http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/843.html
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ベーシックインカムという発想があるが、主に西欧北欧等で浸透しているらしい。まあ、ジャパンの公共事業やアメちゃんの軍事費に比べれば確かに格安で有効需要指数も確実に高い。なにしろジニ係数馬鹿高の貧乏人支給政策だもんね。(実際はアメリカの貧乏人への厚生費用は軍事費以上とかで、実は何とジャパンのほうは再分配後、逆に所得格差が高くなるとか。やっぱわしらは制度奴隷だった?)
で、皆さんここでお考えください。一種の世論調査です。
水や空気はほぼただの共有財ですよね。その塊たるお空やお海も領空、領海はあっても個人所有ていうのはどうもしっくりこない神をも冒涜する行為と思えます。
これらに共通するのは自然の物質ということです。
空や海が共有なら、どうして陸は違うんでしょうか。
もっとわかりやすく言えば土地問題です。人類は有史以来、大きくは国家間の戦争も多くは国土をめぐったものだし、個人の階級格差、経済支配も大体土地所有を根幹としております。骨肉の遺産争いも大体、土地所有権の係争です。
まあ、19世紀までは農業が最大の産業でしたからその地主の土地所有と格差もとても大きなものでした。何ヘクタールも所有した地主のいる一方、全く土地を持たない小作人口はそれ以上だったりしてました。
ジャパンのそんな伝統的な階級格差を正してくれたのはなんと原爆を終戦間際に戦後の抑止効果を予期してか2発ほど食らわせた敵さんであるアメリカだったのです。
でも、今は農業はGNPの数パーセント規模であり一般庶民は土地を持たなくても立派に経済的に自立していけます。だから、農地のような大規模な再分配は必要じゃないんですが、現実は、その数十坪の住宅地を購入するためにほぼ全労働期間を負債返済のために働き続けます。
ここで提案するのはGHQがやってくれたようなニューディールあるいは初期ボルシェビキ的な大規模な土地分配ではありません。
たった、数十坪のベーシックな個人住宅地の支給です。これは天皇家所有の山間地に近いところや休耕地、あるいは大企業所有の土地のきわめて小部分の供出であっと言う間に実現できます。大体現在の日本全体の住宅地が国土の数パーセントですから。反対するのは強欲な地主支配階級と大企業そして政府です。
このベーシック住宅地支給政策のアドバンテージをあげてみましょう。
・既存の土地所有者と企業に貢ぐために人生の大半の労働をささげる代わりに失われた20年の原因である個人消費低迷を大幅に逆転さすことができます。簡単に考えれば大体給与の25%ぐらいといわれる家賃をすべて他の消費にふり向けられるのです。これで単純計算でGDP25%アップです。その乗数効果とかは皆さんやってください。
・そしてそれは憲法の規定する最低限の国民の幸福を保障いたします。これは自然権的な平等思想に則ったものでわが国憲法がベーシックインカム思想を明白ならずもうたったものです。
・さらに農村社会から高成長期、バブル期以後を通して完全に崩壊したジャパンの理想である分厚い中産層、あるいは中間層、中流層、プチブル層、あるいは世間に恥ずかしくない世帯層を復活させる唯一といってもかごではない政策です。なぜならジャパン人ほど土地にこだわる民族はいないしその所有の有無で人間の地位がほぼ決定される伝統があります。猫の額程度でも土地のない者は田舎ではいかに肩身が狭いか。
・また、これによって都市集中を逆転させ、古きよき?かはわかりませんが、とにかく現在よりは安定した準農村的な日本社会の安定構造に近づけることができると思いますが、コミュニタリアン諸氏にはご賛同いただけるでしょう。
・またこれは21世紀の道州制や地方分権、そして地方主体の経済構造への転換を唯一強く推し進める政策です。たとえば、田舎に行けばただで土地がもらえるならどうして往復3時間以上の通勤時間を費やして都市圏で社蓄人生をまっとうせにゃならんのでしょう。
まあ、有利点を上げれば切りがありませんが、反対するのは何棟も所有するアパートオウナーとか中央大好き官僚とか貢ぐ奴隷がへって困る方たちだけでしょう。
まあ、だらだらと書きましたが、陸も個人財産かもしれませんが、その数パーセント以下を住宅地用に削って最低限の居住権を基本的人権とすべしという提案です。
違和感を感じる御仁の大反論を待ってます。
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