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なんだか 日本の永久総理に居座りそうな菅直人が、「太陽光発電のコストが1/6になれば原発と同じくらい」と国会で言ったそうだ。
なるほど と思った人も多いだろう。
機器類の寿命を30年とすると、だいたい1kWhあたり原価30円余と言われている。
6分の1ならば5円くらい。
原発の発電コストは、電力会社によれば、5.3円だから、6分の1という話になる。
これが、今公式発表されている数字。
しかし、実はこの話は、二重の意味でオカシイ。
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まず、原発の発電原価 5.3円というまやかしから。
実はこの5.3円には、使用済み燃料の処分費も、余った夜間電力を貯めておくための揚水発電所の費用や、はるか遠くから都会に送電する費用やら、なにより事故に対する充分な保険料も、まったく含まれていないことが一般国民の目にも明らかになってきた。
詳細はここでは省くけれども、ここに上げた周辺費用を別にしても、実際の運用上のコストは、10円近いという研究結果がある。これは、高崎経済大学の大島堅一助教授が、電力会社のデータのみを使って算出した「実績」である。
原子力発電はほんとうに安いか
http://casaletter.web.fc2.com/teigen/paper/casa-genpatsu-paper0006.pdf#search=%27%E5%8E%9F%E7%99%BA%20%E7%99%BA%E9%9B%BB%E5%8E%9F%E4%BE%A1%27
(4ページ目から)
これに、先の莫大な諸費用を加算したら、最初から原発のコストは、火力よりもずっと高いことは間違いない。
菅が、太陽光発電のコストを、あえて原発と比較して見せたところに、狡さがある。
こうした、明らかになってきた原発のコスト高を隠して、「低コストな原発に、太陽光も追いつけ」というイメージ作りをしているのである。
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次に、太陽光発電の約30円という発電コスト。
これは、いくつかの前提がある
まず、寿命が30年で、故障率0.2% ということ
太陽光発電のコスト(産総研)
これは、平均値としてはアリエナイ
決められている耐用年数を上げるならば
メーカー保証は、パネル10年、周辺機器2年。
法定耐用年数といわれるのが パネル17年 周辺機器10年
これが、なんで平均寿命30年になるのか。
故障率も0.2% って・・・・
甘く見ても、20年というところ。
寿命を20年とすると、太陽光発電の発電コストはだいたい50円弱。
これは実は、太陽光発電協会という業界団体も認めるところ。
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最後に、太陽光発電をたくさん作れば、急激に安くなるのか
(関西光発電普及推進委員会より)
http://www.pv-kansai.com/data/produce.html
これを見ても分かるとおり、この10年間、爆発的に数は増えたけれども、コストは下がっていない。
世界的に見ると、もっと爆発的に増えているのに、なぜか発電コストは横ばいだ
以上のデータは、太陽光発電を宣伝する団体のものであり、私の意志とは関係ない。
どう見ても、数が増えても発電コストは下がっていないのである
もっとも、パネルの原料であるシリコンの価格は下がっているらしい。
が、実は工業製品のなかで、原材料の価格はそれほど比率が大きくない。
現に、自作用のソーラーパネルだけならば、3kwで60万円くらいで売っている。
(これだって原材料ではないけれど)
これがシステムになると、200万円以上するわけで、だから原材料が下がってもシステムの値段はそう簡単に下がらないということになっている。
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災害時用の独立電源とか、配電が困難な場所での照明とか、太陽光発電でなければできない分野もある。
しかし、太陽光でエネルギー問題が解決するかのような宣伝は、絶対に裏がある。
原発と共存しつつ、太陽光利権までがはびこるようになってしまってから、こんなはずじゃなかった と言っても遅い。
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