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自宅で太陽光発電、10年でモト取れる?
設置費、4人家族で200万円前後【読売】
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20091030-OYT8T00803.htm?from=yolsp
既存の住宅に後付けで取り付けられた太陽光パネル。
24枚で4.3キロワットの発電容量がある。
太陽光発電で余った電力を、電力会社に従来の2倍の価格で買い取らせる国の制度が11月から始まる。
太陽光発電の普及を大きく後押しすると期待される一方、買い取りにかかる費用は、すべての人の電気料金に転嫁されるとあって、設備を持たない人々からは不満の声もあがりそうだ。
北陸電力はこれまでも、太陽光発電で余った電力を、電気料金と同額(1キロ・ワット時あたり平均23〜24円)で買い取っていたが、11月以降は、1キロ・ワット時あたり48円(住宅用)と約2倍で買い取る。
買い取り額は10年間固定される。
国の試算では、太陽光発電システム導入にかかる費用は、屋根に設置するソーラーパネルの大きさでも異なるが、新築で約185万円。
各種補助金に加え、余った電気を、電力会社が高値で買い取ることで、10年程度で「モトが取れる」ようにして一気に普及させようとする政策だ。
買い取り費用は「太陽光サーチャージ」として、来年4月から、すべての電気利用者の電気料金に上乗せされる。
標準家庭では、2011年度は平均月額約30円が見込まれ、普及が進むにつれて上がっていくという。
北陸電力管内で、太陽光発電システムを設置しているのは約8000件で、家庭普及率は0・7%。
大多数の家庭では、実質的な電気料金値上げとなる。
◇
賛否両論が予想される制度だが、県内でも今後、太陽光発電の普及は進むとみられ、関連業者は「最大のビジネスチャンス」と息巻いている。
総合建設業「トーケン」(小松市)では、既存の住宅向けに力を入れる。
同社の価格は、取り付け料などを含め、発電規模1キロ・ワットあたり60万円〜70万円。
屋根の広さにもよるが、4人家族で3〜4キロ・ワット分の設備が目安で、費用合計は200万円前後となることが多いという。
パネルの在庫があれば、補助金申請の期間を含め、工事完了まで1か月程度という。
同社の大蔵哲生取締役は「屋根、電気、リフォームと、それぞれの専門家がいる業者を選ぶことが大事」と力説する。
「一度取り付けてしまうと、下地の屋根部分は見えなくなるので、取り付け前に瓦ずれや雨漏りなどを直しておく必要がある」ためだという。
家電量販店「100満ボルト」でも工事を受け付けており、新制度に合わせ、チラシでPRを強化していく予定。
ただ、担当者は「メーカーのパネル生産量には限りがあり、今でも1か月半〜2か月待ち。
新制度で在庫の確保にさらに苦労しそうで、痛しかゆしです」と話していた。
(鶴田裕介)
(2009年10月30日 読売新聞)