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【報道ウォッチ27】 再稼働より海外の石炭火力の高効率化
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与党が新エネルギー基本計画に「原発は低炭素」を追加との報道。CO2抑制のために再稼働の意図。しかし空はつながっている。
日本が再稼働で抑制できるCO2は世界のわずか0.3%。
むしろ海外の石炭火力の高効率化に貢献すべき。
●「CO2出さない原発が必要」論
「原発はCO2を出さない」「火力を増やすとCO2が増えるから再稼働も仕方ない」という意見がある。「CO2を出さない」はそのとおりだが、「再稼働も仕方ない」には合理的な理由が見当たらない。政府は国民にきちんとした事実とデータを提供すべき。
●放射能とCO2は比較できない
「再稼働も仕方ない」が不合理な理由は二つある。ひとつは、そもそも原発事故による放射能災害で生じる土地と人体に対する甚大なリスクをCO排出抑制のために容認できるのか?という観点。1979年スリーマイル、1986年チェルノブイリ、2011年福島第一と10年に1回過酷事故が起こっている。40年稼働の原発が国内外で増えていくから事故リスクは高まっていく。地球温暖化も致命的だが放射能災害も致命的。比較できる根拠がない。
●空はつながっている
もうひとつは、世界で排出されているCO2が2013年で360億tにも達するとの試算(グローバル・カーボン・プロジェクト)があり、日本の火力炊き増しによる増加分(約1億t、平試算、上図)など世界全体の0.3%に過ぎないという観点。空はつながっている。日本の0.3%を抑制して放射能災害のリスクを抱えるより、世界のCO2排出抑制に貢献する方が理にかなっている。
●中国のCO2対策の方がはるかに重要
たとえば中国への技術協力。環境省公表データによると日本の年間CO2排出量は12〜13億t。対して米国と中国だけでも年間およそ120億tも排出しており、2国だけで日本の10倍にも達する。技術移転等により中国の石炭火力発電所のリプレイスメント(高効率化)に尽力する方がはるかに効果的だ。日本の原発再稼働によるCO2抑制の何十倍も効果が見込める。京都メカニズムが中座する今、日本から強く働きかけて、たとえば日米中の環境協力体制を構築することは環境にも成長戦略にも有効だろう。
注)中国はかねて環境技術の連携を日本に要請しているが、日本側が技術リークなどを懸念して二の足を踏んできた。
禁原発と成長戦略―禁原発の原理から禁原発推進法まで 「平 智之」
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