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もし検察審査員が「確かに誘導された」という事実があったとしたら、それはいったい誰によって誘導されたのか。 検審事務局か? 就任して1年目ぐらいの事務屋にそんな事ができるだろうか。 検察から渡された捜査資料のダイジェスト版を作るのも仕事なはずだが、それさえも怪しい。 11名中8名以上を誘導で「起訴相当」に入れさせる技量など、おそらく彼らは持ち合わせてはいまい。 それだけの能力があったなら「上場予定の未公開株」でも売ってるだろう。
それでは、審査補助員か? 2回目の審査では必ず付けなくてはならないが、1回目の審査では検察審査会の意向により「どちらでもいい」のだ。 こんな頼りない立ち位置の者に重大な任務を期待できるだろうか。 審査会の雰囲気を「ある方向」に持ってゆく事ぐらいはできるだろうが、投票には関与できない。 確実な「業務」の遂行はそもそも期待するほうが無理だ。 それに検察審査員の名前は秘匿されるが、審査補助員の名前は堂々と公表される。
それでは本命の検察か? 確かに捜査資料の提出には選別は自由だから、「ある方向」の資料で固めることは可能だ。 捏造報告書の件でもそれが如実に分かった。 では、2回目の審査を例にとってみよう。 検察の「業界用語」で書かれた捜査資料や捏造報告書を、素人の審査員が読み込んで「勝手に」誘導されるものだろうか? 試しに貴方が「捏造報告書類」を読んでみたらいい。 『健全な法治国家のために声をあげる市民の会のホームページ』http://shiminnokai.net/kokuhatsu2.htmlの中頃「ロシアのサイトからのダウンロード」あるいは「簡単ダウンロード」にある。
さあどうだろう。 この51ページの報告書類を読んで(全部読めた方は立派)貴方は「起訴相当に入れなければならない」となっただろうか? 私は途中で頭が痛くなった。 やはり「人による説明」がないと全然理解できない。 では、「人による説明」つまり検察官の説明はあったのか? 審査事件票では1回目の審査で1回、2回目の審査で1回検察官は訪れている。 しかしそれが何時だかは、開示された資料からは判別できない。 何時だかは分からないにしても1回ずつは説明があったようだ。
しかし冷静になって考えてほしい。 それぞれ1回たった1日ぐらいの説明で、11名の審査員はコロッと誘導されてしまったのか。 「だったら、検察が自分で起訴したらいいじゃねえか」と発言する審査員はいなかったのか。 驚くほど純朴な審査員たちだ、まるで漫画の登場人物みたいに。 それでいて、あの難解な捜査資料を読み解いているのだ。
誘導で小沢氏起訴を説明しようとすると、かように現実離れした結論が導き出される。 どこが間違っていたのか? 誘導で「起訴議決」がなされたのではない、と考えるしかない。 だいたい役人が丁半博打のような「誘導」なんていう手法を、確実な結果を期待されるミッションに用いるわけがない。 第三者委員会でも「こちら側」の委員を必要数潜り込ませるぐらいだ。
確実な手法とは審査会全体が「こちら側」か、もっと確実なのは「名目だけの審査会」なのだ。 「名目だけの審査会」とは一市民T氏の言葉を借りれば「架空議決」ということだ。
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