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極右政党、国民戦線にみるアクロバット的教義  ル・モンド
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/755.html
投稿者 グッキー 日時 2012 年 11 月 22 日 23:43:24: Cbr3d6O9vj7Mc
 

極右政党、国民戦線にみるアクロバット的教義
http://www.diplo.jp/articles12/1204marinelepen.html
エリック・デュパン
(ジャーナリスト)
訳:石木隆治

 2012年の3月半ば、アル=カイダを名乗るひとりの若者がトゥールーズとモントバンでの無差別殺人の犯行を表明した。事件の影響で、極右政党、国民戦線がおはことするテーマに再び注目が集まった。彼らに言わせると、解決すべきは移民問題やイスラムの問題なのである。一方、今回の大統領選挙に出馬していた国民戦線党首マリーヌ・ルペン女史は、事件の前からキャンペーンを展開し、少なくとも国民戦線にとっては新しい社会理解を打ち出していた。女史が選挙期間中に刊行した新著の大胆な内容を報告する。[フランス語版、日本語版編集部] 

« 原 文 »

「自由主義神学にとっては聖霊とは、神の見えざる手のことだ。この神の見えざる手によって、ばらばらで利己的な大衆から始まっても、最後には科学にかない、さらに進んで自然の摂理にまでもかなう集団的幸福の構築へと向かうのである」。三位一体の教義ばかりか伝統的右派をも冒涜するようなこの言葉は、国民戦線党首であるマリーヌ・ルペン氏の新著からの引用である(注1)。大統領選のまっただ中に出版されたこの本でのルペン候補の言い回しは驚くべきものがある。彼女はその中で、「超自由主義」を激しく批判している。これは「グローバル化され、ボーダレス化した支配階級のイデオロギーにすぎない」と喝破し、この「新たな貴族階級」をできるだけ早く葬り去らねばならない、としている。そして体制内左右両派は「超自由主義的資本主義から生じたグローバル化イデオロギーを共有しており、一握りの特権勢力の利益を生むだけだ」と述べている。

 ルペン女史は臆することなく、自らの発言の裏付けのため数々の著述家の言葉を引用するが、はっきり言えるのは、本の著者たちは極右とまったく縁がない。フィリップ・アシュケナージの著書『茫然自失状態のエコノミストたちの宣言』(注2)から2度も引用されているし、本紙のセルジュ・アリミも著書2作から引用されている。一冊は市場精神の氾濫を指摘する本、もう一冊は「ジャーナリズムにおける特権階級」の告発に用いられた本だ。
 ルペン女史の本には、こうも書かれている。「グローバリズムとは、消費主義と物質主義の結合物だ。グローバリズムは人類を歴史から逸脱させ、ジル・リポヴェツキーが著書のタイトルにもした”空虚の時代”へと陥らせる」。エマニュエル・トッドからフランクリン・ルーズヴェルトへ、またジョージ・オーウェルからベルトルト・ブレヒトへ、カール・マルクスからモーリス・アレまで、彼女はあらゆる著述家の言葉を援用して、自身のグローバリズム批判に根拠を与えようとする。


 しかし、彼女がもっとも影響を受けたのは哲学者のジャン=クロード・ミケアのようだ。それは、彼女が次のように述べていることから窺える。「私は、会話や白熱した議論のなかで一部の仲間と対立した結果としてそうなったのである。議論のテーマは、ライシテ(政教分離)や共和制、自由貿易あるいはユーロの終焉といったいずれも重要なものであった」。彼女はミケアの著作から繰り返し援用しており、ミケア本人に「その理論をフランス化していることをご容赦ください」と断わりを入れるほどである。ミケアの『袋小路のアダム・スミス』(注3)を読んで、なにゆえ左派が自らの政治理念を裏切り、「庶民や労働者階級の支援から、いつの間にか社会的落伍者や不法滞在者の支援に回ってしまった」のか、腑に落ちたというのだ。

