http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1013.html
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ドイツのエネルギー政策,新時代へ 新・エネルギー政策の展開 (2)
http://www.de-info.net/kiso/energiepltk02.html#rev_eeg_2014_1
新・エネルギー政策の展開 (1)
http://www.de-info.net/kiso/energiepltk01.html
2014年01月24日(金)
政府が再生可能エネルギー法の改正の基本的方向を決定
ドイツ政府は閣僚検討会で今後のエコ電力の拡大について、最もコスト的に有利な方式にしぼっていくこと、
過剰補助および例外措置を削減し、再生可能エネルギーの電力市場への統合を加速させることなどを決定した。
政府はこれに沿ってイースターまでに再生可能エネルギー法の改正案を決定する。法案は連邦議会で2014年の夏期休暇前に決定し、2014年8月1日に発効させる予定。
再生可能エネルギー法の改正方針の主要点は次のとおり。
再生可能エネルギー拡充の目標帯: 電力供給に占める再生可能エネルギーの割合を
2025年までに40〜45%(これまでは35%以上)、2035年までに55〜60%(これまでは50%以上)に引き上げる。
国民および産業にとって支払可能な価格と確実な供給の確保を重視。改正法はEU規則に沿うよう整えるとともに、大幅に簡素化する。
発電方式毎の個別規則:
洋上風力: 2020年までに6.5ギガワット、2030年までに15ギガワットを設置。2020年までの期間は数量調整を導入する。その際、無条件の送電網接続が確保されているプロジェクトを優先する。その後2030年までは年間2箇所の洋上風力パークを設置する。
陸上風力: 年間の増設量は2,500メガワットとする。補助額を自動的に調整するいわゆるフローティング・シーリング方式により実際の増設が目標範囲を達成し、長期的に過剰や不足が生じないよう配慮する。
太陽光: 年間増設量は2,500メガワット。引き続きフローティング・シーリング方式を適用。
バイオエネルギー: 年間増設量は100メガワット。(コスト的に最も有利な方式に限る。)増設は主としてゴミおよび廃棄物によるものとする。
地熱および水力: 市場動向からして数量調整ののための措置は不要。
電力市場への統合:
以下の設備による電力は今後直接市場で販売するものとする。
・2015年: 500キロワット以上のすべての新規設備
・2016年: 250キロワット以上のすべての新規設備
・2017年: 100キロワット以上のすべての新規設備
電力価格の構成と再生可能エネルギー割増の推移 (3) 日独家庭用電力料金の比較 (1kWhあたり)
http://www.de-info.net/kiso/atomdata07.html
■今般、ドイツは2013年のFITのサーチャージ単価が5.28ユーロセント/kWhとなると発表しました(平均家庭あたり、1,620円/月、19,500円/年の負担)。
ドイツにおける再生可能エネルギー比率と賦課金単価の推移
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/renewable/family/ppt02.html
再生可能エネルギーの拡大と経済成長(1990年以降の推移)(GDP)
http://www.de-info.net/kiso/atomdata14.html
ドイツの昨年の貿易黒字額は1989億ユーロ(2734億ドル)に達し、過去最大となった。
ドイツの貿易黒字は「不公平」、政府高官が異例の批判=シュピーゲル誌
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LT1AE20140224
発電のエネルギー源別内訳
http://www.ag-energiebilanzen.de/#20140207_brd_stromerzeugung1990-2013
http://www.de-info.net/kiso/atomdata01.html
ドイツの電力輸出入
http://www.de-info.net/kiso/atomdata03.html
ドイツ エネルギーシフト最前線
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013772204_00000
2月15日
ドイツのFIT改正2014に対するフライブルク表明。なかなか良く出来ています。
https://twitter.com/murakamiatsushi/status/434721770831347712
h ttp://www.solarregion.net/news/presseerkl%C3%A4rung-freiburger-appell
現在、政府が改正で目論んでいるのは、
1.現状の賦課金を低減させることにはほとんど関係しない新設設置量の天井などの量規制と(しかしすでに十分安価になってしまっている)、
2.PVなどの自家消費分への賦課金負担の追徴(グリッドパリティにようやくなったと思ったら、PV自家消費分に追加負担を強いられるとか、普通の常識では考えられない)、
3.市場原理を織り込むために強引&複雑怪奇に開始されたグリーン電力優先ボーナス、市場取引ボーナスの一層の複雑化…
『フライブルク表明』では、これらの措置に反対しながら、ただ2つだけの対策を主張します.
1.現在、スポット市場に再生可能エネ電力を全量、価格ゼロでブチ込むやり方から(これが欧州の電力市場全体を歪め、機能しなくなっているのは歴然)…
…再生可能エネ電力を受け取った当該地の電力事業者が自身で同時にその電力を使用することを前提とし、ターミナル市場での電力取引価格をそれぞれの電力事業者に補填する方式に変更すること(各社は電力仕入れを発電予測で、つまりターミナル市場で調整)、
2.そしてEUでも非難を浴びている大企業、電力大量消費者への賦課金免除措置の厳格化・常識化です。この2つの措置で、現在6セント強/kWhのFIT賦課金は、今すぐにも4セントを下回ります。
おそらく対策の1.については、かなり限定された方にしか理解してもらえないだろうけれど、Christian Meyer Energy Consultingによって提唱された新しい電力市場取引モデルは、僕個人的にはすごく関心の高い事柄です。
各政策について、数値目標や目標となる予算額にまで言及しており、
エネルギー政策には11ページが割かれ(43〜53P)、
建物の省エネ改修推進のための助成の予算措置など、かなり詳しく書き込んであります。
また、いつまでに何の法律をどのように改正という時限を区切って予告してあるのも私にとっては嬉しい。
というわけで、最終的に確定した『連立契約書』が数日中に公開されますが、それに応じて、何を、いつ取材すればよいのか4年間計画がおおよそ立てられます。
https://twitter.com/murakamiatsushi/status/405589320485965825
h ttp://gruen-digital.de/wp-content/uploads/2013/11/KoaV_2013-11-24-20-00_Gesamtentwurf.pdf
Erster Entwurf: Werfen Sie einen ersten Blick auf den Koalitionsvertrag
http://www.stern.de/2073565.html
【ドイツ】太陽光発電の促進を見直す再生可能エネルギー法改正へ (PDF: 331KB)
【ドイツ】ドイツの2012年再生可能エネルギー法 (PDF: 1,252KB)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/2012/index.html
外国の法令の翻訳紹介、制定経緯の解説、外国の立法情報を収録しています。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/
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