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もし財務省が最高裁判所に直接指示しようとしたら「行政(財務省)と司法(裁判所)は分立です」と撥ね付けられるであろう。 では政治家に、裁判所へ貸しを作って首根っこを押さえさせ、その政治家を財務省がコントロールするようにすれば、結果として裁判所は財務省のコントロール下に入るではないか。 同じような手法は「検察」で使用済みなのかもしれない。 とにかく認証官を屈服させるにはこの方法しかない。
そして、財務省は「事業仕分け」で民主党に、元最高裁判事の金銭スキャンダルを暴かせてやった。 その民主党はそのスキャンダルをもみ消してやったかわりに、何かを手にした。
ただバカな政治家が「その手にした力」を自分勝手に使い始めたから、「9月14日議決」のようなスケジュールをメチャクチャにする事態が起きてしまった。
発端は、自民党が政権交代を阻止しようという「自身のたくらみ」から始まったのかもしれないが、頼みの綱の検察は結局「不起訴」の白旗を掲げてしまった。 しかし「政権交代でどこの党が与党になろうがメじゃない」ある省庁は別なことを考えたのかもしれない。 たとえば、消費税を上げたい自民党が野党になったとしても、次の与党に「回心させれば」併せて文句なく多数になり消費税増税法案は国会を通る、と考えたらどう行動するだろうか。 案の定、民主党が過半数を取ったが、そこで懐柔できそうにないのは小沢氏ぐらいであったとしたら。
そしていつの間にか「4年間は上げない!」と言っていた民主党が「でも5年目からは上げますよ」になってしまった。 たしかに矛盾はしてないようだが、これはどうみても「詭弁」だ。 とにかく、小沢氏が座敷牢にいる間に大勢は決められた。 座敷牢から出られて何を言ったとしても「あとの祭り」でしかない。 こういう悪巧みは発端の時点で潰していかないと、後になるほど転がる雪玉のように止めようがなくなる。 その潰しを見事に防いだのだ。 大勢が決まれば、あとは反対票を投じようが離党しようが「ご自由に」であろう。
ある省庁にとっては「民主党の役目はもう済んだ」なのかもしれない。 とにかく衆参の両議院で増税賛成政党が過半数集まってくれないと、元も子もなかったのだから。
もし、小沢氏に対する執拗な攻撃が「財務省の消費税増税を実行するために、いちばん懐柔に乗りそうもない小沢氏を合法的に無力化する作戦」なのだとしたら呆れるよりも、むしろ緻密で遠大な作戦に感心する。 官僚にとってはどの党が与党になろうと、要は「懐柔しやすいか、そうでないか」だけなのだろう。 懐柔できない者は、潰すだけだ。
「官僚機構に手を入れられるのが嫌だ」なんて危惧は法律を幾つも通さなくては実現しないから、役人としてはたいして恐れることではないのかもしれない。 与党のほかの閣僚を懐柔してしまえば、たとえ総理大臣だけが強硬であっても法律は通せなくなるし、改革を断行するのも実質不可能になる。 いい例が鳩山元総理だ。
冷静になって考えてもらいたい。 いまの日本で、検察・裁判所・マスコミ・国会議員のオーケストラにタクトを振れるのは誰であろうか? 自民党などは官僚の神輿に乗っているに過ぎない。 全官僚を指揮できるのはどこだろう、財務省をおいてほかはない。 だいたい税金が上がるのを喜ばない役人がいるだろうか? 規制と補助金が役人の二大権力なのに。
「漠然とした不安」を防ぐためだけなら、かように一致協力した行動はとれないだろう。 具体的な「あるもの」をみんなが目指していたからこそオーケストラは一糸乱れぬ演奏ができた、ような気がする。
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