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原発は、石油をガブのみするーーーー代替エネルギー論のウソ
『巨大地震が原発を襲う』船瀬俊介著 地湧社刊より
原発が代替エネルギーであるというのは原発利権側の詭弁であり、CO2問題もデマだと私は思っていますが、これは知りませんでした。私の勉強不足もいいところです。
知っている人はとうに知っていると思いますが私が検索した限りでは2重投稿になっていないと思うので思い切って投稿します。
こんなの常識っていう方には申しわけありません。また、著者が信用できないという方も申しわけありません。
以下引用
P338より
原発は、石油をガブのみするーーーー代替エネルギー論のウソ
● “石油三〇年”説は国際的陰謀
藤田氏は言う。(藤田祐幸氏)
「ここに二つの問題があります。一つは、『石油はあと三〇年で枯渇する』という“迷信”。もう一つが、原子力は石油の代替であるという“迷信”です。」
そういえば、1970年代初め「石油はあと30年で枯渇する」とマスコミも盛んに書きたてた。若かった私は「それは大変なことだ」と焦った、「石油に替わるエネルギーを見つけなければ」。私の関心は北欧などで開発が進んでいた風力発電や波力、地熱などの自然エネルギーに向かったが、大半の人々は、この嘘に煽られて原子力に向かった。つまり、“石油三〇年”枯渇説こそ、原発推進のための国際的陰謀だったのだ。
80年代半ばになっても不思議なことに、石油は枯渇するようには見えない。だれもが「おかしいゾ」と思い始めた。すると87年ごろから「あと“45年”で枯渇する」と先のばしを始めた。なんとまあ、いい加減なことか。ここでも謀略の片棒を担いだマスコミの責任は重い。
「つまり石油枯渇説には、根拠がありません。少なくとも、あと何十年という水準で枯渇するものではない。不思議なことに、もうすでに枯渇しているはずの石油の埋蔵量は年々増えている事実があります。」(藤田氏)
呆れてものが言えない。つまり国債石油資本は、「確認埋蔵量」を低めに公表し、70年代から87年までは“30年”枯渇説を流布し石油価格を高値維持させ、一方で原発利権で大儲けしたのだ。その虚説がバレそうになったので、埋蔵量を少し多めに発表して“45年”枯渇説にシフトしたわけだ。やりたい放題とは、このことだ。
● 石油なしでは、ウランは電力にならない
原子力が石油の代替エネルギーにならないもう一つの根拠は、原発自体が石油に依存しているからだ。原発とは、燃料のウランを電力に転換することだ。
「転換するすべての過程において、石油が必要になります。@ウラン鉱山でウラン採掘する。Aウラン鉱石を精錬する。B原発まで輸送する。それらのためにも石油が要る。さらに、原子力発電所そのものが使っているあらゆる機器も部品も、電気を送る電線ケーブルも、最後には、廃棄物の固化に使われてきたアスファルトもすべて石油製品です。このように、ウランというものは、石油なしには電力に転換することができない。」(藤田氏)
つまり、原子力の正体は、石油エネルギーがウランエネルギーに転換し、それが電力に替わっていたにすぎない。
「問題は、石油を直接、電力に転換するか?石油を使ってウランを電力に転換するか?その選択肢の問題になります。」(藤田氏)
前者の方が合理的であるのは赤子でも分かる。
● 原発を進めるほど石油をガブのみ
さきほどの通産省が発表した発電コスト、原発9円石油火力10円という数値を見て欲しい。これは原発が石油と同じ発電コストだと推進理由がなくなるので、政治的に1円安く見せているにすぎない。前述のように放射性廃棄物、廃棄原発の処理コストを除外しているのだから、はじめから比較しようがない大ペテンなのだ。
チェルノブイリ原発のように一度、事故を起こすと世界規模で汚染が広がり、農業などあらゆる産業にダメージを与える。そしてガン、白血病などの人的コスト。それらのコストを勘案すれば、原発の真のコストは、キロワット当たり100円は下るまい。石油→電力と直接換えたほうが、石油→ウラン→電力と二手間かけるより、はるかに合理的なのだ。
「原子力は、石油の代替物ではなく、石油が枯渇すればウラン電力に転換できません。残る問題は、どちらのほうが石油の節約になるか。放射性廃棄物の処理も、石油がなくてはできません。よって(原子力は)実は、石油の節約になるどころか、全体として、大変な石油浪費になる可能性があります。」(藤田氏)
引用終了
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