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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu203.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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太陽光発電について、発電量の全額を相場の倍額で買い取る制度が
始まった。10年程度で「モトが取れる」ようにして一気に普及させる。
2009年11月2日 月曜日
遊休地を利用した太陽光発電で1キロワット=48円で10年で元が取れる?
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20091030-OYT8T00803.htm?from=yolsp
◆自宅で太陽光発電、10年でモト取れる? 10月30日 読売新聞
太陽光発電で余った電力を、電力会社に従来の2倍の価格で買い取らせる国の制度が11月から始まる。
太陽光発電の普及を大きく後押しすると期待される一方、買い取りにかかる費用は、すべての人の電気料金に転嫁されるとあって、設備を持たない人々からは不満の声もあがりそうだ。
北陸電力はこれまでも、太陽光発電で余った電力を、電気料金と同額(1キロ・ワット時あたり平均23〜24円)で買い取っていたが、11月以降は、1キロ・ワット時あたり48円(住宅用)と約2倍で買い取る。買い取り額は10年間固定される。
国の試算では、太陽光発電システム導入にかかる費用は、屋根に設置するソーラーパネルの大きさでも異なるが、新築で約185万円。各種補助金に加え、余った電気を、電力会社が高値で買い取ることで、10年程度で「モトが取れる」ようにして一気に普及させようとする政策だ。
買い取り費用は「太陽光サーチャージ」として、来年4月から、すべての電気利用者の電気料金に上乗せされる。標準家庭では、2011年度は平均月額約30円が見込まれ、普及が進むにつれて上がっていくという。
北陸電力管内で、太陽光発電システムを設置しているのは約8000件で、家庭普及率は0・7%。大多数の家庭では、実質的な電気料金値上げとなる。
◇
賛否両論が予想される制度だが、県内でも今後、太陽光発電の普及は進むとみられ、関連業者は「最大のビジネスチャンス」と息巻いている。
総合建設業「トーケン」(小松市)では、既存の住宅向けに力を入れる。同社の価格は、取り付け料などを含め、発電規模1キロ・ワットあたり60万円〜70万円。屋根の広さにもよるが、4人家族で3〜4キロ・ワット分の設備が目安で、費用合計は200万円前後となることが多いという。パネルの在庫があれば、補助金申請の期間を含め、工事完了まで1か月程度という。
同社の大蔵哲生取締役は「屋根、電気、リフォームと、それぞれの専門家がいる業者を選ぶことが大事」と力説する。「一度取り付けてしまうと、下地の屋根部分は見えなくなるので、取り付け前に瓦ずれや雨漏りなどを直しておく必要がある」ためだという。
家電量販店「100満ボルト」でも工事を受け付けており、新制度に合わせ、チラシでPRを強化していく予定。ただ、担当者は「メーカーのパネル生産量には限りがあり、今でも1か月半〜2か月待ち。新制度で在庫の確保にさらに苦労しそうで、痛しかゆしです」と話していた。(鶴田裕介)
◆ソーラー発電の盲点 買取2倍?罰金100万円の何の強制力もない法案 7月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/d_angle_com/archive/2009/07/20
産総研は、NPO法人(特定非営利活動法人)太陽光発電所ネットワークの協力を得て、国内で設置された住宅用太陽光発電システム257件の発電性能や保守履歴を調査した。
その結果、設置から10年以内に太陽電池パネルを一部でも交換した事例は、34件(13%)に上ることが分かった。
太陽電池が発電する直流電流を、家庭用の交流に変える「パワーコンディショナー」はさらに不具合発生率が高い。部品交換を含めると、10年以内に43台(17%)が交換されているという。
合わせて30%近い「ソーラーシステム」の故障となる。
3台に1台は故障する。
恐ろしい事実ですね。
皆さん、ソーラーシステムって壊れないことを前提に費用回収期間を考えていませんか?
ちょっと計算してみましょう。
平均モデル家族(4人)が4kwを設置した場合のはなし
4人家族が1年間に消費する電力は約4300kw
4kw設置して、年間の発電量は約4000kw
そんなに売れるの?
もちろん発電した分だけ買わないのですむので、売電、買電でプラスマイナス0だったとしましょう。
4000×25円で年間10万円の利益。
4kwの平均の設置費用は?
60万円(助成適用後)×4=240万円
240万円÷10万円は?
24年もかかるのです。
馬鹿なこと言うな!!
売電が2倍になるんだよ!!愚か者めが!!
な〜んて息巻くお馬鹿さんのために。
発電全量売れたとしましょう。
つまり無人の家に4kw設置して売電専用にしちゃおうよ。
といった最高、この上ない条件で計算してみましょう。
50円×4000Kw=20万円 年間の売電金額です。
240万÷20万円・・・・???
12年???
買い取り固定期間は10年で、それ以降は元に戻るので
実際には
240万円-(20万円×10年)-(10万円×4年)=たったの14年で償却できた♪
最高この上ない条件でも14年かかっちゃうんです。
10年から15年?
無理無理無理無理ぃ〜〜〜〜
現実的な話で考えてみましょう。
半分売れたとしましょう。
2000kw×25円=5万円
2000kw×50円=10万円
現時点で4kw設置して、年間を通して毎月平均4000円ほどの売電がある家庭です。
まあこれぐらいなら報告している人もぼちぼちいるでしょう。
話を戻して
年間15万円の経済効果
それで10年間で150万円。
設置費用はというと240万円。
差し引き90万円。
それ以降は年間10万円の経済効果に戻るわけだから・・・
90万円÷10万円=9年間
結局、平均的なモデルの家庭では19年かかるんです。
皆さん気がついていますか?