 ルペン女史は自著を利用して、およそ極右のリーダーらしからぬ賛辞を敵陣営へおくる。彼女がもちあげたのは、古き良き時代の左派である。「左翼はその発祥以来、常に壮大な自由への解放闘争を牽引してきた。彼らの政治活動の原点は、“理性”の名において“神の啓示”に対して闘うことであった。啓蒙思想家たち、百科全書派は、教会勢力と卑劣な迷信が人々の良心の自由を抑圧しているとして糾弾したのである」。極右機関誌『リヴァロル』、『ミニュット』、『プレザン』――3誌とも、すでに彼女を快く思っていない――も、この点ば評価するだろう。

 移民問題の告発は、彼女の「グローバル化」批判の要である。この問題について女史は、社会問題を利用して抜かりなく持論を展開するようにしている。彼女は「他国労働者との競争」が「わが国の賃金労働者を悲惨な境遇に追いやっている」ことを強調する。そして「ホーム・ショアリング[在宅ワーク]」問題にも言及し、人件費競争が「“現代の奴隷”というおぞましいしい姿」を生むという主張を振りかざす。

 ここでもまた彼女はちゃっかり左翼側の発言を拝借する。1957年1月19日のピエール・マンデス・フランス元首相の言葉を掘りだすのだ。その言葉とは、わが国は「とりわけ経済見通しによって必要と判断される場合には、移民の流入を規制し、外国から持ち込まれてくる失業や生活水準低下のリスクから身を守る」権利を保持するというものである。

 彼女はさらに、1981年1月6日にフランス共産党書記長のジョルジュ・マルシェがパリの大モスク院長に宛てた書簡を援用する。マルシェ書記長はその中で「移民の流入を阻止しなければ、若い労働者が失業に追いやられる」理由を説明し、「社会的緊張」と「ゲットー」化現象が起こることを示唆している。だが、左翼党幹部のアレクシス・コルビエールが指摘するとおり、彼女はマルシェ書記長のもうひとつの言葉を引用することは都合よく忘れている。マルシェは「われわれの指針は、移民と利益を共有し、彼らと連帯することです。憎しみや断絶とは正反対のものであります」(4)と、補っているのだ。

 自由貿易批判と移民攻撃を併せた「グローバリズム」攻撃は、国民戦線の要石である。彼女は「産業の再建、および産業の再配置」を訴え、これが「唯一、真のエコロジーにかなう」政策であるとする。保護貿易を擁護し、ユーロ離脱を唱える。社会的反響の大きいテーマを借りて政治方針を発展させようという戦略は一貫しており、熟慮されたものであると言わずにはいられない。彼女の著作には「もはや左派と右派の間に溝はもうなくなった、などと言う気持ちはさらさらない」と書かれている。治安の悪化と移民問題にかんする国民戦線の姿勢は、もっとも右寄りの右翼に深く根ざしているのである。そうは言っても、彼女の政治方針は5年前の父親の政治方針をやや軟化させてはいるのだが。

 移民問題における彼女の方針は、相変わらず徹底したものである。このことは、特に「5年後には、合法的な移民を年20万人から年1万人へ縮小」、さらには「国籍の出生地主義の廃止」といった持論に顕著である。ジャン=マリー・ルペン氏が重視した「国民第一主義」が「国民優先主義」に座を譲ったのだ。2007年の大統領選に出馬した彼女の父は「諸々の生活保護と家族手当をフランス国民にのみ交付する」ことを提案した。今回、その娘は、企業は「能力が等しい場合、フランス国籍保有者のほう」を採用すべきと考えている。同じ論理が公共住宅にも適用される。家族手当については「少なくとも片親がフランス人かヨーロッパ人である世帯に交付する」というのだ。

