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あなたが当時の第5検察審査員は「清廉潔白」で「純粋無垢」だとまだ信じているなら、次にような公務を検審事務局から与えられたとして、あなたなら仕事を完遂する自信があるだろうか?
2010年度・第5検審第3群の審査員は、8月4日に第1群の審査員から交代している。そして議決をしたとされる日にちは9月14日である。小沢氏案件の審査日の両端ははっきりしている。問題はその間の「実質審査日」である。これについては検審事務局から正式の発表は一度もない。だから判明している日付は、森ゆうこ議員や一市民T氏や大阪都民N氏などの開示書類からの解析によるものであることを断っておく。
さて、8月4日と9月14日の間には4回の審査日が確認されている。もしかするとこのほかにも「隠れた審査日」があるのかもしれないが、それは今のところ分かっていない。小沢氏案件の2度目の議決までに、第3群の審査員は合計6回の審査をしていたことになる。
まず8月4日は、第3群の就任日だから実質的な審査はやっていないと考えられる。おそらく「宣誓」や「審査員の心得」などの話で終了したであろう。
さらに9月14日は、議決を行なったとされる日である。この日も充分な審査を行なったとは言いがたい。「議論は煮詰まった」とか言って審査を打ち切っているのだから。そうすると実質的審査日とは8月10日から9月6日までの4日間だけである。しかもこの4日間のうちには、別件の審査も2件こなしている。
作業日はわかった。それでは作業内容はどうだろう? 一節によれば小沢氏案件の審査資料は厚さ15cmだったそうな。これは1回目の審査でも使用した資料の厚さである。2回目はこれに加えて再聴取の報告書類(注:いまや捏造報告書とよばれる)が新たに加わっている。そいつを目の前にドンと置かれて、事務局員に「実質4日でこれを読破し起訴・不起訴の判断を下しなさい」と言われたとしたら、私なら間違いなく途方にくれる。まして案件は与党元代表の起訴である。普通の神経の人なら「トンズラ」するだろう。
「いや、実際は数枚の要約書で判断するんだろう」ジッサイはそうかもしれない。要約書は公明正大に書かれたものなのであろう。一方向の道幅だけ広く造っておくようなことは皆無なのであろう。しかし、起訴・不起訴の根拠の両論を併記したとしても厚さ数センチにはなってしまうだろうと思われるのだが、考えすぎか。
とにかく1日6時間として実質4日の審査期間で計算すると、24時間である。たったこれだけの審査時間で、しかも素人たちの審査だけで、小沢氏は起訴されてしまったのだ。これでもまだ、あなたは「何かおかしい」と思わないのだろうか? 「手続きに誤りはないのだから、議決は有効だ」との大善判決に完全同意を示すのだろうか?
検察が悪い、審査補助員も怪しい、検審の事務局は何をやってるのか不信だ、上部機関の最高裁事務総局でさえ「選定ソフト」の件では信用できない。しかし検察審査員だけは、まわりが悪かっただけで本人たちは「純白」だから信頼できる、と素直に考えられるのだろうか?
それならば、いかに検察や審査補助員や検審事務局がまわりから「積極誘導」に勤めても、最後は審査員の評決で決まるのだ。もっといえば、簡単に周りからの誘導に載せられてしまう可能性のある「検察審査員」とは、たとえ無色透明でも「公正な、信頼にたる国民の代表」と言えるのだろうか?
それでも「この方法しかない」と考えるのなら、「各審査員の名前以外」は事後に公表して国民に報告すべきである。評決のフダを廃棄したなんてのは論外だ。
参考:一市民T氏の「一市民が斬る!!」ブログ
http://civilopinions.main.jp/
参考:大阪都民N氏作成の第5検審・審査日程表
http://twitdoc.com/upload/nobuo_ikoma/-.pdf
参考:和モガ氏作成の東京第5検審告発状の「普及版」
http://wamoga.web.fc2.com/
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