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イノベーションは現場から
http://blog.livedoor.jp/eunetwork/archives/44665262.html
フラウンホーファー
http://www.fraunhofer.jp/
先日フライブルク市のフラウエンホーファー•ソーラーエネルギーシステム研究所(Frauenhofer ISE)を訪問しました。
フラウエンホーファーグループは、従業員数は23万人、ヨーロッパ最大の応用研究機関で、様々な領域で、企業の経済活動や社会に貢献しています。
フラウエンホーファー•ソーラーエネルギーシステム研究所(Frauenhofer ISE)は、環境首都フライブルクにあり、従業員1300人を抱えています。
企業や行政などとの活発な共同作業により、実用的な研究が行われていますが、この研究所は、10年ほど前から、現場の「職人」との交流も密に行っています。
南バーデン地域をエリアとするフライブルク手工業会議所との共同作業です。「現場の職人から、研究者が思いつかないアイデアや改善点が出てくる」とのこと。
私の専門は、森林と木材ですが、この2つの分野でも、イノベーションの多くが現場から生まれています。恒続林の理想的な形態とされる択伐林(複層林)の起源は、ドイツやスイスの山岳地域の農家林にあります。自分の子供や孫の世代でも、自分と同じように森から収益を得られるように、という次世代への思いやりから、いつでも太い木が存在し、絶えず稚樹が更新している森の造成、維持の手法が生み出されました。
研究者は、いくつかのそのような事例をもとに、学術的にその手法を体系づけていきました。建築で使用される木材製品も、ここ20年ほどで、様々なイノベーションが生まれています。これらの多くも現場の需要や問題意識から生まれています。狭い場所で建設しなければならないという問題から、積み木型の工法が生まれ、ひび割れや曲がりを防ぎたい、大型建築を木造で行いたい、という需要から集成材が生まれ、木でコンクリートのような建設をしたい、という需要からCLT材が生まれています。
私たちが提供している視察セミナーも、現場を重視しています。見て体験してもらうことによって初めて、深い理解や、新しいひらめきが得られます。
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