★阿修羅♪ > 議論30 > 870.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「2000件の案件と元審査員の意識」
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/870.html
投稿者 カッサンドラ 日時 2013 年 7 月 01 日 11:18:42: Ais6UB4YIFV7c
 

 審査案件があろうと無かろうと、常に11名の審査員と11名の補充員が自宅待機している、これが裁判員裁判と違うところだ。 裁判員は仕事ができたときに選ばれ、ノルマはその起訴案件1件だけであるが、検察審査会では年間で44名の審査員+補充員が呼び出しが来るのを任期中の6ヶ月間ずっと待ち続ける形になる。

 だから元審査員の感想などで、「審査会に呼ばれて審査・議決を終えて非常に有意義でした」のようなことを書いているが、それは裁判員と勘違いしていないか?  1件の審査が終わったとしても、任期中の6ヶ月間は何度でも呼び出しが来る可能性がある。 「審査が終わってホッとした」ような事を述べている場合ではないように思う。 いったい彼らは本当に審査員だったのか?

 全国で年間2000件以上の案件が審査されている。 これを165箇所で割ると、年間平均して12件の審査をどの審査会でもやっていることになる。 ひとりの審査員が6ヶ月の任期だから、彼はその半分の6件の審査に関わることになる。 1件審査終了してはいサヨナラ、とはどう考えてもいく道理がない。

 全国で審査される2000件の案件数と元審査員の意識には、明らかなズレがある。 もしかしたら、彼が1件の審査をやったのは事実だとしても、あとの5件は検審事務局で判断して議決書をまとめたいわゆる「不在審査」ではなかろうか?  彼(審査員)が任期中ずっと裁判所の掲示板をチェックし続けない限り「不在審査」は誰にも見つけられない。 一般人には審査会がいつ開催されているかさえ判らないのだから。 そして1週間の掲示期間が過ぎれば、あとは絶対に議決書要旨の開示には応じないようだから、永遠に誰にもわからなくなる。

 申立要件を満たさないようなクズ案件まで「不在審査」はいけないとは言ってない。 事実小沢氏案件でも、15件の申立のうち14件は申立要件(告発者である)を満たさなかった。 それでも一応審査会には掛けられたのである。 まあ5分で1件の決着は付いただろうが。 問題はそこではなく、「不在審査」をやった場合の旅費・日当の行方なのだ。 本当の実在する審査員に支払うわけにはいかない。 その日は召集していないのだから。 しかしどこかには支出しないと、議決月日との整合性が取れなくなる。 文書間の不整合は、監査官の最も指摘しやすい初級事項だ。 では、どこに支出したことにする?
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. カッサンドラ 2013年7月05日 12:07:36 : Ais6UB4YIFV7c : IdtwI4hLv2
 例えば「犯罪の事実が確認されない案件」だとか「申立要件を満たしていない案件」などは、誰がみても却下されるべきであるとわかる。 本来なら検察審査会以前に門前払いを食らっても当然なのだ。 しかしこれら「クズ案件」も一応審査会に掛けられる。 ご苦労なことだ。

 ここで、却下されて当然の「クズ案件」に対して素人審査員が「面白そうだから起訴してみようか」とトチ狂った議決を絶対にしないという保証はない。 検察審査会でいちばん権限があるのは10名の審査員と1名の検察審査会長である。 おかしな議決に対して「やめなさい!」と言う権限は審査補助員にも検審事務局にもない。 両者ともあくまで審査員の補助が役目だから。 もしそんな権限を持っていたら、検察審査会制度そのものがおかしくなる。 素人審査員などそもそも必要ではなくなる。

 では、検察審査会にはこういう時のストッパーはない、いわば「ブレーキのない」制度なのであろうか?  昭和23年から審査を開始してさしたる問題もなく来たのだから、何かストッパーはあるのだろう。 審査補助員か?  しかし審査補助員が必ず選ばれるのは、平成21年の法改正で起訴相当が出た2回目の審査のときだけである。 あとは検察審査会が必要と認めるときだけだ。 それに審査補助員に「その議決はやめろ!」と制止することは許されていない。

 検察審査員を選ぶときに選別するのだろうか?  しかし各個人の性格など判ろうはずもない。 検察審査会長をストッパーにするのだろうか?  そうかもしれない、事実検審事務局が指名するという話もある。 しかし審査会長がストッパーだとしても、あとの10名の審査員が皆少しずつおかしかったら、やはり「おかしな議決」は起こりうる。

 では検審事務局がストッパーなのであろうか?  それしかなかろう。 常に検察審査会に寄り添っているし、議決書を書くのは実際は彼らであろうから。 しかし表立って彼らが議決の方向を指導(誘導)することは検察審査会法違反である。 そうなると審査員は「お飾り」に過ぎなくなるから。 考えようのよっては、検察審査会制度というのは「危うい制度」なのかもしれない。


02. カッサンドラ 2013年7月05日 13:14:59 : Ais6UB4YIFV7c : glttGIfJko
 検審事務局が仮に誘導していると仮定して、「不起訴」の方向へ議決を誘導するのはたやすい。 票をばらけさせればよいのだから。 完全な起訴が決まるのは「起訴相当」が8票以上入ったときだけである。 だから4名以上の腰の引けた者を作れば、悪くても「不起訴不当」に落ち着く。 これは事実上の「不起訴」だ。

 しかし逆に、「起訴」の方向へ誘導するのは大変である。 弱腰の審査員を3名以下に抑えなければ、「起訴相当」は絶対に議決できない。 クジで選んだ得体の知れぬ審査員たちの計2回の審査で、どちらの議決でも4名以上の反逆者を出してはならない。 8票を割った時点で「起訴」はゲームオーバーとなってしまう。 おそらく株の取引以上に神経をすり減らすであろう。  ただし「素人審査員が存在した」のであればの話だが。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 議論30掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 議論30掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