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この小沢氏起訴の「悪玉」が一部で言われているように東京地検特捜部の暴走者だけなら、かようにうまく事が運んだだろうか? まず検察審査員の人選に関しては手を出せないから、無作為の素人ばかりが選ばれていたろう。「悪玉」の特捜部にできることは、小沢氏に不利な供述・報告書類を並べ立て審査員を執拗に「起訴議決」に誘導することまでである。
この説では検察上層部は「悪玉」に含まれていないから、不必要な石川氏起訴決定後の再聴取など行なわれたかどうかはわからない。田代検事が公費を使って再聴取をやると伺いを立てても、おそらく決裁は降りないだろう。「検察は不起訴と判断したのだ!」と言われて。従って「捏造報告書」も作成されない。特捜部としてできることは、小沢氏有利の証拠を極力検察審査会に見せないことぐらいだ。しかしそれさえ検察上層部には秘密にしなければならない。特捜部は、検察の決定と反する行為を行なおうとするのだから。
それでも議決の結果は予測できない。議決日には検事は立ち会えないし、最後に素人の集団がどっちに入れるかなど誰も分からないのだから。起訴相当が7票でも起訴は否決されてしまう。不起訴不当ぐらいでは、検察上層部に再度不起訴の判断をされておしまいだ。
たまたま運良く起訴議決されたとしても、議決書の要となった「捏造報告書」は作成していないのだから、「犯罪事実の記載」で壁にぶち当たってしまう。審査補助員は頭を抱えてしまうだろう。「議決書署名の日」は議決日の遥か遠くになってしまうのではないか。あげく「何をやってるんだ?」の声が日増しに大きくなっていくだろう。
特捜部だけで悪事を実行したとしても、このように成功する確率はゼロではない。ほかの検察上層部や検審事務局や最高裁事務総局がすべて「善人」だったとしても、小沢氏を起訴することができることはできる、かなりの綱渡りだが。残る問題は、このような危ない(上層部に知れると)のるかそるかの(素人たちの評決だ)行為を東京地検特捜部だけの判断でやる覚悟があったかどうかだ。もしやったとすれば、特捜部の上司の頭は正常ではない。
阿修羅の読者の多くと同じように、私もこの「説」は否定している。特捜部だけ懲らしめても、やはり尻尾切りに加担してしまう。
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