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どんなに運動が盛り上がったとしても前衛たる者そんな事で有頂天になってはならない。盛り上がった運動に全てを注ぎ込んで運動が退潮した時に跡形も無くなってしまっては元も子もないではないか?前衛たる者は権力を取って世界をより良き制度によって統治する義務があるのであって「大衆運動に入れ込み過ぎたから壊滅しました。」と言い訳するワケにはいかないのだ。だから前衛党は大衆の利用主義という批判を甘んじて受け入れなければならない。如何に運動が盛り上がろうともその運動の中にあるべき社会の統治原理を生成する事に失敗するならば又次にいつ来るとも分からない運動の高揚を待たねばならないのだ。さて、今、福島原発事故という事態を受けて脱原発運動は空前の盛り上がりを見せている。民主党も脱原発にシフトしたようだ。結構な事だ。前衛はこの運動の中に何を作ろうとしているのか?民主主義的社会主義運動はこの脱原発運動を各電力会社を支配している銀行に矛先を向けようとしている。正しい方向だろう。我々は眼前に立ちはだかる敵の背後で操る連中を直接攻撃するという戦術も身に付けなければなるまい。運動とは、その中で真理を白日の下に晒すという効果もあるのだ。こうして得られた知見が来たるべき社会の統治原理に生かされる様に活動する事こそが前衛の名に値いするだろう。
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