●教師の囲い込み

 この父娘の違いがもっとも顕著なのは、経済政策である。国民戦線の創設者である父ルペン氏は、米国のロナルド・レーガン大統領(任期は1981-89)(注5)への傾倒を隠さなかった。元プジャード党(注6)代議士であるルペン氏は、自由経済の庇護者たることを自認し、絶えず「国家による経済統制」と「課税」に反対した。一方、2012年になって娘のマリーヌが推奨するのは「金融業界と投機マネーをコントロールできる強いフランス」である。彼女は「危機的状況にある一部貯蓄銀行の暫定的な国有化」の検討をも辞さない。父親が高所得者の課税率を最大20%に引き下げることを提唱したのに対し、彼女は46%に引き上げるという。

 ジャン=マリー・ルペン氏のときは「一律65歳からの年金支給」に賛成だった。しかしマリーヌは、年金支給年齢の「段階的な60歳への引き下げ」を公約に掲げる。そして「なるべく早急に支払い期間40年で、満額受給退職を可能にするよう目ざす」とも述べている。

 国民戦線幹部らはこうした方針転換について、これは世の中の変化に対応するものであると説明している。マリーヌ・ルペンの言葉には、第二次世界大戦後に高度成長を遂げた、いわゆる“栄光の30年”(注7)へのある種のノスタルジーが滲んでいる。「当時のフランスの混合経済、大資本の介入を許さないその国力、手厚い福祉法に最低賃金、“値の張る”公共事業、採算度外視の教育機関と公共機関、“至れり尽せり”の医療機関、一社独占のガス・電気・交通機関・郵政事業。これらは、超自由主義経済の描く理想とはまったく対立するものだ」。彼女は「国策としての計画経済」を復活させると断言し、ド・ゴール将軍がモットーとした「猛烈な義務感」をよすがとする。

 上記のような話は、フランスの極右全体の意見とは相容れない。それぞれ政治的傾向が微妙に違い、一枚岩ではないからだ。父ルペン氏は、1970年代にそうした右派を束ねることに成功し、国民戦線が創設されたのである。元国民戦線幹部で、“時計クラブ”(注8)の創設者でもあるイヴァン・ブロ氏は、憤まんやる方ない様子でこう述べている。「彼女はヨーロッパ最後のマルクス主義者だ。マリーヌ・ルペン候補の支持者は移民増大と治安悪化に危機感を持っている。しかし、彼らの危機感と赤いマリーヌの危機感とのズレに驚くことになるだろう!」(注9)

 これはいったいどう考えればよいのだろうか。国民戦線の選挙対策局長であるフロリアン・フィリポ氏は「代筆は、一切ない」としている。フィリポ氏はフランス国立行政学院(ENA)の卒業生で、ジャン=ピエール・シュヴェヌマン氏(注10)が創設した《共和市民運動》での活動を経てきた人物である。彼は、しかしながら彼女の著書が「2年に亘る共同作業」の成果であることを認めている。

 彼女が自著で述べていることは、支持者拡大のための戦術ではないのか。現在、国民戦線は極右の支持を独占している。ゆえに、彼らは従来の右派支持層を当てにでき、それに加え新たな有権者を取り込むよう動くこともできる。たとえば、教員である。2011年9月27日に国民戦線系のシンクタンク《国民思想研究所》主催による教育シンポジウムの際、ル・ペン女史は彼らに以下のような言葉で呼びかけた。「長いあいだ、私たちの間には誤解がありました。長いあいだ、私たちはあなたがたを敵視しているかのような印象を与えてきました。長いあいだ、私たちは話し合うことができず、共通の言葉を見つけることができませんでした。(中略)長いあいだ、私たちは先生たちの学校荒廃に対する態度は、容認か無関心であるという誤った認識をもっていました。大多数の教師たちを誤解していた。しかし、それは過去のことです」。

 同じ方式で、不健全な経済システムの不正、不均衡を批判することから、現実的な政策を作り上げることができる――とくに経済危機においては。そうした政策で、庶民階級の支持を獲得していけるかもしれないのである。

