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検察審査会の日当・旅費の支給が「現金手渡し方式」から「銀行振込システム」に替わったのは、そんな遠い昔ではあるまい。 少し前までは給料は袋に入れてもらっていたし、銀行口座はサラリーマンの必需品ではなかった。 正確にはわからないが、おそらく2009年頃の検審システムの構築と時を同じくするのではあるまいか。 もっと前だとしても、せいぜい平成に入ってからだろう。
銀行振込システムなら不正は皆無だ、と豪語する人でもその前の長い現金手渡し方式時代まで「不正はない」とはさすがに断言はできまい。 そのうえ銀行振込システムが一般化した現在でも「公金横領」は撲滅していない。 「そのシステムに不備があるからだ」と反論されるかもしれないが。
ところで日当・旅費支払システムは「債権者登録制度」と似たような方法を取っているはずだと予言したコメントがかつてあった。 じっさいその通りで最初はマグレかなと考えたのだが。 その後「銀行振込システム」なら絶対に誤魔化しはできないだろうと強硬に擁護するコメントがあり、「なぜこのシステムなら絶対安全といえるのか?」と考えるに至った。
このシステムのいいところのひとつは、受領者が手にするまで一切現ナマに手を触れないことである。 支出申請者が出納に「金を出してやってくれ」とお願いする時に使用するのは、「氏名」と「金額」それに「債権者登録番号」ぐらいであろう。
これを受けて、支払権者が銀行に振込を命じる時使用するのは、「氏名」と「金額」それに「銀行名」と「口座番号」ぐらいである。 日当・旅費の予算は持っているものの、目にするのは数字だけである。 これが給料の話であったなら担当者は「袋詰めと金額確認のクソ仕事がなくなった」と万歳三唱であろう。 依然としてコンピュータへの入力ミスの危険は付きまとうのだが。
で、取扱い銀行が指定銀行に送金し、審査員が手にするという手はずになる。 完璧なシステムである。 受領者が本当に「一般市民から無作為に選ばれた者」ならば。 よく「設計額を漏らした」とかで公共事業の担当者が捕まるが、彼らは現ナマには一切タッチできない。 だから受注業者とグルになるのだ。 金を貰う業者だけが「現ナマにさわれる」のだから。
これで「銀行振込システム」の穴をひとつ見つけたかもしれない。 恣意的な審査員選定なら、払った日当・旅費を還流させることも可能である。 言い換えれば、完璧に無作為の選定を行なっているかぎりは「安全そうなシステム」である。 「そうな」と書いたのはまだ想定外の抜け穴があるかもしれないから。
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