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ごみっと・SUN 61号
第39回 水素バスでエミッションゼロ
http://www2u.biglobe.ne.jp/GOMIKAN/sun5/riho-6.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/GOMIKAN/sun/riho-top.htm
ハンブルクには水素で動くバスが走っています。市内を縦断し、市民の足として活躍しています。
これは欧州委員会の水素プロジェクトとして2003年に始まったもの。
ロンドンやマドリッド、シュツットガルトなどヨーロッパの9都市で実施されています。
ハンブルクは当時3台のバスで始まりましたが、
現在は9台。ダイムラークライスラーが開発した、同プロジェクト専用のバスです。
ハンブルクではHH2プロジェクトとよばれ、市民に親しまれています。
9台は路線バスとして運行され、日常生活に溶け込んでいます。
普通のバスは90人乗りですが、水素バスは60人。重量が重いからです。
運転手は運転に関して特別訓練を受けているだけではなく、乗客からの質問にいつでも答えられるよう準備しています。
車体側面は水素をモチーフにしたデザインを利用し、観光客にもアピールしています。
水素バスの利点はなんといっても排気ガスが出ないこと。
出るのは蒸気だけですから、環境にやさしい。また騒音や、ガソリンエンジン特有の振動もありません。
限りある化石燃料ではなく、水素という無限にある資源を使っています。
水を電気分解して気体状の水素を取り出す際の電気は購入していますが、「グリーン電気」証書を持った自然エネルギー。
ですから水素バス運行は再生可能エネルギーのみで実行されているわけです。燃料となる水素は水素スタンドで供給されますが、これはノルウェーの会社(Norsk Hydro)が開発したもの。
ハンブルクでは水素バスについて、定期的に一般の人を対象に体験講習会を開いているほか、同プロジェクトを契機に有害物質の出ない、CO2発生抑制に有効な駆動装置技術について情報発信しています。
水素バスのプロジェクトは他でも進んでおり、例えばヨーロッパをはじめ中国やオーストラリアなど10都市で47台のバスを走らせようという計画も進んでいます。
水素プロジェクトには、バスの運行そのものだけではなく、水素を実用化するにあたってのインフラ整備や、水素ガスの取り扱い、また使いやすい水素スタンドの開発などすべてが含まれています。
技術的、環境的、経済的な側面だけでなく、市民の理解も必要。そのためにも簡単で安全かつ迅速な水素の取り扱いができる状況を整えることが重要です。
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