富の再分配政策はナシ

しかしこれでは、イカサマと叫んでみたい誘惑にかられるところだ。ルペン女史の社会的問題に応える装いをもった多くの政策は厳密な吟味に耐えられるものではない。ルペン女史は「強い国家」を約束する。そして非常に多くの公務員ポストが削減される「公共政策の全面見直し策(RGPP)」を弾劾している。一方、彼女は地方公共団体に「公民定数の縮減、安定化のプランを」提出するよう厳しく求めている。他の例。国民戦線のプロジェクトは公務員の200ユーロの賃上げから、最低賃金の1,4倍までの給料の値上げをちらつかせている。原資には「輸入税をあてる」としている。しかしこれの内実は、給料からさっぴく保険金を軽減することであって、収入の不均衡是正を意味するものではまったくない。「収入の不平等の是正」はこの党にはまったく無縁な発想なのである。

また、大統領候補ルペン女史は、宣伝戦における2つの主張を束ねるのに苦労している。この2つの方向性は2つの異なった勢力に呼びかけるものだからである。「妊娠中絶」の問題は2つの勢力を同時に満足させねばならないという問題に関して象徴的な位置にある。従来の伝統的な国民戦線支持者たちは、妊娠の中絶には猛反対している一方、あらたな支持者たちは女性の権利に対して好意的である。このため、ルペン女史の公約はどっちつかずで「堕胎しない女の自由」を謳った後、「中絶費用の保険料払い戻し」は優先的な重要性を持つ課題ではないとし、保険制度の赤字の際には中止されるとした。

国民戦線のもともとの主張に対するサルコジ候補の侵入が世論調査で一定の成功を収めたので、 選挙期間中にマリーヌ・ルペン候補は。移民問題とイスラムに関して、従来の主張を強化することになった。しかし一方、ルペン女史は経済問題での批判を捨ててはおらず、これを頼りに庶民階級、中産階級の支持を広げようとしている。しかしながら、このようなサルコジの支持組織、民衆運動連合(UMP)と国民戦線のつばぜり合いのせいで、ルペン女史の大胆な改革計画はたががはめられることになった。それというのも、女史は国民戦線の伝統的支持基盤から分離するようなリスクは冒せないからである。
------------------------

極右の思想も読んでみると面白いものですね。
思いは同じでも考えていることが違う。
日本の極右など思いが違う、自分のことばかり考えている。

アダム・スミスの「見えざる神の手」を信奉している。
現代の市場が寡占市場、労働者は生産(仕事)がしたい。資本は
生産をしたくない、という市場に変化しているとうことを理解していない。

そのくせグルーバリズムを超自由主義として批判している。
保護主義を求め、移民の流入ー「人件費競争が「“現代の奴隷”というおぞましいしい姿」を生むという主張を振りかざす。」とまで批判している。

何か自由主義と超自由主義を区別するのは、ご都合主義のような気がするのですが。

人件費引き下げ競争とは需要抑制競争のようなものです。
ミクロ的、個々の企業にとってはそれが最善でも、マクロ的には需要抑制、GDP抑制になります。
個々の企業が必死に人件費抑制=需要抑制をして、みんなで需要が無いと泣いている
ようなものです。
これはミクロ的には解決できませんからマクロ的=政府により解決するしかありません。
ようは政府が需要を増やしてやれば解決という簡単なことです。
しかし人間というのは愚かなもので、色々な妄想に囚われそれが出来ません。
 

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コメント
 
01. 2012年11月23日 18:01:02 : FrpXTmA0eo
 確かに、日本の石原さんや橋下さんとは比べ物にならないですね。 彼女、演説中、ネオリベ、サルコジにレッドカードって、赤いカードを出して、喝采をあびたりしてましたもんね。また、父親との違いを出そうという戦略は明確でした。UMPのオツムがちょっとという女性議員がたくさんいましたから、彼女たちと比較するとマシな感じがしてたのも確かです。サルコジとオランドだったら、消去法でオランドとなるなんてまで言ってましたもんね。 しかし、しかしですよ。やっぱり基盤が同じだとしたら、危険なだけ、、ということになります。

 ところでグッキーさん、経済板で出てる田中宇さんの記事、ご覧になりました? 