ソーラーパネルは、10年で10%、20年で20%発電効率が下がるんです。
と言う事は、どんなにがんばっても20年以上かかるわけですよ実際のところ。
「売電価格を二倍の50円にして」もです。
10年超えたら売電メーター変えなきゃいけないし、10年の保障期間を超えちゃうので壊れたら
修理費用は実費。
皆さん、これが全量買取と余剰電力買取の差です。
計算間違っていたら遠慮なく教えてください。
20年以内で、我が家はすでに元を取った〜って家庭、聞いたことありますか?
このままでいけば〜なんて人もいますが、「ソーラーパネルは30年以上持ちますよ〜」なんて阿呆な事言う営業の言葉を鵜呑みにしてませんか?
30年も持つんならせめて半分は保障期間つけろよ!!
と思いませんか?
なぜ各メーカーの保障期間が10年なのか考えてみましょう。
20年も30年も保障したら割りにあわないからです。
割に合わないとは?どういう意味か考えましょう。
いや〜霞ヶ関もとんでもない事考えたもんです。
平成21年7月に可決された「エネルギー供給構造高度化法」
電力会社が、これいじょう利益が減ったら困るから、家庭からのソーラー発電は買〜わない!!
といって拒否しても、罰金100万円で済んじゃうんです。
「売電 拒否」で検索してみてください。
ブームというのはこういった事実もうやむやに吹き飛ばしてしまうから怖いですね。
エコ意識を巧みに利用して、産業界(電力、石油業界も含め)が一致団結して各家庭からお金を巻き上げようとしているのに気がつかない人が多いというのに驚きです。
(私のコメント)
11月から太陽光発電の全量買取制度が始まりますが、今までの倍の金額で買ってくれるのだから採算は大幅に良くなりますが、飛びついて太陽光発電設備を取り付けるほどでもないようだ。YAHOOブログでも計算例がありますが、遊休地があって全量売ったとしても1キロワット=50円で売っても現在だと14年かかるということです。
だから読売新聞記事の10年で元が取れるというのは誇大広告だ。しかしこの制度が始まった事でメーカーは太陽光電池パネルを大増産すだろうし、来年から再来年にかけてはソーラーパネルの性能も向上してコストダウンが進むだろう。だから4キロワットの太陽光発電設備は240万円ほどかかりますが、いずれは200万円以下になるだろう。
発電効率も現在は20%ほどですが、試作品レベルでは30%から40%の発電効率の太陽電池パネルが作られている。だから飛びついて設置するほどではないのでしょうが、太陽光発電所も投資対象として面白くなってきました。遊休地など持っている人ならば長期的投資対象になるかもしれない。
家庭で設置する場合は、投資対象というよりも停電時の非常用とかオイルショックなどでの電気料金の急騰に備えるといった点で太陽光発電設備をつける人が多いのではないだろうか。蓄電池なども技術進歩で大容量の蓄電池も作られるようになりましたから、天候に左右されずに電気が自給自足できることも出来るようになりました。
スマートグリッドのプランによれば、蓄電池などは電気自動車やハイブリッドカーの蓄電池を使えば自動車と家庭と両方で使えるようになる。問題は太陽電池の耐用年数ですが、現在の太陽電池は17年程度らしい。しかしこれらの技術開発が進めば安くなるか長寿命の太陽電池パネルが作られるようになるだろう。
これらはエコロジー対策という意味もあるし、景気対策という意味の方が大きいと思う。ソーラーパネルメーカーはフル生産に入っているし、取り付ける工務店なども太陽光発電特需で忙しくなるかも知れない。農家でも減反で休耕田などにも太陽光発電設備を取り付ければ長期的な収入源になる。
最近ではオール電化住宅が普及してきて、給湯から調理に至るまで全部電気の住宅が多くなった。だから停電になったら何も出来なくなりますが、太陽光発電設備があれば大災害時の停電にも対応が出来る。後は水道などの復旧に時間がかかりますが、井戸や貯水槽などを用意しておけば電気があればモーターで給水が出来る。
同じエコでも風力発電は日本では適地が少なく、人の住む近くでは風きり音などの公害問題もあり普及は無理だろう。風はそれこそ風任せであり大陸のように季節風は一定していない。それに比べれば太陽光発電では騒音問題も起きないし電気の品質も一定しているから電力会社も買い取りやすいのだろう。
日本では火力発電所や原子力発電所などでの大規模発電所からの送電で賄っていますが、日本のような高密度社会ではそれが適しているのだろう。しかし大陸国家では人口も分散して送電網を建設するだけでも大変だ。だから太陽光や風力などの分散型発電で自給自足的な配電網が適している。しかし日本でも過疎地などの地域ではこのような自給自足的な発電設備が適している所がある。
日本では停電がほとんどありませんが、アジアやアフリカなどでは停電は日常茶飯事であり、送電網もほとんどない。だからソーラーパネルによる発電が急速に進んできて、バッテリーと組み合わせて夜間照明にも使われるようになってきた。それでテレビやパソコンも初めて使えるようになってきている。
日本は太陽電池の先進国だったのですが、小泉竹中内閣の時に太陽電池発電への補助金が打ち切られてしまった。その為に欧米に後れを取ってしまったのですが、政治的要因が日本の一番の不安材料だろう。今回の太陽電池発電の全量買取制度にしてもいつまで続けられるかがわからない。電力会社が買取を拒否する事態が来たらどうするのだろう。
日本ではシンクタンクが発達していないから長期的な戦略を考える人がほとんどいない。その時々の流行に乗った事を言う軽薄な学者ばかりであり、エネルギー問題や少子高齢化問題も昔から問題になってきた事だ。国防問題も昨日論じましたが、長期的に見ればアメリカ軍はいずれアジアから撤退して行くが、その事を考えている人がほとんどいない。