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英米覇権の後に来るものAーーーーーー米連邦行政府という純粋権力
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/775.html
投稿者 暴論有理 日時 2013 年 1 月 01 日 01:53:59: Lhw6YrhSkkinE
 

まずはこれを御覧を

http://www.youtube.com/watch?v=kq1PbgeBoQ4

みんな腐るほど見たであろう例の暗殺シーンだ。でも、運転手の左手に注意してくれ。この運転手はビル・グリアーってゆうおっさんなんだが、シークレットサービスの大統領つき運転手だ。しかし、振り向いて瞬時に判断し左手で一発でしとめるとは凄腕だ。助手席のもう一人のシークレットサービスは優柔さに比べれば武装親衛隊並みの腹の据わったたいしたおっさんだ。だからして大統領の護衛なんだが。気になるのは銃口から硝煙らしきものが出てないことだが、そのフレームも切り取られたんだろうか。それともサイレンサーつきは硝煙が出ないんだろうか。爆竹のような発射音がこだましたそうだが。このおっさんは事件後10何年か平穏に生きて、他の一般の米国人同様、米の歴史において一個の機械部品のように確実に要を果たして大した記憶も残さず、物のように散文的に消えていった。

ことしでこの事件も半世紀。しかし、この瞬間は一個人ではなくアメリカ全体が死んだ日だ。

もっといえば、自由の国が行政府という権力に飲み込まれた瞬間だ。宇宙人公開説とかベトナム撤退説、はてはキューバのカストロ説とかいろいろあるが、米政府(の真の権力中枢)のやったことは確かなようだ。で、今回はMJ12とかCFIとかスカルボーンとかメーソン系列とか特定に権力中枢探しじゃなくてそのような裏の権力中枢の形成と支配を許す米連邦行政府について行政学的観点から論じてみたい。

まあ、こんな陰謀論の初歩のような出だしなのは、このような首長暗殺が公然と各政府機関の合意の上に行われる米行政府の特性について危惧と関心を持っているからだが、当然,FBIや4軍、CIA、国務省やシークレットサービスの所属する財務省あたりは合意しただろう。だが、果たして他の国でこのような完全な首長抹殺が可能であろうか。そして何をして民主国家といわれる米においてそれが可能となったんだろうか。他の国ならケネディ暗殺や911みたいなことはどこからか真実が漏れて長くは続かないはずだ。都市伝説もいつのまにか公然化して権力もそれを押しとどめられなくなるのだ。

大戦終結からわずか18年の1963年、まだマリリンモンローなんかが活躍していた昭和30年代の3丁目の夕日の時代だ。しかし、冷戦直下とはいえ同様な状況下の英仏でこんなことが可能であろうか。ひとつの違いは、@他の先進諸国が何らかの形で行政権力は世俗化し(汚職も含め)ている度合いがアメリカより高いということ。Aそして先進国で純粋な大統領制を採用しているのは韓国のほかは米ぐらいなことだ。また、B教会や他の社会勢力に比べ中央権力が圧倒的な力を保持していることか。


まずAについて述べるが、アメリカの行政学の第一章に出てくるのが猟官制度といって大統領交代のたびに何千人も行政府の役人が入れ替わるということだ。しかし、実情は回転ドアのように二大政党の人材が大企業や大学と政府機関を行ったりきたりしているだけだ。同時に前世紀初頭に比べれば猟官の規模も縮小しているようだ。

そして、問題は議員内閣制度と違い民選の大臣副大臣が一人もいず、大統領と副大統領という2人の個人のみが民意による全行政府の指揮監視を代表していること。そして、在任期間はまったく議会解散などの混乱にあわず、行政に専念できることだ。

次に@について述べるが米が大統領制度を維持できるのも広大な領土ということもあるが、やはり政治のアクターが極めて固有の文化や民族、宗教、社会等の世俗の影響力から遮断性が高く代わりに軍部や経済界という独占主体の影響をもろに受けていることだ。ここに諸他の陰謀論が米連邦政府を中心に云々される要因がある。

こう考えれば大統領制が成立し継続しているのも権力の世俗化が限定されていることと大きな関係がある。そういう面で米権力はイデオロギーや権力内部の暗闘に振り回されたソ連、あるいは内部に多くの対立を抱えていたナチよりもそして地方軍閥の連合に過ぎない現在の中国政府よりはるかに純粋権力に近いのではないか。

これだけ自由の国、民主の国においてこれだけ秘密や純粋権力が成立しうる理由はまた米が完全に近い人口国家だということだ。米でスピード違反等で、警官に切符を切られたことがあればわかるが、その怖さは日本のおまわりさんや中国公安が優しいおじさんに見えるほどだ。地方自治体の保安官でもこうなのだから、連邦の強制執行力の怖さといったらないだろう。

そういえば、フランス革命をして近代権力国家の嚆矢とみる説が強いがそれに先立つのが米国家で、こう考えればソ連やナチ、軍国日本等あまたの全体主義国家は米政府のだめで短命な後輩に過ぎないのだ。おまけに固有の文化の非科学的偏向や宗教とかの世俗権力の影響で政権運営を誤りあっという間に版図を崩壊させてしまっているし、英米覇権国家からしたらまことに劣等生だ。

というわけで、人口近代国家の嚆矢である米が19世紀からの帝国主義戦争に勝ち抜いて共産主義やら右翼軍国主義等の古い観念的な非近代的国家主義を叩きのめしたのも当然なのだ。ちなみに君らの権力抑圧体験を思い出してみてくれ。学校の試験制度や会社のQCとか非人間的な冷たい制度は全部アメリカ製だ。それをもともとが、どん百姓の非個人主義国japanが下手に模倣するから最低の地獄が現出するのだ。ソ連のコルホーズや強制収容所、中国の人民公社、はてはjapanのカイシャ主義なんてのはアメリカのテイラーシステムやらフォードシステムの完全な下手な焼き直しだ。その辺に皆のアメリカ不信の源がある。

というわけで米がイデオロギーなんて猿の空念仏じゃなくて、科学主義、経済主義(ただし政府経済力の最大化を目指すもの)に基づいた人類史上でもっとも純粋権力に近い行政府を持っていることがわかろう。

しかし、あらゆる覇権勢力はその同じ強みが弱みに転化し崩壊していったと同様に、米の科学主義、技術主義、経済主義こそがその覇権の終焉に導く。なぜなら人間の感じる効用(これこそ経済の本質)と組織・機関の利益や発展はまったく違う物差しによるからだ。それだけ人間はある意味、現実面で非理性的存在なのだ。そして、それが政府あるいは近代国家の終末期と重なるものであることを次回詳細に述べよう。


 

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