02. グッキー 2012年11月23日 19:55:03 : Cbr3d6O9vj7Mc : 8uwuPwSA1g
>>01FrpXTmA0eoさん

>やっぱり基盤が同じだとしたら、危険なだけ、、ということになります。

政治家は支持基盤と離れられないですからね。
これから世界中で極右が増えてきそうで嫌に成りますよ。
極右の特徴は外国攻撃ですから、危ないことこのうえない。
私は中国にも韓国にも懇意にさせて頂いた方が居るのに、
漫画チックにデフォメルして、蔑視した表現をされると
うんざりします。

> ところでグッキーさん、経済板で出てる田中宇さんの記事、ご覧になりました?

田中宇さんは、ちょっと陰謀論めいた言い方をしますね。
影の銀行システムなんて、そんなにまとまったものではなく、
色々な会社が小さな市場を運営し、取引の仲介をしているだけだと思います。
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)ならCDSの市場が有って、その市場を運営する仲介会社が、金融機関同士の取引を仲介しているだけです。
CDS市場で検索すればCDSを運営している会社が出てきて、業務の説明をしていますよ。

ただし金融当局の管理下に無いので悪い噂が絶えないですね。
ギリシャが債権カットした時、事前にアメリカの財務長官が欧州に行き。
任意の債権カットにしろと要求したという話がありました。
任意ならデフォルト判定に成らないので、CDSが発動しないとか。
G・SがギリシャのCDSをたくさん売っており、その損害を出さない
ためだとか

私の世界理解はチリのアジェンデに似ています

「アジェンデの国連演説は次のようなものだ。「我々は、巨大な多国籍企業と国家との全面対決に立ち至っています。国家は、政治・軍事・経済などの重要な決定に際して、世界に広がる巨大企業から干渉を受け、食いものにされているのです。世界的巨大企業は、どの国にも属さず、活動のすべてにおいて、あらゆる国の国会にも公的議決機関に対しても責任を負わないのです。要約すれば、世界のあらゆる政治機構が根底からくつがえされつつあるのです」」

世界の大企業、大資本が官僚、政治家と結びつき縁故経済を行っている。
このル・モンドの記事なんかもその一端を表していますね。

「ジャーナリストの新聞」の悲しき顛末
『ル・モンド』20年の変遷
http://www.diplo.jp/articles12/1207lemonde.html

結構ル・モンドは良い記事を書きますね。

田中宇さんはアメリカの支配層が世界を多極化に向かわせている
なんて言ってますが、これは考えすぎです。
これは技術、所得の平準化で自然に起きることです。
中国やロシアに覇権が移ったら、アメリカの支配層が中国やロシアを
支配できるとは思えませんからそんなことを望むわけが無い。
また欲で動く人が自分の死んだ後のことまで考えるとは思わない。

陰謀論というのは人間性に合いません。
親子代々、世界を支配しようなんて考えるわけが無い。
人間は自分の行動を正当化しなければなりませんから
大義名分が必要になります。
世界支配なんて名文では人が集まらない。
欲で人を集めたら大した人数にはならず、
利害が反する時が来ますから長期間、続きません。

色々な人間の欲が組み合わされ、企業というものにより増幅され、
離合集散を繰り返し世界は動いているものだと思います。


03. 2012年11月23日 21:05:43 : FrpXTmA0eo
 グッキーさん、解説ありがとうございます。 でも空売り禁止するような措置とか、事前に手をうってるような感じもしたのですが。

 ルモンド20年の変遷 解りやすく書かれてますね。
先日、ルモンド紙の 2011年 という本の出版の際に開かれた講演会に言って来た友人から聞いたのですが、*2011年に世界で起こったできごと をそれぞれの地域の専門の歴史家たちのテキストを編集したもの* 日本について、脱原発のデモが大きくなって紫陽花革命と言われるぐらいになったが、それを日本はもちろんのこと世界のどこの新聞もメデイアも報道しなかった、、。と講演者が言及した時に、会場は割れんばかりの拍手で包まれたそうです。そこには、ルモンドのトップのかたたちもいたわけですから、やはり、自覚してるというか寛大なのは、ルモンドの縁故経済に抵抗して行く気概も感じられるような気がしました。
 2011年 のような気鋭の歴史家たちによる考察が、もっと読まれるようになればいいのではと思いました。


