http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1166.html
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ドイツは失敗したか<6> 脱原発という合理主義
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014041602000101.html
二〇〇九年に発効した改定欧州憲法とも言われるリスボン条約は、エネルギーに関するルール(一九四条)を初めて規定した。
「どんな電源をどう使うかは、加盟国の選択に委ねる」というのが、その趣旨だ。
二二年までに原発をゼロにすると決めたドイツは欧州連合(EU)内でも少数派に属し、隣のオーストリアとともに「孤独な戦い」と評されることもある。
オーストリアは去年、原発による電力も一切輸入しないと宣言した。
ドイツは日本と同じ、資源小国、そして輸出大国だ。
だが日本と違い、原発への回帰は、もうあり得ないと、誰もが言う。
日本では、脱原発が原発立地地域の雇用を奪うと不安視されている。
向こうでは、むしろ多くの自治体が、再生可能エネルギーを地域振興の柱に据えている。
今のところ、ドイツの脱原発が抱える最大の課題は送電線の拡充だ。風力が豊かな北の海から、自動車産業など製造業の集積がある南部に向けて“電力のアウトバーン(高速道路)”と呼ばれる送電網を築く必要がある。ところが、これがなかなかはかどらない。
高圧線の敷設による景観阻害や地価の下落、健康への影響などを心配し、反対を唱える人が少なくないからだ。脱原発には賛成だし、送電線が必要なのもよく分かる。しかし「ノット・イン・マイ・バックヤード(わが家の裏庭はだめだ)」なのである。
脱原発は、かの国に特有の環境ロマン主義の産物とは言い切れないようである。ならばなぜ「孤独な戦い」に挑むのか。
社会民主党(SPD)のジョー・ライネン欧州議員は言った。
「私たちは二十一世紀の世界が求めるものを先取りし、新時代の輸出産業を育てています」
再生可能エネルギーは時代の要請だ。ドイツは先頭走者をめざしている。
その挑戦は「原発ゼロ」にとどまらない。
温暖化対策とは両輪で、省エネと技術革新による社会基盤の変革、そして産業革命や新たな輸出戦略の構築にまで及ぶ壮大な構想に違いない。
ドイツは失敗したか。答えはノーだ。環境合理主義を奉じて着実に前へ進んでいる。
ドイツの貿易黒字は「不公平」、政府高官が異例の批判=シュピーゲル誌 (ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LT1AE20140224
ドイツの昨年の貿易黒字額は1989億ユーロ(2734億ドル)に達し、過去最大となった。
増え続ける電力の燃料費 原因は「ジャパンプレミアム」〈AERA〉
http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/478.html
ドイツの電力大手、脱原発で打撃!…火力採算悪化、危機的状況に!!!
http://www.asyura2.com/14/hasan86/msg/389.html
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