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日本の致命的な弱点! ー政治オンチについて
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投稿者 影の闇 日時 2012 年 8 月 12 日 22:26:23: HiXvZf/FmwPNU
 

<核>は政治と一体化した支配の武器であり、戦後体制=<ヤルタ体制>は依然として引き続いてるーその事を示す最近の事例が、唐突に起きた安倍政権崩壊です。


「改憲」を求めた安倍政権があっけなく潰れた背景には、彼の唱える”レジームチェンジ”つまりは戦後体制の変革が、その世界体制=<ヤルタ体制>にまで影響を及ぼすものであるからこそ、アメリカの逆鱗に触れ、その結果、安倍氏本人の目論見とは真逆の「対中融和」を強いられる破目になったー即ち、目算が完全に外れたことを強かに見せ付けられたーということが在ります。 

日本の戦後体制は世界体制の一環でしかなかった、ということに!

アメリカの本音が垣間見えたということで、本来であれば、ここで「吉田路線」(通商派=対米隷従)の結末と「岸路線」(安保派=軍事的手先を積極的に務めることで、対米及び国際的地位を向上させる)の破産を読み取るべきであり、同時にそれは、明治以来の支配(薩長)路線(=欧米の仲間入り路線)の政治的座礁を意味するものなのに、これ等の点から論じられたものは皆無でした。
また、以上の点から明らかな如く、日本外交が長らく”悲願”として来た国連の「安保常任理事国入り」や「旧敵国条項の削除」が全くの絵に描いた餅であり、実現の可能性は露程も無いのです。※ 

この何れも国連の成立根拠に直接絡んでくるからであり、言うならば<国連の正当性(正統性!)>を直撃しかねない。 分かり易く言えば、毛利や島津等、<外様>つまり”関が原”の敗者が幕政に口を出し、幕閣に入ろうとするのと同じ。 戦勝国(五大国)側からすれば、<外様>(敗者)のくせして、<親藩>乃至有力<普代>(勝者)気取りーという冷笑或いは反発しか出て来はしない。
実際、<外様>が幕政に口を出し、その中心に入ろうとすると何が起きるのか?を示したのが幕末でしょう。

同じ事の裏返しが明治以降の我が政治史についても言えます。
”戊辰”の敗者(奥羽越)側からの政治中枢への侵出が、明治以来の支配体制を壊すことへの恐れがテロ(原敬)と官僚クーデター(田中角栄)に繋がり、今また、挙げての小沢抹殺に向かう。
「民主主義」なるマントを外し、<権力><支配>−詰まり、暴力の根拠ーという所から観た政治の力学はー日本であろうと世界であろうと、また時代に係わらずー同じなのです。


※更にこの際だから言わせてもらえば、当然の事ながら、原発の先に「核保有=真の独立」を夢見るーかっての”ゴーリスト”中曽根に代表されるー連中はアスナロの木にも劣る、哀れなるウマシカに過ぎないのです。 目の前に<核>というニンジンをぶら下げられて、いきり立ち、スッカリそれ以外は見えなくなってるのだから。
 


以上の事から、今回ドイツが、”脱原発”に当たって、「倫理に反する」ことをその理由に挙げたことは極めて重要ー何度強調しても足らない程重要!−な意味を持っていることが解かるでしょう。
もちろん、「核は倫理に反するもの」であれば、直ちにそれは先の「戦争裁判」の当否=<ヤルタ体制>の正当性に直結する問題だからー何となら、”ニュールンベルク”も”東京裁判”も、「人道に対する罪」で裁かれたのだからーです。
「人道に対する罪」で裁くのであれば、当然、「裁く側」にもその問題は遡及して来ますし、目的は手段を聖化するか?正当化するのか?ーということが厳しく問われることになるからです。
しかも、その「目的」自体も根拠が怪しげとなったら。

ここにおいて、日本の対応が極めて重要な意味を持っていたことに気付かれたでしょうか?
私は、アメリカの支配体制確立と今日までのその維持に最も貢献したのは日本であると思うのです(それだけ、日本の罪は重いわけですが)。
上で観た田中氏の路線が続いていたら、アメリカの覇権はとっくに終わっていたかも知れないし、特にアジアにおいては今よりも断然益しな情況になっていたでしょうが、それは暫らく措くとしても、覇権確立において、<アウシュビッツ>とは比較にならない程決定的な役割を担ったのが<核(の神話)>である、と。 
それは<支配>ということを考えてみれば直ぐに分かります。

<支配><権力>の本源に在る暴力ーその象徴とも言うべきものが<核>であることには異存ないと思います。
”警察と暴力団との違いは合法か否かや”とは元警察幹部である友人の父の酔っ払った時の口癖ですが、もしもこの<核>=暴力が、「合法」どころか、倫理に反し、道義に悖るーつまり、彼等が口を極めて非難する<アウシュビッツ>やナチスと何ら変わらないー悪逆無比のものとしたら、その支配は暴力団にも劣る脆弱なものだったでしょう。

それを逆に言えば、アメリカによる<核の神話>作りを積極的に手伝い、その世界戦略のお先棒を率先して担いだ日本の行動ー核使用の非を問うどころか、「平和の為の核」なる宣伝文句に積極的に応じることによって、核利用というアメリカの世界戦略の最大の広告塔(核の被害者だからこそ!)の役割を担うことになったーそれ自体、核による支配権確立に最大限寄与するものだった!!ということです。  

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