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今の日本が格差社会であることを否定するものはいまやあまりおるまい。
そして多くのものがかつての総中流時代を懐かしみ、それへの復帰を夢見ている。しかし、この不公平資本主義競争社会ではそれは見果てぬ夢である。
では、いっそのこと政府による階級認定によって新しいカースト制度を築くべきである。
要旨は以下の通り。
階級は勝ち組み上流と真中流と負け組み下流の3つのみ。
それぞれ30%程度とする。
成人するまでは子は親の階級に属するが、35歳までの任意の時期に一度だけ階級認定を受けることができる。
結婚は同じ階級の者のみ。
居住地域も足立区南部は下流だとか東急田園都市線沿線は上流だとか厳密に区分けする。
レストランや小売店も完全に階級ごとに分ける。例えばドンキホーテは下流、ユニクロは中流、グッチなどブランドショップは上流など。
交通機関もかつての米南部のように上流用バスだとか下流用車両という風にわける。
公務員や医者、教授、弁護士等の社会的に重要な職種は上流だけに採用が限定。
民間会社も一部上場の課長以上は中流だとか部長以上は上流という風に厳密に制限する。
投票権は上流3票、中流2表、下流1票とする。
学校も公立私立とも完全に階級ごとに分ける。
激怒してる皆さんは、このように完全な階級社会を制度化することのデメリットはよくお分かりのところと存じるが、上に列記した項目は実は既成事実化しているのである。簡単に言えば政府の階級認定の変わりに経済力によってすべての消費や生産、教育等の社会的空間はソフトに階級的軋轢が生じることなく区分けされているのだ。
例えばもう何年も新幹線やタクシーに乗ってことがない諸君はまぎれもなく下流だが政府の認定がないだけだ。有名私立校や公立進学校へいけるのもほとんどが中流の上以上の子弟だ。国家公務員なども同様だ。
中流が銀座のすし屋で10年に何回食事できるだろうか。下流などミシュラン3星店など一生縁がない。ただ、そのような階級格差をぼやかしているのは、かつてのアメリカや南アフリカとちがって黒人立ち入り禁止などと入り口に表示してないだけだ。
では、階級認定による所属階級の明確化のメリットは如何?
まず階級が明白になったことでもはや過剰な総中流幻想が消えることだ。無理して世間体を気にして高額な消費をしたり世間様に恥ずかしくない生活形態を演じることもない。
下流者たちは下流同士でコミュニティーを作り消費も生産も同階級内で行う。
買える車や服なども階級で限定する。乗っているいる物着ている物で階級がすぐわかるようにすることで無駄な見栄を張らなくて済み、階級認識が容易になる。これは発展途上国じゃ常識だ。階級章でもつければなおよい。
都市部で20%を超える未婚者が劇的に減って少子化に歯止めがかかる。現在の未婚者の増加は男性の貧困層の増加と軌をいつにするが、階級化によって下流の女性もその親もあきらめて貧困層の男性への結婚せざるをえない。そう、貧乏人の子沢山が復活するのだ。
ついでに言えばアイドルや芸能人などほとんど下流出身だが、そんな美男美女に下流の貧乏人でも結婚できるようになる。
いじめや学級崩壊、自殺などで混乱する教育も階級化で無駄な受験戦争もなくなる。もし他階級の生徒が自階級の生徒をいじめたら階級に属する生徒や親が皆反抗するだろうし、多くはともに下流に属するいじめっこといじめられっこも真の階級敵を見出して団結するであろう。
自衛隊や警察にも階級制度を持ち込む。兵士や巡査は下流、尉官は中流。左官、将官士官は上流。これにより軍隊や警察への幻想がふっとび、国家の本質が明白化する。
職業も階級制限をすることで無駄な自分探しやキャリアー追及がなくなる。多くの若者がニートやフリーターとして無益に夢を追いかけるのも実際には職業が階級化していることに気づかないからだ。いつの時代も夢の職業を上流が独占するのが上流が上流でいられる所以だ。
そして下流子弟は農業や職人や自営業に職業を限定することで現実的な人生設計を描けるようになる。
居住地域の階級による区分けでかつての下町や農村の人情が復活する。貧乏人は貧乏人同士助け合って暮らすであろう。
まさにインドのカースト制度そのままのようだが、実はこれらは高度成長期に入る前の日本そのままなのだ。AIWAYSなんかで美化されている昭和30年代までの貧しくても人間性のあった社会そのものなのだ。1億総中流など自民党政権が作った幻影にいかに農民や職人などの日本人貧乏層が苦しめられてきたかがわかろうものだ。階級認定制度によってそれもすべて解消するのだ。
メリットは書ききれないのでパート2に譲る。
逆説的だがみなさんご一考を。
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