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温暖化ガス軽減の高効率石炭火力 25年実用化へ開発支援 経産省方針
経済産業省は2025年にも、世界最高レベルの発電効率を持つ石炭火力発電所の実用化にメドをつける方針だ。燃料電池と石炭をガス化する技術を組み合わせて、使用する燃料を減らす。発電効率は55%程度と一般的な石炭火力の40%を大きく上回る見通しだ。事業主体の電力会社や関連メーカーの開発を支援し、温暖化ガス排出量の削減をめざす。
6日に開く「次世代火力発電の早期実現に向けた協議会」で将来の火力発電技術に関する工程表の素案を示す。発電効率の高い石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)と呼ばれる方式の実証実験を25年ごろに全て終えると明記する。Jパワーや中国電力が事業を主導し、経産省が傘下の独立行政法人を通じて進捗を管理する。7月中にも最終的な工程表をまとめる。
ガス火力でも25年ごろに最新鋭技術を確立する方針を盛り込む。火力発電が排出する温暖化ガスを地中にとじ込めたり、回収して化学原料の生産に利用したりする技術は、20年代後半からの本格的な実用化をめざす。経産省は一連の開発費用を助成していく方針だ。
政府は30年までに温暖化ガス排出量を13年比26%減らす目標を掲げている。石炭火力発電は温暖化ガスの排出量が多い。このため6月中旬に望月義夫環境相は山口県の石炭火力計画に「是認しがたい」と意見を表明するなど、石炭火力への風当たりは強まっている。
石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とは
▼石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC) 最新鋭の石炭火力発電の技術で、複数の発電方式を組み合わせている。まず、石炭を蒸し焼きにしてガスを発生させ、取り出した水素を使い燃料電池で発電する。さらに発生したガスでガスタービンを回すとともに、タービンの熱で生じた蒸気で蒸気タービンも回す。燃料を無駄なく使えるため、温暖化ガス排出量は現行型より3割少ない。
[日経新聞7月6朝刊P.3]
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