04. グッキー 2012年11月24日 04:18:05 : Cbr3d6O9vj7Mc : 8uwuPwSA1g
>>03.FrpXTmA0eoさん

> グッキーさん、解説ありがとうございます。 でも空売り禁止するような措置とか、事前に手をうってるような感じもしたのですが。

空売り規制はあまり意味を持ちません。反って市場に
危ないのではないかという疑心を生みます。
役人の考えることです。

でも金融工学とは酷いものを創りだしました。彼らは現代の呪い師、
イカサマ師です。
ヘッジなんて言ってもちっともヘッチに成りません。必ずどこかが
リスクを負わなければ成らないからです。
そして保険料収入と同じで現在の収益は出ますが将来のリスクを負うわけです。
銀行員が言ってました「3年事故にならなければ、転勤してしまうので
責任は無いんです」と
企業というのは無責任なもので、将来のことなど考えず、現在の
成績を追求するものなのです。
これでデリバティブ取引などを行えば無責任が横行します。現在に収益を上げ、
つけは将来に先送りするということが起きます。

そして貸借を創り出し、資産を創るという方法も有ります。
日本の株式の持合などその典型ですね。融通手形と同じことです。
持合で資本を増やし、保有株式を増やすという方法で、無から
資産を創ります。会社の資産を水ぶくれさせ、経営者の企業支配を
確立します。
これは持合をした時の株価を上回っていれば問題無いのですが、
「想定外の津波」が起きると連鎖的な破綻を起こします。
デリバティブ取引も想定外の津波が起きると連鎖破綻します。

これらの方法で得た利益は何処から出るかと言いますと、結局は
無から有は生まれませんから中央銀行が資金を供給するしかないのです。
供給を止めると「想定外の津波」が起きますから供給を続けるしか
なくなっています。
中央銀行の供給する金とは、国民のお金ですから、国民がこれらの
呪い師やイカサマ師を養っているということです。
まあ、原始部族の社会とあまり変わりが有りませんねw

> 日本について、脱原発のデモが大きくなって紫陽花革命と言われるぐらいになったが、それを日本はもちろんのこと世界のどこの新聞もメデイアも報道しなかった、、。と講演者が言及した時に、会場は割れんばかりの拍手で包まれたそうです。

こういうのが世界的に同時に成されるから世界の支配者たちが居るなどと
疑われるのだと思います。
ルモンドの例に有るように、体制に都合の悪いことは報道しないという
習性がジャーナリズムに染み込んでしまったのではないかと思います。
その点、日本は体制と一体になって、都合の悪いことは報道しない、
ということが染み込んでいますね。そして企業や権力者の意図により、
プロパガンダキャンペーンが繰り返される。

しかし最近はネットのせいで両極端な情報が飛び交っています。
どちらかがプロパガンダを行っているだろうと分かりやすいですね。
シリアの報道などその典型ですね。
戦争板に

イラン通貨大暴落の深刻度  ニセ残虐映像がもたらす果てしない混乱
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/469.html

という投稿、これは両極端な情報が出ていますから
イランの実質GDP、為替相場、経常収支を調べて、何の問題も
起きてないじゃないかと書いときました。
どうもおかしな情報にすぐ飛びつく人が居て困りものですね。
私はおかしいなと思ったら、その情報の整合性を調べます。

 >2011年 のような気鋭の歴史家たちによる考察が、もっと読まれるようになればいいのではと思いました。

もっと広い視野を持って考えて欲しいのですが、政治板を見ても、
目先の動向、ガス抜きコメが目に付きます。
社会や経済の深い考察、世界の動向、そういうものを考えて
貰いたいのですが、なかなかそうは成りません。

