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(回答先: 東京都、天然ガス発電所建設へ初会合 発送電分離提案へ (asahi.com) 投稿者 蓄電 日時 2011 年 8 月 07 日 08:25:39)
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/7800/blog/35662/
自分が使う電気を選べるとしたら、どんな電気を使いたいですか?
日本に住んでいると、「電力会社を選ぶ」と言われてもなかなかイメージがわきませんが、ドイツではごくごく普通のこと。ちょうどインターネットのプロバイダーや携帯電話の会社を乗り換えるように、複数の会社から料金プランや発電方法によって自分の好きなものを選択。電話一本、申込用紙に記入するだけで手続き完了、特別な工事や装置もいりません。(以前私が住んでいたニュージーランドでも同じでした)
ドイツでも1998年の電力自由化までは、いまの日本と同じシステムでした。自由化をきっかけにたくさんの新しい電力会社が生まれ、いまでは自然エネルギー100%の電気を選ぶことも可能になり、250万世帯が自然エネルギーでつくられた電気を毎日使っています。
そんな新しい電力会社のひとつが、Greenpeace Energy社。もともとはグリーンピース・ドイツ事務所のプロジェクトがきっかけで1999年に始まった会社ですが、現在は一般の電力供給会社として、原子力や石炭火力発電を使わず100%自然エネルギーで発電した電気を10万世帯・7000法人に供給しています。ちなみに、私がてっぺんまで登った風車を運営するPlanet Energy社は同社の子会社の発電会社です。
ドイツでは発電、送電、配電が分離されており、大手4社を含め800社ほどの電力会社が存在。Planet Energy社のような発電会社やGreenpeace Enrgy社のような供給会社、大手Vattenfall社のように発電・送電・供給を行う会社などさまざまです。日本で注目されている送電は、ドイツの場合、これら約800社がそれぞれ保有しています。
実は今回、福島第一原発事故をきっかけにドイツが脱原発の道を選んだ背景には、こうした多くの小規模な電力会社の貢献がありました。原発を保有する大手4社はもちろん脱原発に後ろ向きでしたが、多くの小規模な電力会社は脱原発を主張。電力会社の集まりであるBDEWでも声が高まり、最終的にはBDEWとして政府の脱原発方針の支持を発表するに至りました。
ドイツで自然エネルギー発電の成長のカギとなったのは、
● 発電と送電の分離
● 自然エネルギーを優先的に使うしくみ(送電線への優先接続)
● 自然エネルギー導入の初期コストなどへのサポート(固定価格買取制度)
● 自分の電気を自分で選べるようになること。
ドイツはこれらを2000年ごろまでに整え、その後自然エネルギーの大きな発展につながりました。
800社の電力会社に支えられるヨーロッパ最大の工業国ドイツ。ここまでのエネルギー政策の道のりには、成功だけでなく失敗もたくさんあったとのこと。その経験から生まれた「自然エネルギー発電成長のカギ」を、日本は最大限に生かせる位置にいます。
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