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検察が今回の嘘八百の捜査報告書を検察審査会に提出しえたのも、1回目の起訴相当議決があったればこそである。もし「不起訴不当」の議決が出ていたならば、検察にボールが投げ返されてそこで終わりだ。検察が「それじゃ起訴してみましょうか」とは死んでも言うはずがないから、検察審査会はその時点で終了になる。
しかし1回目で「起訴相当」の議決が出たなら、検察が再度不起訴の判断をしても検察審査会はもう一度審査ができる。しかしこの段階で強力な誘導をかますぐらいなら、ボールを受け取ったときに自分で起訴を決断すべきだったのでは。勝ち目がないことが分かっていたから何度促されても「不起訴」と言うしかなかったのに、そのくせ素人の審査員に対しては「真っ黒なペンキを塗った小沢氏」を執拗に見せるなんて。
これは情けないことだが、検察は「起訴さえしてくれりゃいい」と判断したようなものだ。根拠のない嘘八百で裁判所に立たせれば「あとはどうなってもいい」と腹を括ったのか? どうせ悪く言われるのは検察審査会だからと陰で笑って、収支報告書の記載が3ヶ月ズレたぐらいの罪では検察の名折れだ、とさっさと表から身を引いてしまった。
しかし検察は分裂症なのか? 自分では何度も「起訴しない」と言っておきながら、陰で起訴を強力に促す行為をしている。人によっては「検察の二つの勢力の綱引きだ」と見る向きもあるが、私に言わせれば「検察と他の機関との綱引きだ」であろう。検察といえどもピラミッド状の組織形態をしているから、内部の分裂が外に出るはずがない。そして検察審査会はまさに「検察の外」の機関である。
検察としてはやるだけのことはやったが起訴には至らなかった。これでお役御免と思っていたら、「まだ戦いは終わってないぞ!」ということでさらに「報告書を作れ!」と誰かにいわれた? あまりに杜撰で(ICレコーダーを見逃している)嘘八百の(裁判の証人尋問で否定されたらどうする? 署名は必要ないんだろ)捜査報告書作製が、捏造供述調書を作り慣れた検事の仕事としてはあまりにもお粗末だから。
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