http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1052.html
Tweet |
再生可能エネルギー拡大の課題 -FITを中心とした日独比較分析-
http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/research/2012/report-396.html
上席主任研究員 梶山 恵司 2012年9月
要旨
2000年のFIT導入以降、ドイツの再生可能エネルギーは拡大が続き、2012年上期の電力に占める比率は24%に達した。
原発の発電量は減少してきているが、電力は輸出超過を維持している。再生可能エネルギーの雇用は37万人、設備投資も3兆円を超えるまでになっている。
他方で、2009年からの太陽光の急拡大により家庭の負担が増している。ただし、日本の電気料金と比べると、税金を除いた実質ではそれでもドイツが2割近く安い。
太陽光急増の結果、太陽光の発電コストが大幅に下がったこと、太陽光発電市場の自由化の道筋が見えたことなどは、正当に評価されるべきだろう。
農村では、バイオガスによる熱電併給をベースに風力や太陽光を組み合わせた再生可能エネルギーの地域利用モデルが急増している。エネルギー消費者(consumer)が同時に発電事業者(producer)としてプロシューマー(prosumer)になることによって、新しい富が生み出されている。
再生可能エネルギーのマーケットリーダーとなったドイツでは新たな産業が勃興するとともに、洋上風力や集光型大規模太陽熱発電など、大規模プロジェクトも活発化してきており、エネルギー分野が地域の中小企業から大企業に至るまで、一大成長産業となっている。
日本もFITがスタートしたことにより、再生可能エネルギービジネスが本格化する。FITを軌道に乗せるためにもっとも急がれるのは、再生可能エネルギーごとの標準値・ベンチマークをつくり、理論・技術・ノウハウの共有化をはかることである。
全文はPDFファイルをご参照ください。
PDF 再生可能エネルギー拡大の課題 -FITを中心とした日独比較分析- [1,358 KB]
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。