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私は別の投稿に対するコメントで、捏造報告書は「偶然の産物」と書いた。 それをもう一度詳しく述べて見よう。 大概の人が知ってる通り、捏造報告書とは1回目の起訴相当議決を受けて石川氏の再聴取を行なった結果作られたものである。
しかしその時点で石川氏はすでに起訴されており、署名した供述調書も取られていることから、再度の聞き取りには応じなくともよい。 つまり「任意の聴取」であった。 たしかもう一人の秘書だった方は応じていない。 判断する権利は石川氏側にあった。 そして石川氏はこの再聴取に応じた。
捏造報告書が作成できるか否かは、石川氏の返答に掛かっていたのだ。 田代検事はこの聴取を元に報告書を書いた。 それが上司に直されたり加筆させられたりして、実際とはかなり違う「捏造報告書」になった。 報告書は一つではなく、上司たちが書いたものも含めて「捏造報告書群」と呼ぶべきものができた。 それが検察審査会に提出されて「誘導」に使われたと、一般には言われている。
しかし前にも述べたとおり、捏造報告書の誕生は石川氏の意向に左右される。 「私は聴取には応じません」と言われたなら、そこで終わりである。 応じてもらった検察は小躍りして喜んだことであろう。 実際それで検察審査会は2度目の起訴相当を議決してしまったらしいのだから。 しかし冷静になって考えてほしい。 小沢氏を起訴したい連中は、こんな綱渡りの方法に縋ったのか?
さらに悪いことにICレコーダーを持ち込まれ録音を撮られてしまった。 輪をかけて誰かが「捏造報告書群」をネットに流出させてしまった。 まるで漫画のトンマな主人公そのものだ。 それでいてネットへの流出犯を追いかける様子もない。 何なんだこれは? と感じないだろうか。
小沢氏への捜査をして起訴断念を示してからの検察審査会への受け渡しのみごとさ。 さらに検察審査会での2度の起訴相当議決を受けて、指定弁護士たちへの連携など、実に淀みない流れだった。 だからこそ、上記のトンマな挿入劇が異質なのだ。
断言するが小沢氏を起訴したかった人たちは、捏造報告書のような「偶然の産物」に頼ったりはしないだろう。 現に第5検察審査会の1回目の審査でも起訴相当は出ているのだ。 この時は捏造報告書など影も形もなかった。 だから、もっと別の方法で小沢氏の起訴は着々と進められていたのだ。 捏造報告書は単に「カモフラージュ」に過ぎなかったのではなかったか? マスコミと多くの国民が喜ぶような。
検察が「捜査関係資料です」と言って検察審査会に手渡すときに、自分たちが捜査状況をまとめた資料を紛れ込ませても、検審事務局は判別できないだろう。 であれば、捏造報告書などという仰々しい文書を作成せずとも、いくらでも文書誘導は可能なのだ。 どうせ検察審査会資料は終わったら誰にも見せず破棄されるのだから。 もともと提出者の判子まで押した公式文書(捏造報告書)を作成するまでもないのだ。 遺留品を残さずにいくらでも悪事ができる。
私は捏造報告書は「いずれ人目に晒されるのを分かっていて作成された」ような気がしてならない。 検察の処分も事の重大さに比べて軽かったようだし。 田代元検事はいま検察審査会に審査申立てされているようだが、たぶん「不起訴相当」でチョンだ。 検察審査会に異議は申し立てられない。
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