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http://news24.jp/articles/2012/03/14/10201889.html
中国からアメリカに製造業を呼び戻せ!
< 2012年3月14日 14:52 >
アメリカでは、多くの企業が工場や生産拠点を中国に移しているが、今、異変が起きている。ニューヨーク支局・土屋拓記者が取材した。
走る車の車窓に巨大なイスのオブジェが現れた。アメリカ・ノースカロライナ州のシンボルだ。かつて家具や生地の製造で栄えてきたノースカロライナ州。しかし、10年以上前に工場の閉鎖が相次ぎ、今は無残な姿をさらしている。リンカントン市市長が現状をこう教えてくれた。
「複数の工場が中国に移転しましたし、価格競争に負けて倒産した工場もあります」
アメリカでは、多くの企業が工場や生産拠点を中国に移しており、雇用問題が深刻となっている。そんな中、中国から製造業を呼び戻すため、オバマ大統領が新たな方針を打ち出した。
「そろそろ海外に事業を移す企業を利することをやめアメリカで雇用を創出する企業の優遇措置を始めるべきだ」
ノースカロライナ州で家具工場を経営するブルース・コクレンさんは、16年前、工場を売却し、中国から価格の安い家具の輸入を始めた。「今までの人生で稼いだことのないお金を稼ぎましたよ」と、当時の事を振り返るコクレンさん。しかし、去年9月、彼は大きな決断を下した。工場をノースカロライナ州に再び戻したのだ。「みんな、僕がクレイジーだと言っていたよ。最初は理解されなかった」と、コクレンさんは語る。なぜ、生産拠点を中国からアメリカに戻したのだろうか。実は、コクレンさんは中国のある変化を感じ取っていた。
「人件費が上がったんです。2000年のころの時給は、30セントから50セント、今は3ドル50セントまで上がったんですよ」
賃金の高騰は、生産コストの急激な上昇を招いた。さらに輸送費もかさみ、中国製の家具は、15年前の5倍の価格。アメリカ製の家具との差は徐々に縮まってきたのだ。工場の従業員たちは「価格競争はあるんだけど、一番安い価格が一番良い製品とは限らないんだ」「工場が戻ってくると聞いてとにかく良かったと思ったよ」と、地元に工場が戻ってきたことを歓迎しているようすだ。
―工場を中国からアメリカに戻す。
コクレンさんの決断は地元紙に取り上げられ、思わぬ反響もあった。事務所の壁にはられていたのは、全米から送られてきた感謝の手紙だ。その手紙には「アメリカにビジネスを戻してくれてありがとう」と書いてあった。
さらに1月、コクレンさんの姿はホワイトハウスにあった。アメリカ政府に招かれたのだ。生産拠点をアメリカに戻した企業経営者の意見をオバマ大統領は、熱心に聞いていたと言う。「メードインアメリカ(アメリカ製)というのは、アメリカの雇用の創出、そして、それはもっと良いアメリカを意味することに人々は気づき始めたのです」と、コクレンさんは力強く語ってくれた。リンカントン市市長も「アメリカでの製造業の未来は明るいと思います。コクレン社長のようにアメリカに戻ってくる企業が増えていくはずです」と、前向きな未来を見据えている。
完成した家具。そこには、「メードインアメリカ」というラベルが付けられていた。製造業はアメリカに戻ってくるのか、これからが正念場だ。
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