これからは
企業のための社会から、人間のための社会へ
というのが人間のしたいこと、世界の向かっていく
方向だと思うのですが。


05. 2012年11月28日 16:11:58 : FrpXTmA0eo
 もう一度、01です。 やはり、マリンルペンは橋下さんと同じような感じなのだったんだろうなと今にして思います。 本当の左派を防ぐため。 なんたって、サルコジになってから、右派は選挙で負けっぱなしで、大統領選後、全て左派になったのだから。 メランションの支持率の増加に歯止めを掛けるためっていうことだったんだろうな、、。実際、ルペンをしっかり抜いていたメランションは、最後、ルペンに負けました。メランションはブルジョワボエム、貧しいひとの見方じゃないよっていう、橋下さんを彷彿させる戦略でしたから。
 現在、右派UMPは1週間以上も代表選のごたごたが収まらず、全て負けてしまった党っていうことなのでしょう。サルコジがまた出て来るのを期待する向きもでてくるだろうけど、その辺は、誰にもわからない。
なんたって、選挙、全部負けた大統領ですから。
 そういった意味でオランドが右傾化するのもしょうがないっていうところがあるんでしょうね。

 今回の小沢さんの決断は、メランションからオランドになろうということなのかもしれない。
結果的には、国民にとって、最悪を防ぐ、、。そういう手段になるのかもしれないし。だから、いろいろあるけど、あまり批判過ぎたくないのは、そういうことです。批判しすぎると意味が違う文脈に入ってしまう。やっぱり、過度期と捉えた方がいいのでしょうね。過度期を通らないと、最悪に転がってしまう可能性がも高いのでしょうし、、、。日本の本番は来年なのでしょう。


06. グッキー 2012年11月28日 18:16:23 : Cbr3d6O9vj7Mc : OIxNYWfJog
>>05.FrpXTmA0eoさん

ルペンは「神の見えざる手」という幻想を信じているのだと思います。
ロン・ポールでさえリバタリアンだから「神の見えざる手」を信じています。
しかし現実には神の見えざる手は機能しないから、それを超自由主義の
せいにします。

何かみんな「神の見えざる手」を信じ、思考停止しているようです。
神の見えざる手って本当か??って、疑って見る柔軟性を持ち合わせていない。
疑って見れば、みんなが間違いだと気づくはずなんですけど。

そして偏狭な民族主義者です。右翼のおかしなところは自民族しか
見ないことです。
人類という視野が無いのです。だから自民族のために移民排斥を言う。

ヒトラーでさえ自民族のことを考えていたのでしょう。その為に当時の
ブロック経済を見て、東方をドイツ領としなければドイツの生存権を
確保できないと考えたのでしょう。
自民族のことを考えていたから、それなりの支持を集め政権を掌握
出来たのでしょう。
ヒトラーの場合はその上に酷い他民族蔑視が入りますが。

石原、橋下の場合は自民族のためという思いも無い。
だから原発を都合により稼動させるでしょうし、新自由主義という
国民を困窮に追いやる政策を進めようとする。
ルペンは少なくとも国民のためにグローバル化反対です。
賃金の引き下げ競争も反対です。
橋下はTPP、グローバル化賛成です。賃金の引き下げ競争の
ことなど知らぬ顔です。
石原は肝心なことは小異です。自分の思いしか頭の中に無い
いくら右翼が出てくる時代でも、似非右翼にそんなに国民は
騙されないでしょう。
国民が困窮して怒っている時代には、本物の右翼が出てくる
ことが怖いです。つまりルペンは怖いですね。

メランションは社会主義、共産主義者たち特有の思考、法により
雇用を増やそうと考えています。
市場経済を理解していません。
市場経済では需要を増やすことにより雇用を増やすことを
考えないと無理が出ます。
需要が増え、労働需給がタイトになれば企業は正規社員を好むものです。
法により正規社員を増やせば、グローバル化という環境、ユーロの一員
という立場では無理が出ます。


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