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イタリアで注目のエコカーは、自転車以上自動車未満のマイクロカー (digital-dime)
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/510.html
投稿者 蓄電 日時 2011 年 10 月 09 日 15:27:47: TR/B2VKXCoTU6
 

ミラノ市は10年ほど前から慢性的な渋滞とそれにともなう大気汚染に悩んでいて、
とくに冬場にはスモッグ(もはや懐かしい名称)が発生して市民の健康にも影響を
及ぼす状態になっている。

そのため冬場は日によってナンバーの偶数、奇数で通行できる車を分けたり、
日曜日はミラノ市への一切の自動車乗り入れを禁止したり、2008年からは
ミラノ市に入る車に対して排ガスに応じて入場税を払うECO PASS制度を
導入したが、抜本的な改革には至らなかった。

もっとも大きな理由は、人口1000人当たり約600台とも言われる自動車の所有率。
ミラノは地下鉄、トラム(路面電車)、バスと公共交通は他都市に比べて非常に
発達しているけど、年がら年中ストをやっているし、頻繁に遅れが出るし、
車内にはスリは多いしで、ビジネスには重宝がられていないのが実情。2年ほど
前には200台のプリウスをタクシーに採用し、まずは市民の意識の改革からと躍起だ。

そんな状況下、注目をされているのがマイクロカーというもの。元々は足の
不自由な人が免許なしで乗れる移動手段として作られた物だけど、ここへきて
一般の人々からも自動車代わりとして注目され始めた。

マイクロカーとは日本的にいえばゴルフ場の乗用カートのような乗り物。数年前
までは50ccエンジンを搭載したタイプが多かったが、現在普及してきているのは
ガソリン車ではなくEVタイプ(電気自動車)。これで2車線、3車線の大通りを
行くというよりは、日本でいうならば宅配ビザ屋などで使っている屋根付きの
3輪原付バイクの感覚だ。

実際、このマイクロカーは、イタリアでは50ccバイクの免許で運転できる。
ナンバーも、保険も原付バイク扱い。免許取得には教習上に通う必要はなく
学科テストのみ。というわけで、14歳から運転できる(ここは問題だが...)。

日本では、ガソリン車→ハイブリッド→EVカーと段階を踏んで環境に優しい
移動体に移行しようとしているが、イタリアの一足飛びな変革がどうなるのか、
注目していきたい。

画像
http://tf.digital-dime.com/lifestyle/item/worldtrend/1005-01mcar03.jpg
http://tf.digital-dime.com/lifestyle/item/worldtrend/1005-01mcar01.jpg
http://tf.digital-dime.com/lifestyle/item/worldtrend/1005-01mcar04.jpg
http://tf.digital-dime.com/lifestyle/item/worldtrend/1005-01mcar02.jpg

http://tf.digital-dime.com/lifestyle/worldtrend/11/10/post_262.html  

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コメント
 
01. 2011年10月11日 01:31:21: u3E6Ef3e1Q
この車を見て、ずいぶん前に、『くるまは弱者のもの - ツボグルマの提唱』 (中公新書 上田 篤 著)という本を読んだことを思い出した。著者の提唱する「ツボグルマ」って、こんな感じだった。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%AF%E5%BC%B1%E8%80%85%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E2%80%95%E3%83%84%E3%83%9C%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%81%AE%E6%8F%90%E5%94%B1-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-556-%E4%B8%8A%E7%94%B0-%E7%AF%A4/dp/4121005562

なかなか良いことが書いてあったと思うが、古い本だけに、ネットには何も載っていないなあと思ったら、ひとつだけ、最近の評論が。

″ツボグルマ″の理想と現実
http://news.livedoor.com/article/detail/5220739/


02. 2013年1月11日 22:59:18 : GVYsLuFuCE
ローマ帝国時代からの狭い道路に最適なのがマイクロカーと言うことで、イタリアは古くから小型車を好む伝統がある。戦前のトポリーノや戦後のフィアット500、600と言った車種は、日本の軽自動車にも影響を与えた。

フィアット500
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB500

これより小さいマイクロカーとして、有名なのがイソ・イセッタがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%BF

イソ社が生産するバイクのエンジンを搭載し、燃費のよさを誇ったが、価格がフィアット500と変わりなく、このためイタリアではあまり売れなかった。これに目をつけたのが当時の西ドイツのBMWで、同社のバイクのエンジンを搭載した。

BMW・イセッタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/BMW%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%BF

●これらのマイクロカーは、総括して「バブルカー」と呼ばれる。1980年代後半の日本の高級車ではなく、1950年代の西欧に出現した「戦後耐乏型」と呼んでもいい超小型車のことである。全体の形がバブル(泡)に似ているため、このように呼ばれるそうだ。

バブルカー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC

英語版ウィキペディアだと写真も掲載されている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bubble_car

1950年代のマイクロカーは、二輪車メーカーが四輪車メーカーになろうとステップアップする過程で生まれた車種が目立つが、2サイクルエンジンが多かった。エンジンオイルと一緒に燃焼するため、排気ガスが臭くてたまらなかった。マイクロカーが1960年代に衰退した原因のひとつだと思われる。

世界的に環境意識が高まり、2サイクルエンジンが駆逐されている。50ccクラスの二輪車が電気に移行しつつある。このクラスの動力源を転用しているマイクロカーが電気自動車に移行するのは必然の流れである。

日本国内でも、2010年に設立されたテラ・モータース社が、中国大陸やベトナムで生産された電動二輪車を輸入販売して注目を集めている。四輪車に進出するか、今後注目していきたい。
http://www.terramotors.co.jp/


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