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ドイツは失敗したか<1> 風や光で走る“新幹線”
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014040702000150.html
ドイツ鉄道(DB)OBのハンス・ディーター・メトケさん(74)は、胸を張る。
「われわれの鉄道は、二〇五〇年までに100%再生可能エネルギーで電車を走らせます」
旧東独出身で、一般機械製作マイスターの資格を持つ現場の技術者だ。十年前に定年退職した後は、ベルリン郊外のルメルスブルク整備工場で、見学案内のボランティアを務めている。
最高時速三百キロで欧州の主要都市間を結ぶドイツ“新幹線”、ICEが整備中だった。各車両に「UNTERWEGS MIT OKOSTROM(ウンターウェークスミット エコシュトローム)(エコ電力で走行中)」と書かれた緑色のステッカーがはってある。
ドイツでは、利用者・企業が送電網を通じて電源を選択できる。
DBは、風水力で発電する事業者との提携を進め、ベルリン中央駅など駅舎の屋根に太陽光パネルをのせて、自給自足もしようと試みている。
今のところ、経費がかさむのは確かである。だがユニークなのは、この試みを「エコプラス」という商品にしたことだ。
企業に会員登録してもらい、出張にDBを使うと、運賃に2%程度の協力金を課す。ベルリン−フランクフルト間なら百円ちょっとというように。会員企業は見返りに、再生エネによる出張で削減できた二酸化炭素(CO2)の総量を、証書として受け取ることができるのだ。エコ企業の証しである。消費者は、それを見ている。
社員三十万人。年間延べ二十七億人の旅客を運ぶ巨大鉄道会社の影響力は計り知れない。「有力企業の会員が増えています」と、DBの女性幹部(52)は言う。
では、挑戦を促す力は何なのか。その人はさらりと言った。
「国民の希望です」
福島原発事故の後、ドイツは脱原発を宣言した。そのため電気料金が値上がりし、国民の不満が高まったともいわれている。
ドイツの挑戦は失敗なのか。皆さんと一緒に考えたい。
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