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ドイツは失敗したか<3> エネルギー不安に備え 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014041002000145.html
欧州連合(EU)で消費される天然ガスの約三割がロシアから輸入され、その半分はウクライナ経由で運ばれる。
しかし、ウクライナの混迷が、直ちにエネルギー危機に結びつくかといえば、そうではない。
多少の値上がりはあるだろう。だが深刻な供給不安に陥ることはないというのが、現地の大方の予測である。ただし、この危機はEU諸国に対し、他国へのエネルギー依存の危うさを、より強く印象づけた。
特に日本と同じ資源小国のドイツでは、エネルギーの地産地消、太陽や風が無限にもたらす再生可能エネルギーへの関心が、一層深くなったに違いない。
世界に降り注ぐ太陽エネルギーの総量は、世界のエネルギー消費量の二千八百五十倍になるそうだ。しかも無料。
ドイツがロシアなどに支払うガスや石油の代金は、年に九百二十億ユーロ(約十三兆円)にもなる。太陽や風を、もっと活用しないという手はない。
国内でも依存は終わる。かつてドイツの発電力の七割と送電網の八割が、E・ONやRWEなど大手四社に握られていた。
大量の電力を一度に供給可能な原発は、大手寡占には都合のよい電源だった。ところがチェルノブイリに続き、科学立国日本で起きた原発事故が、安全神話にとどめを刺した。電力は一極集中から地域分散の時代へ向かうべきだと、ドイツは読んだのだろう。
電力の小規模分散化は、地域や中小企業を活性化させ、地方に新産業が生まれる可能性も秘めている。
再生エネの普及は昨年、ドイツの地方自治体に百七十一億ユーロ(約二兆四千億円)の経済効果をもたらしたという調査もある。
(1)業者の利益(2)労働者の所得(3)税収−などの合算である。
日本には、そういう大きな策がまだ見えない。
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