http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1506.html
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タービンは円錐形をしていて、頂上の方に小さい羽根が、順次、底部に向かって大きな羽根が付いています。そして、記事中に
>最初に高温の蒸気を受ける「第1段動翼」
とあるように、蒸気は円錐形のタービンの頂上方向から底部へ向けて流れます。ということは、「第1段動翼」に破損があれば、その破片が次の動翼へ向けて飛ばされることを意味します。まだ破損していない動翼がダメになるわけで、単に出力を落として運転すればいいという問題だとは思えません。
更に、復水器の異常も、なんとなく疑問です。復水器とはタービン建屋の屋外に設置されていて、タービンとは上部で構造が共通しています。実を言うと、自分は昨日、この地熱発電所の見学に行き、外部から復水器を見ているのですが、修理の跡などは見られなかったのです。もちろん自分は素人で、自分が観察してもあまり意味がないのかもしれません。しかし、同時に、日本の地熱発電が冷や飯を食わされてきているのも事実で、地熱をやると原発が出来なくなるという危機意識が原発推進派にあるのではないでしょうか。
しかし、現実には逆で、このまま原発をやっていたら、確実に日本は社会が壊滅するはずなのです。その第一の理由は、そもそも日本のためを思って日本に原発導入がされたとは考えられないからです。地震国である日本に原発導入自身が矛盾していて、しかも、日本は全国に原発立地するように仕向けらsれています。簡単には原発を廃止することが出来ないように乾式キャスクの製造・保管もできないままであり、自治体も補助金漬けになっていて、原発を止めることが出来ないようにされているわけです。破滅にまで行かないと抜け出せないわなにかかっているわけで、他国の原発立地自治体ではそういったことになっていないことだけを考えても、原発が日本には本来立地してはいけないものだったことが分かります。つまり、地震などで事故が起こり、日本が放射能汚染されれば、世界中の国で日本を核廃棄物処分場に使うという計画が第2次世界大戦末期にできていたと思えるのです。このことは、原発を巡るいろいろな状況を調べれば調べるほどそう思えてきます。戦後の財閥解体から逆コースへの変更、戦時中に全国一社体制が作られていた電力会社の地域分割と地域独占、地方交付金制度の拡充と農地改革で、旧地主階級を地方行政組織へ取り込むこと、その他その他、国内的な動きだけでなく、国際的な動きを見ても、非常に大がかりに日本を工業化し、原発を建てさせ、地震で事故が起こるのを待っていた様子が見えてきます。
第2に、日本はもちろんのこと、世界的にも、核廃棄物処分が出来ず、原発運転をすることは始末に負えない廃棄物を増加させるだけであることがあります。
第3に、原子力発電はコストが高いのです。単に、発電所建設と燃料費だけでコスト計算すれば安いのですが、廃炉を考えると、事故が起こらなくても高いものになります。
地熱をやるべきであり、へたに原子力にしがみつけば、アメリカやフランスの原発利権を持った連中の仕掛けた罠にはまるだけです。
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http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1501/08/news017.html
鹿児島の地熱発電所にトラブル、蒸気タービンと復水器に異常発生
地熱発電が盛んな九州で2番目の規模を誇る「山川地熱発電所」で、1月6日(火)にトラブルが発生した。発電設備の基幹部分である蒸気タービンに多数の損傷が見つかった後に、発電後の蒸気を温水に戻すための復水器でも異常が発生して、運転を一時停止する事態に陥った。
[石田雅也,スマートジャパン]
九州電力の「山川(やまがわ)地熱発電所」は鹿児島県の指宿市で20年前の1995年に運転を開始した(図1)。発電能力は3万kWで、日本有数の地熱発電所である。これまでに16万時間を超えて運転を続けてきた。2014年10月から法定点検を実施したところ、蒸気タービンの一部に損傷が見つかったため、損傷した部分を取り外したうえで12月29日(月)に法定点検を完了していた。
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図1 「山川地熱発電所」の全景と所在地。出典:九州電力
年が明けて出力を1万4000kWに落として運転を再開したが、1月6日(火)の午前8時14分になって自動的に運転を停止してしまった。蒸気タービンから発電後の蒸気を受け取って温水に戻すための「復水器」で異常が発生したためだ(図2)。復水器の中の水位が基準を超えて上昇したことによる。
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図2 発電設備の概要と蒸気タービンの損傷個所。出典:九州電力
九州電力が復水器を点検した結果、水位を検出する装置に空気が入り込んで、制御に不調が生じたことが判明した。空気を吸い込んだ個所を修復して、1月7日(水)の午前3時18分に運転再開にこぎつけた。19時間で復旧させる迅速な対応だった。ただし蒸気タービンの損傷部分は欠如したままである。
地熱発電の基本的な仕組みは火力発電と同様だ。高温の蒸気でタービンを回転させて発電機を駆動する。山川地熱発電所の法定点検で見つかった損傷部分は、蒸気タービンを回転させる「動翼」の一部である。蒸気タービンには複数段の動翼が付いていて、最初に高温の蒸気を受ける「第1段動翼」に多数の損傷個所があった(図3)。
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図3 損傷した「第1段動翼」の構造(左)と損傷個所の詳細(右)。出典:九州電力
第1段動翼は合計152枚で構成している。そのうち半数以上の85枚が損傷していたほか、動翼を埋め込む溝にも4カ所で損傷が確認できた。九州電力は新しい動翼を製造して取り付ける予定だが、「長期間を要する」として具体的な時期を明確にしていない。その間は出力を2万5960kW以下に抑えて運転する。
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