http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1160.html
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宮古島市内の太陽光発電の新規接続が保留中、電力供給に支障が生じる懸念から
http://news-of-photovoltaic.sblo.jp/article/91911903.html
ニュース記事[1]で、沖縄県宮古島市内の太陽光発電について、系統の受け入れ能力の都合により新規導入が保留されている状況が報じられていました。
概要は下記の通り。
背景
宮古系統電力(海底ケーブル送電の離島分含む)の電力供給は、
・宮古発電所(最大出1万9000kW)
・同第2発電所(同4万kW)
・ガスタービン発電所(同1万5000kW)
により行われている。
宮古島市内で系統接続している太陽光発電設備(沖縄電力保有のメガソーラーを除く)は、
・買電を開始済み:計1万kW
・買い取り接続を許可済み:計7700kW
の計1万7700kW分。
その後も新規申込みはあるが、系統の発電所稼働限界量(下げ代)が未知数のため、接続契約が現状を超えた場合、通常の電力供給に支障をきたす(突発的な停電など)懸念がある。
措置
沖縄電力では太陽光発電の接続限界量を調査分析中。 この分析結果が出るまでは、新規申込の20件(2014年3月10日現在)の接続を保留する方針。
設備の稼働率を無視して単純に考えると、ガスタービンと内燃力(計7万4000kW)と太陽光発電(1万7700kW)の比は約4:1であり、太陽光発電の導入が(相対的に)際立っていると感じます。
沖縄本島では昨年12月に接続限界に到達していましたが、今回は宮古島でもその懸念が出ているとのことで、FITによる急速な導入増が進む中で、元々の電力系統の規模が小さい地域で、再生可能エネルギーの接続限界が先行して顕在化してきている、ということかもしれません。
ただ現状では、導入先進地域の欧州を含めて、太陽光発電の大規模導入により電力供給に現実に支障が生じた、という事例は寡聞にして知らず、日本国内での「限界」の判断にどれだけの合理性があるのか、というのは気になるところです。
(しかし他方で、電力供給の質を維持しようという電力会社側の姿勢も理解できる)
宮古島では蓄電池も用いての「離島マイクログリッド」の実証実験が既に行われており、コスト面の課題もあるとは思いますが、先んじて課題に直面した地域として、技術的な解決策が見つかることを期待したいものです。
※参照・参考サイト:
[1]沖電、新規20件を保留/太陽光発電(宮古毎日新聞)
http://www.miyakomainichi.com/2014/03/61150/
[2]電力設備詳細(沖縄電力)
http://www.okiden.co.jp/corporate/profile/facility.html
※関連記事:
沖縄県宮古島の「離島マイクログリッド」で、太陽光+風力+蓄電池によるピーク時の電力供給割合が最大約3割(2012/09/18)
宮古島市の太陽光発電導入量は12.5MW、夏場のピーク需要の約22%相当(2013/12/15)
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