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審査案件があろうと無かろうと、常に11名の審査員と11名の補充員が自宅待機している、これが裁判員裁判と違うところだ。 裁判員は仕事ができたときに選ばれ、ノルマはその起訴案件1件だけであるが、検察審査会では年間で44名の審査員+補充員が呼び出しが来るのを任期中の6ヶ月間ずっと待ち続ける形になる。
だから元審査員の感想などで、「審査会に呼ばれて審査・議決を終えて非常に有意義でした」のようなことを書いているが、それは裁判員と勘違いしていないか? 1件の審査が終わったとしても、任期中の6ヶ月間は何度でも呼び出しが来る可能性がある。 「審査が終わってホッとした」ような事を述べている場合ではないように思う。 いったい彼らは本当に審査員だったのか?
全国で年間2000件以上の案件が審査されている。 これを165箇所で割ると、年間平均して12件の審査をどの審査会でもやっていることになる。 ひとりの審査員が6ヶ月の任期だから、彼はその半分の6件の審査に関わることになる。 1件審査終了してはいサヨナラ、とはどう考えてもいく道理がない。
全国で審査される2000件の案件数と元審査員の意識には、明らかなズレがある。 もしかしたら、彼が1件の審査をやったのは事実だとしても、あとの5件は検審事務局で判断して議決書をまとめたいわゆる「不在審査」ではなかろうか? 彼(審査員)が任期中ずっと裁判所の掲示板をチェックし続けない限り「不在審査」は誰にも見つけられない。 一般人には審査会がいつ開催されているかさえ判らないのだから。 そして1週間の掲示期間が過ぎれば、あとは絶対に議決書要旨の開示には応じないようだから、永遠に誰にもわからなくなる。
申立要件を満たさないようなクズ案件まで「不在審査」はいけないとは言ってない。 事実小沢氏案件でも、15件の申立のうち14件は申立要件(告発者である)を満たさなかった。 それでも一応審査会には掛けられたのである。 まあ5分で1件の決着は付いただろうが。 問題はそこではなく、「不在審査」をやった場合の旅費・日当の行方なのだ。 本当の実在する審査員に支払うわけにはいかない。 その日は召集していないのだから。 しかしどこかには支出しないと、議決月日との整合性が取れなくなる。 文書間の不整合は、監査官の最も指摘しやすい初級事項だ。 では、どこに支出したことにする?
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