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http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20100721/104312/?P=1
2010年7月29日
国内全土で開発可能 日本に適した高温岩体地熱発電
地表近くに熱水資源がない場所や地域でも、地中深く掘り進めば高温の岩盤に突き当たる。その熱を利用するのが高温岩体地熱発電だ。火山国日本では、ほぼ全土で開発の可能性がある。実証試験が始まった。
地熱発電は、温暖化ガスの排出が少ないクリーンな発電方法である。一般的な地熱発電は、地下にある天然の熱水や蒸気のたまり場(貯留層)に井戸を掘って自然噴出させ、噴出した熱水や蒸気を使って発電する。ただ、天然の貯留層を探り当てるための探査や評価にコストがかかることから、年間発電量は1995年から約50万kWで横ばい。国内電力の0.2%程度にとどまっている。地熱発電のこうした課題をクリアする技術として開発が進められいているのが「高温岩体地熱発電」である。
地表近くに熱水資源がなくても3km以上深く掘れば、300〜400℃の熱を持った岩盤が存在する。高温岩体地熱発電は、高温の岩盤まで深く穴を掘り、そこに水を注入して人工的に熱水だまりを作り、もう一方の井戸から蒸気を取り出して発電する方法だ。「火山国の日本では国内のほぼ全土で開発可能性がある。日本に適した発電方法」(電力中央研究所・地球工学研究所の海江田秀志・上席研究員)である。
豪州で大規模建設が始まる
国内では、電力中央研究所による秋田県雄勝や、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による山形県肘折などで、1〜2kmの井戸を掘って水の注入と蒸気の抽出実験を進めてきた。現在は、海外の企業と実証実験を進めている段階である。
代表格は、オーストラリアのジオダイナミクス社が南オーストラリア州北東部のクーパーベイズンで建設中の大規模な高温岩体地熱発電プラント。このプロジェクトに、日本から電力中央研究所、東北大学、産業技術総合研究所、石油資源開発などが技術協力として参加している。
ジオダイナミクス社の計画では、6.25km2の土地に300m間隔で井戸を掘り27万5000kWの出力を確保する予定である。将来的にはこれを拡大し、100万kWを超える大規模発電所にする見込み。手始めに2010年中に4〜5本の井戸を掘削して、5万kWを発電する予定である。
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地熱発電は天候に左右されずに安定した発電ができる。この点だけでも他の自然エネルギーとは大きく異なり、優位性がある。
また、コスト的に言っても、地熱発電は1kwh約10円で発電できるところまで技術開発ができている。これは、太陽光の約5分の一、風力の三分の一ぐらいのコストだ。
日本においての問題は、政策的に、国立公園内の立地について環境評価に10年間の先行期間が必要とされたり、温泉業のとの関係が問題とされたりしている。しかし、地熱発電は環境に大きな負荷を与えるものではなく、また、温泉との共存ももともとできるものだ。
基本的に日本で地熱発電がストップしているのは、外国からの日本に対するエネルギー自立妨害のためであろう。
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