な自動車を短時間利用するように促すことを狙いとしています。
月額会員費は12ユーロ、利用料金は最初の1時間まで5ユーロです。パリの小型EVレンタカーはフランス西部のブルターニュ地方で製造されたリチウムポリマー電池を搭載しています。カーシェアリングはパリ市民にとって特に目新しいものではありません。パリにはケス・コミューン、オキゴ、モビゼン、ガルボクスなど、30分や1時間単位の短時間レンタカーがすでにあります。インターネットで予約を入れて、市内の専用駐車場に行けば借りることができます。
今回の新機軸は、セルフサービスです。つまり、車両を借りたステーションとは別のステーションに返却できるのです。その利便性は多くの利用者の興味を引くはずです。というのも、パリ市民の58%が自動車を所有せず、3分の2の市民がこの計画に関心を示しているからです。
フランスでは、約20都市で似たようなシステムが導入され、成功しています。とはいえ、乗り捨て自由のセルフサービス方式ではなく、専用駐車場を利用した一般的なカーシェアリングです。
短距離の移動に自動車を借りて、数時間後に元の場所に戻す。これがリールやレンヌ、ボルドー、トゥールーズ、リヨン、ラ・ロシェルなどで採用される方式です。エコ交通の先駆都市ラ・ロシェルは、導入歴10年になります。ブザンソン、ストラスブール、モンペリエ、シャンベリー、マルセイユでもカーシェアリング・システムを導入し、カールリベルテ、オートトルマン、オートシテなどの名称で親しまれています。
これらの実証実験は小規模です。ラ・ロシェルでは、7カ所のステーションに50台のEVが配備されています。とはいえ、この方式の経済性は否定できません。都市部の自動車利用者に多い年間走行距離1万km以下では、個人で自動車を所有するよりもカーシェアリングを利用する方がはるかに経済的です。その上、メンテナンスの心配もなければ、駐車場を見つける苦労もありません。
ドイツ、オランダ、北欧の大半の国では、短時間レンタカーサービスを開始しています。全米約60都市に展開するアメリカのカーシェアリング大手ジップカーは、企業にも個人にも自動車をレンタルしています。より実験的な試みとして、日本では昨春からつくば市(東京都心から約50kmの学術研究都市)で、太陽光発電による電力を給電するEV 3台の利用が始まりました。
カーシェアリングとセルフサービスは有望な選択ですが、現段階では収益性が極めて低い事業です。特にEV導入費用など、多額のコストがかかります。オートリブを存続させるには、会員20万人を確保しなければならず、目標が高すぎるという意見も多く聞かれます。環境活動家からは、このセルフサービス方式によって、車両を空きステーションに再配車するトラックの交通量が増えるのではないかと心配する声も上がっています。いずれにしろ、パリでは今年4月に工事が始まります。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。